釣られてしまった。
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:福井 尊之(ライティング・ゼミ超通信コース)
朝6時過ぎ。朝ご飯を食べた後、いつもの様に、スマートフォンで私用のメールを確認する。何気ない瞬間。
眠ってしまった間に、来ていたメール達を一つずつチェック。と、確認している最中にふと気づく。
あ。そうなんだ。カード番号の確認って、お店から催促が来るんだ。
自分のIDを打ち込んでパスワードを入力する。え! なんか違和感がある! 絶対何か違う!
そう思った瞬間。気づいたのだ!
これは、世にいう「フィッシング」と言うやつではないか!
もう。手遅れだった。入力して気づく最悪のパターン。
どうしよう。どうすることもできない。けれど、自分のカード番号を入力しなかっただけ、まだいいかもしれない。
と、考えていると、出勤時間が近づいてきた。「どうしよ」
会社に「すみません。フィッシングにつられてしまったので、少し遅れます」って子供じみた相談もできないし。かと言って、このまま、放置は断然危険な判断である。
そう。まるで目の前で炭酸飲料の泡が噴出している状態である。何とかしたいのだけれど、どうにもできない。
そして、私が考えたこと。まずは、パスワードを無駄に長めのパスワードに変更した。
恐らく忘れるであろうと位に乱立させたのだ。
とりあえず今出来ることは、これだけなので、出勤した。
その日、一日の長いこと。すごーく長かった。定時までまてないので、お昼休みにできる対処方法をしてみたのだ。
まずは、サイトのお客様相談室へ連絡。事情を話す。なるほど、冷静に回答してもらい、すごく安心した。というか、話を聞いてもらえただけでも、すごく心が軽くなった。
あー。よかった。ではなくて、まだ、帰宅してからの対処方法が残っているのだ。ここであぐらをかいてしまったら本末転倒である。
恐らく、人生で、1,2を数える長い業務時間が終わった。なるべく早く帰宅したつもりであった。
でも、色々やることはあって。夕ご飯を食べて、色々こなして。ようやくPCの前に座ることができた。
まずは、あのやたら長く設定したパスワード。何度か間違えて、ようやくログインをした。
そして、まずはログインIDの変更。受信メールアドレスの変更。もう、全ての足跡を、この世から無くしたかったのだ。それ位の拒絶反応が起きてしまっていた。
実は、こちらのサイトでは、2重ログインなるものが存在していた。今まで私はここまでは大丈夫だろうと、甘く見積もっていいたのだ。そう。顎が痛くなるくらい、甘すぎた。
私はその甘すぎる設定を今回から2重ログインへ切り替えた。
そして、確実に解らないパスワードを設定した。(思い出せない時もあるが)
色々着実に変更していき、ようやく心が冷静を取り戻してきた。
「おそらく、数カ月はインターネット通販にかなりの抵抗を感じてしまう」と思った。
今は本当にこの様な感染症で、外出の機会が少し減っている。こんな時は、通販とばかりに色々買ってしまうのも事実である。
そう。買った時は覚えているが、数週間経つと忘れてしまう。
特に、忘れている頃にやってくるのは、月払いではなく、年払いにしている方々。
先日も、いつもと変わらない、請求額だと思い込み何気なく請求額を覗いてみた。なんと、いつもと、\15,000位多いではないか!さすがに焦った。私は、色々思いを巡らせたがさっぱり思い出せない。
これは、本格的にとてもまずい方向へ行っている気がした。カード会社へログインをする。なんとそこには、年払いにしていた年会費の名前があった。
見れば「確かに」と思う会社名であった。
気を取り直して今回の自己反省。
まずは、朝の寝ぼけた感覚でメールを確認することは、良しとしよう。しかし、絶対内容の返信はしないこと。
そこまで、急ぎのメールはおそらく来ない。急ぎであったら、確実に電話がなる。
そして2つ目。
お店側の注意喚起もある様に、カードの確認メールは疑うこと。基本的に私は、カードをサイトに登録しないので、今後同様なメールが来たらおそらく、素知らぬ顔でスルーする。
以前スキミングされた時に比べると、今回は入力してしまった私がほんとにどうかしていたのだ。(スキミングの時はカード会社から連絡があった)
そして、最後。この様なことが起きることを想定して、どこに連絡をすればいいのか確認すること。
今回はカード番号を入力せずに、ことなきを得た。しかし、もカード番号を入力していたら、と思うとぞっとする。
これからも色々な最悪と出合うことがあるかもしれない。けれど、防ぐことももちろん大事であるが、ことが起きてしまった場合の時を考え自分中での対応マニュアルを作っていくと、この最悪が起きても、自身をしっかり保てるのだと感じた。
色々な、システムが便利になっていく世の中。昨日使えたサービスが、あっと言う間に別のサービスに変わってしまう現実もある。
けれど、便利の裏にそれなりの不便さもあることも事実である。結局は使っている側の人間次第なのだ。
これからも、忘れる位の通販サイトを利用すると思うが決して忘れてはいけないこと。それは、自分の使った請求書は、毎月確認することが未然防ぐ対処法の一つでもある。
***
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