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メディアグランプリ

誰が為に我は書く


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:宮崎亜子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
約4か月前、天狼院書店のライティング・ゼミに参加した。全8回の講義は既に終了しており、毎週の課題である「2000文字の記事の提出」は今回が最後となる。
提出した記事はフィードバックをいただき、掲載レベルを満たしていればWeb天狼院書店にアップされる。この「Web掲載」は、負けず嫌いな私にとって、大きなモチベーションになった。全16回提出のうち、半分の8回掲載されることを目標にした。結果として、前回提出分までの掲載回数は11回。この数字だけ見れば、目標達成! と喜ばしい結果と言えるだろう。
 
しかし、私の心はくすぶっていた。
本当にこれが、私が目指していたことなのだろうか、と。
 
受講のきっかけは、極めて軽い気持ちだった。
もともと文章を書くことが好きで、ドラマの感想などを趣味程度に書いていた。しかし、有名なブロガーさんの記事と比べては自分の文章力の稚拙さにヘコみ、もっと上手に書くことができれば楽しいだろうな、という想いからライティング・ゼミの門を叩いた。
 
3回目の提出で初めて掲載されたときは、心の中で「よっしゃー!」と叫ぶほど嬉しかった。意気揚々と自分のSNSで拡散し、多くの友人にも読んでもらった。
調子に乗って過去の面白い体験を思い出しては文章を書き、その後も何度か掲載していただくことが続いた。
 
しかし、課題も残り半分を過ぎた頃。
記事になりそうなネタのストックも尽きると同時に、自分の中でマンネリが生じてきた。
 
いったい、私は誰に向かってこの文章を書いているのか。
何のために書いているのか。
 
Webに掲載されるには、不特定多数の人が読んで面白い、と思える内容でなければならない。そのため、あまりに個人的な内容やマニアックなネタはボツになる。尖った内容はできるだけマイルドに、フラットな視点で、誰にでも分かる平易な文章で書いた。
また、自分で言うのもなんだが要領の良い私は、こう書けば掲載されるな、という感覚をなんとなく掴みつつあった。
そう意識して書いた文章は、高い打率で掲載された。
 
いつの間にか私は「掲載されること」を目的として、文章を書いていた。それは私が心から書きたいことではなく、テクニックを使って、顔も分からない誰かに好かれるために書いた「自分らしくない」文章だった。講師の言葉を借りれば「置きにいく」ことを繰り返していた。
 
そんな葛藤を抱えていた11回目の課題で、私は大好きなエヴァンゲリオンについて書いた。ちょうど、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開終了となるタイミングで、数年前にエヴァンゲリオンのイベントに参加した時のことを思い出したのだ。あの日感じた感動を、記憶を手繰り寄せながら、一滴残らず絞り出して、書き切った。書きながら、これは掲載されないだろうな、と思っていた。読者視点も客観性もない、私個人の感情の羅列だ。けれど、どうしても書きたかった。というより、久しぶりに沸き上がった「書きたい」という感情に従いたかった。
 
案の定、記事は掲載されなかった。
しかし、自分のSNSで同じ記事を公開したところ、全く知らない方(アカウントの内容からエヴァンゲリオンのファンと思われる方)からこんなコメントが届いた。
「これまでに読んだエヴァネタ文で、一番面白いです」
正直、Webに掲載された時と同じか、いや、それ以上に嬉しかった。
自分が心から書きたいことを書いて、同じ趣味を持つたった一人の誰かに「面白い」と言ってもらえた。
 
これだ。
私が「書く」ことで、得たかったものは。
 
今までの人生で、自分はそれなりに、ソツなく生きてきたと思う。
しかしそれは、周りの空気を読み、ただ器用に立ち回ってきたにすぎない。
反抗期もなく親に素直に従っていた学生時代。没個性のリクルートスーツを着て企業ウケのよい自己PRを駆使して入社した社会人時代。
仕事では自分のやりたいことよりも組織の課題や指示を的確にこなし、当たり障りのないコミュニケーションで潤滑な人間関係を構築する。
他者から評価されるために、「うまくやる」ために、自分を抑制して生きてきた。
 
しかし、誰からも評価されなくとも、自分のやりたいことをやれたら。
他人の満足ではなく、自分の満足を得るために、生きることができたら。
本当の生き甲斐って、そこにあるのではないだろうか。
 
第三者に読まれる文章を学ぶためのゼミに通った私が最終的に得たことは、皮肉にも、誰かに読まれる技術ではなく、自分のために書きたい、という決意だった。
他人軸ではなく、自分軸で生きる。書く。
掲載されるためではなく、自分の書きたいことを書ききった経験は、自己肯定感を高め、書くことへの自信につながった。
 
人生を変えるライティング・ゼミ。
天狼院が目指す方向とは異なるかもしれないし、人生が変わったか? と聞かれたら自信をもってYesと言えるには至っていないかもしれない。
それでも、人生を考えるほんのちょっぴりのきっかけを、掴むことができた。
 
課題の提出はこれが最後だ。
しかし私はこれからも書き続けようと思う。
ほかの誰でもない、自分という読者のために。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2021-08-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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