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女性のがん検診、こんなことするの!?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:かりんとう(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「もういいから、絶対受けて!」
 
旦那からきつめに言われる日曜の朝。
 
私達の間にはA4サイズのピンク色の封筒が横たわっている。
市から届いた「がん検診」の案内だ。
 
自慢じゃないがわたしのめんどくさがりは金メダル級だ。
仕事以外はどこにも行きたくないし、料理も掃除も極力やりたくない。
洗濯が唯一好きな家事だけど、考えてみると洗剤入れてボタン押すだけだった。
 
健康診断は毎年会社で受けてるし。
どこも具合悪くないし。
がん検診なんてめんどくさいの極地だし。
 
などと御託を並べていたら、冒頭のセリフで私の話をぶった切られたわけです。
 
今年で44歳の私。年齢的にも心配だからと、今回は肺がん、子宮頸がん、乳がん検診の3つを受けることに。
まさに「こんなことするの!?」な体験でした。
 
検診当日は公共施設に検診カーが集まります。
まずは肺がん検査から。これは簡単。
ブラや金属の物を外して胸部のレントゲン撮影。
息を大きく吸って、肺を大きくした状態で撮る。
ちなみに、ブラを外すのが面倒なので「検診の日はブラを付けない」という技を発動する友人もいる。
 
さて、問題は子宮頸がんの検査。
子宮頸部の細胞を採取される検査で、友達の誰に聞いても「できれば受けたくない検査」ナンバー1! もちろん私も。
 
その検査。まず更衣室でショーツとズボンを脱ぐ。
たいてい、更衣室のすぐ横が検査室になっている。
検査用の椅子に座る。歯医者の椅子が大きくなったような、がっちりした椅子。
背もたれからおしりの部分までは普通の椅子なのだけど、太もも部分が右足、左足と別れているので、それに沿って足を乗せる。
 
足の向こう側はカーテンで仕切られていて、誰がいるのか、まったく様子が分からない。
 
椅子に座って待っていると
「椅子を動かしますね~」
とカーテンの向こうから声を掛けられた。
女性の声。カーテンのおかげで相手を見ることも見られることもないけれど、やっぱり女性の方が安心するなあ。
 
などと思っていると、ウィーン……と椅子が動き始める。
まず背もたれが倒れる。
45度くらいの角度に倒れたところで、次は左右の太もも置き場がウィーン……と開いていく。
下半身はカーテンの向こう側へ。
 
相手の顔が見えないとは言え、股をぱかーんと開いた状態で、人様の前にさらけ出す、人生最大の恥ずかしい瞬間!
 
と、膣になにやら器具を入れられグリグリ。
痛い~。ていうか気持ち悪い~。ごめんなさい~!
 
これまでの人生に謝罪したい気持ちになってきたところで、先ほどの友達に聞いて回った調査結果(できれば受けたくない検査ナンバー1)を思い出す。
「みんなこの検査をがんばったんだ」と自分を奮い立たせる!
がまん、がまん……。
 
ほどなくして
「はい、終わりました。椅子を戻します」
との神の声。
検査時間は60秒ほどだったろうか。
 
ウィーン……と足が閉じられ、背もたれが起き上がり、元の姿勢に。
終わってしまえばあっという間だ。ふう。
 
60秒間耐えた自分を褒めたたえながら服を着て、
「このくらい何ともないですよ!」
という顔で颯爽と検査室を出て行った(つもり)。
 
休む間もなく、次は乳がん検診。
マンモグラフィ初体験だ。
 
更衣室でブラだけ外して検査室へ。
マンモグラフィ用の大きな機械の前に立つ。
広めの部屋に女性の検査技師さんと二人きり。
 
「服は腕を脱いで首元までまくり上げて~」
 
え、いきなり胸を出して上半身すっぽんぽんの姿に!
 
「おっぱい失礼しまーす」
 
ビビる暇もなく、左胸を検査機械の上に載せられ、上下から機械の板で挟まれる。
痛い~。
 
「痛いけど、ごめんなさい。我慢してくださいね」
 
胸をぺちゃんこにつぶしたした状態でレントゲン写真を撮影するのだという。
左が終わると右の胸。
また上下から挟んで、撮影終了!
やったー!
 
と思っていたら
「はい、次は横向きを撮りますね~」
 
まだあるのか~。
検査機械が回転し、先ほど上下から挟んでいた板が、横から挟む位置に移動する。
 
「こちら向きに立って、腕で機械を抱えてください。顔はこちらを見てください。おっぱい失礼しまーす」
 
訳も分からず言われるがままにポーズを取ると、胸を両手で丁寧に扱われ、機械でギューッと挟まれる。
うぎゃあ。
 
「はい、これで終わりです。お疲れ様でした!」
 
左右とも撮り終わり、優しく微笑む検査技師のお姉さん。初体験のひとときをありがとう。
終始丁寧で優しい対応、安心感ありました。
 
……上半身すっぽんぽんでされるがままという、検査室の扉の向こう側では絶対に起こらない状況が繰り広げられている以外は。
 
こうやって、がん検診が無事終了。
 
一カ月後、結果が届く。
 
まさかの
「乳がん検診・要精密検査」
 
「ほら~、検診に行って良かったやろ?」とドヤ顔の旦那。
 
とにかく2次検査に行ってみる。
受付で、看護師さんよりこんな説明をされる。
 
「日本では9人に1人が乳がんになっていて、とても多い病気なんです。
ただ、もし乳がんができても1cmの大きさになるまで5年ほどかかるので、その間に治療すれば、ほとんどが完治します」
 
なるほど。
 
「しこりがないから大丈夫と思っている人もいますけど、触って分かるようなしこりがあるときにはもう進行してしまってるんです。
1cmになるまでは5年かかるけど、1cmが2cmになるのは1年ほど。
あっという間に大きくなるから、治療が難しいんですよ。
 
また、場所が脇のリンパ節に近くて転移も心配。
だから、早期発見がとても大切なの。
自覚症状がないときにこそ、検査を受けてほしいんです」
 
たしかにわたしも、しこりがないから大丈夫だと思い込んでいた。
 
幸い、今回の2次検査の結果は小さい石灰化があるのみで問題はなく、毎年定期検査を受けるように言われて帰る。
 
検診に行くのがめんどくさいのは確かだ。
だから、「あの特殊な空間をまた味わえる!」と楽しみにすることにした。
 
自治体からのがん検診の案内が来たら、あなたも出掛けてみませんか。
自分の体のためはもちろんだけど、そこには非日常体験が待っています。
 
 
 
 
***
 
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2021-07-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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