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父親から教わった集中できる秘訣


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:早藤 武(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
「全然終わらない。どうしよう間に合わないかも」
 
家の外はセミたちがミンミンと鳴き、快晴で遊びにでかけるには最適な条件が揃っているところで当時小学4年生の僕は頭を抱えていました。
 
夏も終わりに近づいて、日中は暑くても夕方には涼しい風を感じられる時期になってきた頃のお話です。
 
「母さん、どうしよう間に合わないかも」
 
焦る気持ちから身近な大人に助けを求めてみることにしました。
 
「きちんと計画を立てて、早めに取り掛かりなさいってお母さん言っていたでしょう? 夏休みの宿題は自分でやらないと意味がないのだから頑張ってみなさい。まだ間に合うから大丈夫よ」
 
夏休みが終わり、2学期が始まるまであと1週間を切りました。
 
休みが始まった最初の頃は、母親が言っていたように早めに宿題を終わらせようと少しずつ手を付けていました。
幸いなのは、朝顔の観察日誌だけは終わっていた事です。
しかし、友達と遊びにでかけたり、近所で夏祭りの予定が入ったりしてすっかり宿題のことなど頭から抜けていたのでした。
 
お盆を過ぎた頃に、友達から宿題が終わっているかどうかの話題が出ていたところで、慌てて再び宿題に手を付け始めて今に至っています。
とにかく、目の前にある宿題の山をひとつずつクリアしていくしかありません。
しかし、手を付け始めたのは良かったのですが早くもハードルにいくつもぶつかってしまうのでした。
 
家では弟2人が、すでに夏休みの宿題など終わらせていて、残りの休みを遊びながら満喫していて、楽しそうな声が耳に入ってきて全然集中できないのです。
そして、机の上に山積みになっている宿題が目に入ると焦る気持ちが出てきます。
 
「すぐそこの図書館に行ってみたら? みんな勉強のために行っているのだから、うるさくしている人はいないと思うわよ」
 
母親のアドバイス通りに図書館に行ってみました。
中に入ると冷房が効いていて涼しく、静かな空間が広がっていました。
これなら集中して宿題ができそうだと思っていたら、思わぬ落とし穴がありました。
夏休みが終わる直前の時期で、みんな同じことを考えていたのか図書館の中は混んでいて、座って勉強できる席が埋まっていたので、諦めて真っすぐ家に帰ってきました。
 
母親に図書館のことを話すと
「そっか、残念だったわね。大丈夫、きっと間に合うから机に向かって頑張りなさい」
あっさりと根性論を出されて再び宿題の山と向かい合いました。
 
それからしばらく目の前にある宿題にひとつずつ手を付けていきました。
夜になっても思うように進まず、終わるかどうかで不安でした。
 
「ただいま、夜遅いのに珍しく頑張っているね」
 
父親に夏休みの宿題を片づけるために頑張った出来事を伝えました。
父さんは僕の話をビール片手にひと通り聞き終わると、天井をしばらく見上げてから僕の方に目を向けて話始めました。
 
「父さんも小さかった頃に夏休みの宿題を貯めて、困り果てておじいちゃんに相談したら思いっきり怒られたよ。それでもなんだかんだ助けてくれたよ。おじいちゃんから教えてもらったやり方を教えてあげるからやってごらん」
 
父親が当時教えてもらったのは、いつもより2時間早く起きてみんなが起きてくるまでは集中して1つのことに取り掛かること。
今夜は朝にやる宿題の計画だけにすること。
たくさん宿題が残っていると気持ちが焦るから、すぐに終わらせられるものからやること。
父さんは宿題の残りの量を一緒に見てくれて、自分でやれる量だから頑張ってみなさい。大丈夫だからと僕をベッドに就かせたのでした。
 
弟たちも僕がいつもと様子が違うので、寝る頃にはテレビの音もいつもよりも静かにしてくれていたのですんなり眠りにつくことができました。
 
「ほら、朝になるぞ。歯を磨いて、顔洗ってきなさい」
 
朝日も昇る前の時間に父親が僕を起こしてくれました。
母親もまだ朝ご飯を作る時間でもないので、寝ているようで僕と父さんだけが家の中では起きています。
 
「そしたら、父さんは少し外に出てくるから宿題頑張って」
 
部屋は冷房をつけなくても窓を開ければ涼しい風が入ってきました。
机の明かりをつけて、みんなが寝ているので部屋の電気はつけないで宿題の山に取り掛かりました。
 
昨日は全然集中できなかったのに、周りが静かで朝の新鮮な空気のおかげなのか目の前の宿題だけに気持ちが向かうことができる感じがしました。
 
これならできそうだ。
父さんもおじいちゃんも昔はこういう風に毎日勉強していたのかな。
気がつくと夏休みの宿題が何個か終わって、父親と昨夜見直して作戦を練った以上に進んでいました。
山のような夏休みの宿題もあと数日同じように頑張れば終わりが見えました。
 
外から帰ってきた父親に進み具合を話して、お礼を言うとにっこりと笑って残りも頑張ってねと優しく励ましてくれました。
 
皆さんは自分の集中できる環境をどんな風に整えていますか?
もしまだ集中できる環境がなければ身近な人がその答えを持っているかもしれません。
 
 
 
 
***

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2021-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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