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恋愛が堂々巡りを始めたときに、問いかけて欲しいこと

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:射手座右聴き(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
ああ、めんどくさい。
 
昨日電話で「彼氏と別れたい」と言っていた女友達が
「やっぱり別れたくない」と言い始めている。
 
こんな経験ありませんか。
女性同士なら、あるんじゃないでしょうか。
「そんな彼、別れちゃいないよ」ってアドバイスしたのに
また同じ話を始める、みたいな。
 
私のところには、こういう女性が相談にきます。
おっさんレンタルというサービスのメンバーをやっていて
よく人様の話を聴いているのですが
まあ非常によくあるのです。
 
恋愛相談の堂々巡り。
 
「女友達に言うと、頭ごなしに、別れなよって言われるから。
おっさんに話を聴いてもらおうと思って」
 
と言って彼女たちは現れます。
 
でも、ですよ。同じでした。
一通り、彼氏の愚痴を言います。最近かまってくれない。連絡が少ない。
忙しいって言うけど、言い訳じゃないかと思う。
 
でるわでるわ、不満の声。
 
それは辛いですね。それはやきもきしますね。
と共感しながら聴いていきます。
 
すると、ある瞬間、こうきます。
 
でも、好きなんです。一緒にいるときは優しくしてくれます。
やっぱり別れない方がいいのかな。
 
でも、かまってくれないんじゃ、寂しいです。
 
ねえ、どっちだと思いますか。
別れた方がいいですか。彼を待った方がいいですか。
 
おーい。どっちなんだ。
 
おっさんレンタルを始めた頃は途方に暮れました。わからないよ。
どうやってアドバイスしていいのか。
 
悶々としました。恋愛本を読みました。相談本も読みました。ネットの記事も読みました。
 
どれも、実際の相談に活用できるものはありませんでした。
 
そんなある日のことです。
 
堂々巡り臭プンプンの話が展開していました。
 
ネガティブな話がどんどんでてきて、そのあとはポジティブな話です。
 
さあ、そして、きました。
 
「私、別れた方がいいでしょうか。それとも彼氏の連絡を待った方がいいでしょうか。男性として意見ください」
 
うーん。困った。
 
と思った時、ふと頭をよぎったのです。
 
あれ? これって転職相談と一緒じゃないの、って。
 
おっさんレンタルのメンバーとしての思考から、自分のお仕事のひとつでもある、キャリアコンサルタントとしての思考に変わったのです。
 
キャリアコンサルタントは、結論をアドバイスしません。
なぜなら、相談者が自分で納得して今後の方向性を決めるためのアシストを
する仕事だからです。
 
転職したほうがいいかどうか、という質問には答えません。
だって、本人が決めることだから。
 
そうか、恋愛相談だって一緒だ、と私は思いました。
 
そこで、こんな質問をしたのです。
 
「A子さん(相談者の方)は、彼氏さんとどんな恋愛がしたいという
イメージはありますか」と。
 
「恋愛のイメージ、ですか」
 
「恋愛って言ってもいろいろあるじゃないですか。人それぞれ違う、というか。たとえば、何日おきに会いたいとか、インドア派とかアウトドア派とか、一緒にスポーツしたいとか、音楽フェスに二人でいきたいとか、付き合い方にもいろいろあるなと思って」
 
具体的に、例をだしてきいてみます。
 
「私は、彼と新しいお店とか、遊ぶところとかに行くのが楽しいんです。おしゃれなものに敏感だし、そういう空間で二人で遊んでるときが幸せです」
 
具体的に言ってくれて、イメージが湧いてきました。
 
「なんか、東京カレンダーみたいですね」
と相槌を打ちます。
 
「そうです、そうです。ちょっとバブルっぽいけど、ああいうのがいいんです」
 
「そうでしたか。そうすると、今の彼氏さんは、ぴったりのタイプなんでしょ
うね。二人で夜遊びする、みたいな恋愛が理想なんですか」
 
「そうなんです。いままでずっと、そういう新しいものやおしゃれなものが好きな男の人とおつきあいしてきて。ちょっとミーハーですかね」
 
彼女は照れ臭そうに言います。
 
「それはそれでいいんじゃないですか。つまり、彼の、新しいものやおしゃれに敏感なところが好きで、一緒にいたいんでしょうか」
 
「そうなんです。でも、」
 
彼女が口をつぐんだ。
 
「でも、なんですか」
と話を促してみる。
 
「今の彼は楽しいけれど、話していて、結婚は違うかなって思いました。向いてなさそうだし、育児手伝ってくれなそうだし」
 
育児手伝ってくれなそう、と感じさせる男性、大丈夫かな。
と軽い衝撃を受けながらも、私は話を聴き続けました。
 
すると、どうでしょうか。
悶々としていたA子さんが、はっきりと話し始めたのです。
 
「彼のことは好きなんですけど、やっぱり結婚には向いていない気がしてきました。ずっと一緒にはいられないと思います。私、子ども欲しいし」
 
と言うのです。
 
なんということでしょうか。
 
私が聞いたのは、彼女の恋愛イメージでした。
 
たかが恋愛イメージとは違います。
 
できるだけ、明確に考えていだきました。
 
彼女は自分の中で、考えを巡らせ、彼と別れることを決心したのです。
 
いままで幾多の人が、彼女に言ったことでしょう。
「そんな男、別れた方がいいよ、結婚向いてないよ」と。
それでも、別れなかった彼女が、別れる気になったのは
自分で話してみて、自分で納得したのです。
 
この恋愛イメージを聞かれて、初めて自分の恋愛について
自分で見つめ直し、自分で言葉にしたのです。
 
ご自身のイメージを再確認することによって
A子さんは、楽しい彼氏が、結婚には消極的なのを思い出して
それなら別れたほうがいいのかな、と思ったのでしょう。
 
もし、話が堂々巡りをはじめたら、この「そもそも」を聞いてみてください。
 
恋愛が彼女の中でどういう意味をもつのか、が聞けたら、
100のアドバイスよりも強いかもしれません。
 
仕事でもプライベートでも、違和感をかんじたことは、
イメージを聞いてみるのです。
 
「そもそも、私って、どんな仕事のイメージhがよかったんだろう。
どんなプライベートが心地よいのだろう」
と、イメージを聞いていくのです。
 
それによって得られた気づきは、かけがえのないものかもしれません。
 
おかしいな、と感じたら、問いかけてみてください。
 
「あなたは、どんな恋愛をイメージしていますか」と。
 
堂々巡りから抜け出そうと、頭が巡り始める問いかけを、ぜひ。
 
 
 
 
***

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2021-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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