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意外と知らない時代


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記事:川口 公伸(ライティング・ゼミ「超」通信コース)
 
 
先日、撮りためてあったビデオの中から一つのドラマを観た。
それは、戦後、総理大臣を務めた吉田茂のことを描いたドラマだった。
吉田茂という人は、麻生副総理のお祖父さんにあたる人になる。
戦後の日本が復興するために尽力し、国際社会へ復帰する道筋を作った人と言って良いだろう。
吉田茂が亡くなった時、国葬が執り行われている。
戦時中は戦争に反対する言動から投獄されたこともあった。
そんな人が戦後、日本の総理大臣として活躍をする姿が描かれていた。
そこに描かれていたのは僕が生まれる前の、僕の知らない昭和だった。
 
僕の知っている昭和は自分が生まれた後の昭和だった。
それ以外に知っていたのは日本が戦争をして負けたということ。
しかし、なぜ日本は戦争へと向かって行ったのか?
戦後どのようにして日本が今のような国へとなって行ったのか?
そうした部分はほとんど知らなかった。
 
そう考えてみると自分はどれだけ昭和という時代を知っているのだろうか?
 
昭和は、自分が生まれた時代である。
だから本来であれば、とても馴染みの深い時代だ。
しかし、これまでに昭和という時代をちゃんと学んだことがあっただろうか?
 
僕が学生の頃、学校の歴史の授業でも昭和についてはあまり時間をかけることはなかった。
どちらかと言うと、明治以降の時代は年度末近くに大急ぎで終わらせた感じだったと思う。
 
しかし、昭和という時代にも沢山の事件があった。
そして、そこに関わった多くの人がいた。
そんな中の一人が吉田茂だろう。
そして、僕が興味を持った人物がもう一人いる。
僕が昭和という時代に興味を持つきっかけとなった人物だ。
 
その人の名前は白洲次郎と言う。
 
白洲次郎という人は、吉田茂の右腕として活躍した人である。
若い頃に、イギリスへ留学しており国際感覚に優れた人だったようだ。
そのため、戦争には反対しており、戦時中は多摩の方へ引っ越し農業に精を出していたという。
その時に住んでいた家は「武相荘」と言い、現在も見学する事が出来るようだ。
そして戦後、吉田茂の右腕としてGHQと渡り合う。
GHQからは「従順ならざる唯一の日本人」と言われていたらしい。
そして、憲法の改正やサンフランシスコ条約などにも吉田茂の側近として大きく関わっている。
正直に言って、そんな人がいたということを全く知らなかった。
吉田茂という名前については総理大臣だったこともあり聞いたことはあった。
しかし、白洲次郎という人は全く知らなかった。
 
白洲次郎は、吉田茂が退陣した後は正解から身を引き、実業界でも活躍をしたらしい。
東北電力の会長をはじめ、大洋漁業や日本テレビなどの役員や顧問を務めた。
そして晩年は、80歳までポルシェを運転していたらしい。
とてもパワフルな人だったようだ。
そんな白洲次郎は、昭和60年11月 83歳で亡くなる。
昭和という時代を全力で駆け抜けた人だったのだろう。
白洲次郎について書かれた本には、亡くなった時には内蔵もボロボロでそれまで全力で走り続けてきたのだろうということが書かれていた。
白洲次郎という人は、権力に奢るのではなく、自分の信念を貫いた人だったのだと思う。
 
そういう人物がいたことを知り、昭和という時代はとても興味深い時代となった。
 
それまで、なかなかきっかけがなく学ぶ機会の無かった時代。
しかし、知らなかっただけでいろいろな事件が起こっていて、そこで活躍をした人物がいた。
ちょっと興味を持った事で見えてくることは沢山あった。
 
歴史というと戦国時代であったり、幕末であったりと遠い時代に憧れ、興味を持つこともあるのだろう。
 
僕の住んでいる神奈川県には鎌倉という古い街がある。
いつでも行ける場所だという思いもあってか、これまであまり興味を持つことはなかった。
しかし、同じ古い街である京都には興味を持ち、遠い場所であるにも関わらず何度か訪れた。
灯台下暗しという言葉があるように、身近な場所ほど目を向けることをしないものなのかも知れない。
時代も同じなのだろう。
最も身近な時代であるはずの昭和にはこれまで目を向けることがなかった。
一番初めに興味を持ったのは戦国時代だった。
次に興味を持ったのは幕末だった。
明治維新以降の近代と呼ばれる時代に興味を持ったのは随分と後になってからのことだった。
さらに昭和となると本当に最近になって興味を持った。
しかし、一度興味を持ってみると今自分のいる時代へと直結している事もあり、とても勉強になることがある。
少し前から憲法改正についてニュースなどで聞くことがあるが、今の憲法を作るために尽力した人がいた。
だから今の日本がある。
そう考えると、もっと昭和を知ることで現在問題となっていることに対して理解を深めることもできるのかも知れない。
 
僕にとってあまりにも馴染みが深すぎて見えていなかった時代。
それが昭和だった。
 
実は最も馴染みの深いはずの時代は、意外と知らない時代なのかも知れない。
 
 
 
 
***
 
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2021-07-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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