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首都高は優しさでできている


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:河口真貴子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
原宿からの帰り、高樹町インターから首都高速に乗る。
今日は日曜日、運転に慣れていない車が多い気がするが、あとは帰るだけ。久々に髪の毛を切ってさっぱりした気持ちで高速に乗る
……はずだった。
 
前の車が首都高速のインター入り口の合流がうまくできず、停車してしまった。
 
高樹町インターは首都高速で多い追い越し車線である右車線への合流ではなく、走行車線の左車線への合流であったにもかかわらず、タイミングを逸して停車してしまったのだ。
 
サイドミラーで見ていると、合流できずにいる車のためにブレーキを踏んで速度を落としてくれる車、その車に続いてくる車も右車線へ移動して左車線をうまく空けてくれているにもかかわらず、前の停車してしまった車はタイミングを逸し続けている。
停車してしまった車、それにつられて当然2番目の私の車、さらに3台、4台と合流地点で停車してしまっている。
あぁーやっちゃってるよ……3台目、4台目は共にイカつそうな外車が連なっていた。
 
運転は一瞬の判断が求められる。
行ける!と思った瞬間に、行く!という強い意志の基、必要であれば勢いよく発進せねばならない。特に、一度停車してしまってからの、高速道路への合流はより一層の強い意志での発進が必要だ。
 
首都高速道路はたいていの区間が時速60キロメートルが法定速度だ。
だが実際60キロで走っている車などいない。大体最低でも70キロとか80キロだ。
止まった状態の車が即座に60キロまで加速するのはなかなか大変だ。
 
タイミングを逸してしまったのは後ろから見ていてもわかる。少しの迷いで、停車してしまったのだ。そしてその後も、あ、いけない、あ、今行けたのに行けなかった……を繰り返しているのが後ろから見ていてもわかる。
行け! とクラクションを鳴らそうか、でもきっとドライバーも好き好んで停車してしまったわけではないのだ。勝手がわからず、助走路も大してない首都高に翻弄されてしまっているのだ。
 
運転免許を取って、しばらくペーパードライバーで過ごしていたが、親もそれなりに年をとってくるので、遠出の時にはドライバーを買って出て、少しずつ運転になれるようにしていた。年に2、3回、お墓参りと称して片道2時間ほどのドライブをすることがあった。
その中で何度か、首都高速を経験していた。だがやはり最初はうまくいかなかった。様々なルートが存在する首都高速。そのそれぞれの線を乗り換えるためにあるジャンクション。ジャンクションが2、3個立て続けに来るのが首都高だ。
私の場合は保土谷ジャンクションだった。分岐が2、3個立て続けに来て、最後の最後で分岐のYの字部分に突っ込みそうになった記憶がある。あの時は後ろの軽トラだかワンボックスカーにクラクションを鳴らされたっけ。
車の中は、どっちよー! ちげーだろ! そっちじゃない! などと怒号が飛んでいたっけな。
 
左車線を60キロでいいんだ、と父に言われ走っていたが、やはりそんなスピードで走っていると煽られる。カーブが続くとどれくらいの速度ならうまく曲がれるのかまだ感覚がつかめていないからカーブの途中でブレーキを踏んで調整してしまう。
 
「この間首都高乗ったらさ、インターの合流で前の車がさぁ止まっちゃってさぁ」
と友人と首都高談義をしていると、その友人が
「カーブの途中でブレーキ踏むとか、ないよねぇ」
 
確かに、運転に慣れた今となっては、カーブに入るところまでである程度スピード調整しておいて、そのままカーブに入って、カーブ途中ぐらいからタイヤへの抵抗が強くなって減速してしまったスピードをアクセルを踏んで補う、という運転をしているな、と気づいた。
 
私も最初の頃から比べると、ずいぶんと運転にこだわりが出てきているのだな、
きっとあの合流で停車してしまった車も私の保土谷ジャンクションの経験のようなもので、その後の糧となるのであろうな、と思った。
 
合流では「いれてーいれてーお願いいれてーここに入るー」という自己主張も大切なのだ。合流が大変なのは皆知っていて、だから本線を走っていて合流地点があるとわかっていると、誰か入ってくるかなー? 入ってくるなら私は隣の車線へ車線変更できるかなー? と常々確認しているものなのだ。だから入れてー入れてーをやると余裕のある車はちゃんと車線変更して場所をあけてくれる。まさに譲り合いの精神があるのだ。
だから入れてくれたり譲ってくれたら、どうもー! ありがとう! のハザードランプも大好きだ。
 
きっとそんなことを体感して学んでいけば首都高速も怖くなくなる。
あの車のドライバーも一歩、踏み出したところなのだ。
 
幸い停車しているというか停車してしまっているので、後ろにどんだけイカつい車が居ようとも、クラクションを鳴らさずに暖かく後ろから見守ればいい。
 
左車線に車が来ないタイミングが来た。
ついにあの車が発進した。
 
私も遅れずに発進。
がんばれ! と思いながら、さらに追い越し車線へ車線変更した。
 
 
 
 
***
 
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2021-07-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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