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あなたが「生まれ育った街」の印象を受け取り直すとき


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:えんどうみき(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「はじめまして。みきさんですよね?」
 
地元の駅近くのカフェ。
定刻になり、母とともに訪れると、自分よりも大人びた女性に声をかけられた。
 
今の状況はちょっと異様だ。
4人がけのテーブルの手前に先ほど声をかけてくれた女性と、その女性より2回りほど年上の女性がいる。そしてテーブルの奥には、母とわたし。
まるでお見合いのように、お互いに緊張しながら席についた。
 
そして、緊張しながら、お互いに自己紹介をするという光景が生まれた。
 
この状況が生まれたのには、ある理由があった。
それは、わたしがこの7月からフリーランスとして活動をはじめたからだった。フリーランスになったわたしの今後の「活動の参考になれば」と、場がセッティングされたようだった。
 
わたしは、3年3ヶ月つとめた会社をこの6月に退職した。退職と同時に住んでいた街を離れ、地元に住民票を移した。
 
マイナンバーや免許証の住所変更
健康保険や年金の切り替え
フリーランスとしての仕事の進め方・働き方
お金との付き合い方、などなど
 
「会社員をやめること」「フリーランスとして活動をはじめること」
これらによって、はじめて経験したり、勉強したりすることが増えた。知らないことや、やらなくてはいけないことも増えた。だからこそ、母なりに、何か力になりたいと思ったのだと思う。
 
そのひとつが今回のカフェでの「はじめまして」であった。
 
母には、高校の同級生で今でも親交がある人がいる。その人には2年前に会社員をやめ、独立して生計を立てている姪っ子さんがいた。
 
その話を聞いた母は、「ぜひ、娘に会わせて欲しい」と伝えたようだった。きっと同じ境遇の娘にとって、何か学びや役に立つ話があると考えてくれたのだろう。わたしが退職前の引き継ぎや手続きでバタバタしている間に先方と日程調整。地元の駅のカフェで会う約束を作ってくれた。
 
「はじめまして。今後、どんなことをしていきたいとかあるのですか?」
 
自己紹介を手短に終えると、彼女は、とても丁寧にわたしの話を聞いてくれた。
「うんうん」と、うなずき、時に質問してくれながら聞いてくれた。
 
そこでわたしは、今、ライティング講座を受けていること。
出版社でライターをすることが決まっていること。
人の思いを引き出して、文章に形作ることが好きなことを伝えた。
 
話すほどに、身体の内側から喜びが生まれるのを感じた。自分がやっていきたいこと、彼女が今取り組んでいることを聞くと、ワクワクする自分に気がついた。
 
彼女とは高校も通っていた塾も同じであると話の中で知った。バックグラウンドが似ている人と「自分で仕事を生み出していく」をテーマにして話す機会をはじめて持った。
こんなにもワクワクできるんだ、と驚いた。
 
また、わたしが生まれ育った街は、素敵な人が集まる貸スペースや、間借できるカフェがあるらしいこともはじめて知った。自宅を解放して農業体験を行っている人もいるそうだ。
 
彼女と話せば話すほど、聞けば聞くほど、地元が面白いと思った。
地元の印象が変わっていくのを感じた。
 
わたしにとって生まれ育った街、地元の印象は、「学生時代に苦労した街」というものだった。
 
人間関係に悩んだ経験、受験勉強や進路に悩んだ経験がある街である。
自然にあふれていて気持ちがいい街というよりも、大変な街という印象が強かった。
 
だからこそ、高校から大学に進学する際に地元を離れたときには、少しホッとした自分もいた。
 
それは、「新しい街で、新しい自分を表現できる」と無意識に思っていたからだった。お盆やゴールデンウィーク、正月といった長期連休の時だけ地元に帰省する。それくらいがちょうどよかった。
 
むしろそうでないと、ダメな感じがしていた。過去のしんどかった時の状態が、フラッシュバックするように感じたからだった。過去の自分に戻ってしまうことに恐れも感じていた。
 
しかし、今回、彼女と出会うことによって変わったことがある。
 
それは、地元が「面白くて、人との関わりが広がる街」であると知ったことである。彼女は、わたしの地元に縁があるようで、将来的には、南米料理屋さんをやりたい思いがあると教えてくれた。わたしの地元の好きなところを余すことなく伝えてくれた。
 
わたしの生まれ育った故郷は、「人が集まる場所」
わたしの生まれ育った故郷は、「面白い人が集う場所」
わたしの生まれ育った故郷は、「何か新しくはじまる場所」
 
そう気づくと嬉しくなる自分がいた。
本心では、嫌いになんかなりたくなかったことに気づいた。
地元をもう一度、好きになりたい気持ちになっていた。
 
あなたは地元に対して、どんな印象を持っているだろうか。
 
「好き」「嫌い」「落ち着く」「ざわつく」「居心地のよさがある」「居心地が悪い」など、それぞれ印象があると思う。
 
もし、地元に対してネガティブな印象があるのだとしたら、一度考えてみてほしい。
 
「一生、生まれ故郷に対して、ネガティブな印象を持っていていいのか?」
 
もし少しでも「ネガティブな印象から脱したい」と思ったら、地元で楽しそうに活躍している人とつながろう。話を聞こう。
 
今からでも大丈夫。間に合う。
自分の地元に対する、印象の受け取り直しをすることができるから。
 
わたしは、地元での生活をもう一度、味わい切れるような気がしていて、今から楽しみにしている。
 
地元にいること、地元で過ごすことで「過去の自分に戻ってしまうのではないか」という恐怖や不安を持った時期もあった。しかし、彼女との出会いを経て、「この地元で、どんな未来を築けるのか」に、今はワクワクしている。
 
生まれ育った故郷の、印象の受け取り直し。
少しずつでも、大事な街だからこそ、取り組んでいきたい。
 
母上。
フリーランスになるにあたり、「人のつながり」という素敵なギフトをありがとう。
 
 
 
 
***

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2021-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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