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コンビニオープンチャレンジ!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:篠原蘭(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
私にはマニアックな趣味がある。
 
「コンビニオープンチャレンジ」
 
これは私は付けた名前なので、みなさんは意味がわからないと思う。
これはコンビニをオープンさせる事ではない。
新規もしくはリニューアルオープンのコンビニで、一人目の客として入店し、一人目の客として会計を済ませるというチャレンジの事だ。
そして、私以外にそれを趣味にしている人に出会った事がない。
 
そんなコンビニオープンチャレンジに挑む前は、小学校の運動会前のような気持ちになる。
緊張と、楽しさ。ソワソワの中の興奮。
 
まず、私がコンビニオープンチャレンジに挑むようになったきっかけの話だ。
数年前のある日、近くにコンビニがオープンする事を知った。当時、シフト勤務で平日休みが多くオープン日が休みであった。広告にはお弁当やスイーツの割引情報が載っていた。これがかなりお得だった事に惹かれた。
行ってみようかな? そう思った私は、どうせならオープンと同時に行ってみよう! と謎の課題を自分に出した。ちなみに、場所にもよるがコンビニのオープンは朝7時が多い。恐らく、仕事前のサラリーマンが寄れるような時間にしたのかもしれない。
オープン当日、オープンが7時なら、6時30分には駐車場に入りたい。そんな思いから、大のディズニー好きで、目的の為なら何時間でも待てる体質の私はオープン前に駐車場へ入った。お店の前に並ぶお花にワクワクしながら見渡すと、ある事に気付いた。
 
あれ? 客、まだ私しかいないぞ?
 
私以外で駐車場に停まっている車はスタッフ、もしくは関係者の車だった。
オープン直前でも人が増える事もなかった。入り口前の行列をイメージしていた私からするとかなり思っていたのと違う状況ではあるが、初めてにしてコンビニオープンチャレンジはあっさりと成功したのだ。
そして、その時に見た、全ての棚にビッシリと商品の詰まっている様子が忘れられなかった。
 
初戦の勝利に気分を良くした私は次を求めるようになった。とはいえ、簡単にコンビニの新規もしくはリニューアルは行われない。
例えば、作り途中の1階建ての建物を見かけた時、私は他の人と違うワクワクを感じていた。
建物のこの大きさ、この駐車場配置なら間違いなくコンビニだ。あのチャレンジがまたできるかも! と。
 
しかし、そう簡単にはうまくはいかない。ビギナーズラックという言葉があるように、その後の私はコンビにオープンの一人目の客として入店し、一人目の客として会計を済ませるという事を両方達成する事がなかなか出来ないでいた。
 
ある時は、7時オープンのはずが6時40分に着くとお店から袋をぶら下げた男性がコンビニから出てきた。聞けば、準備が出来たのでオープンを早めたとの事だった。
また、ある時は一人目の客として入店は成功したが、おにぎりを取ってレジに行くまでに、レジに直行してタバコを買う男性に会計の一人目を奪われてしまった事もあった。
さらには、入店とレジ到着までは良いペースだが、慣れないスタッフがレジを間違え会計を1番に終えられない事もあった。
 
様々な場面で、様々な障害を乗り越えないとコンビニオープンチャレンジは達成出来ない。
コンビニオープンチャレンジに挑む前には小学校の運動会前のような気持ちになると
思っていたが、運動会そのものに思えてきた。
シンプルな速さを競う徒競走は、朝一にお店へ行く事だし、
障害を越えて進む障害物競走は、商品を選んで最短にレジに行く事だし、
チーム競技は、レジスタッフと私の連携だ。
コンビニが紅組なのか、私が白組なのかはわからないが、完全勝利に私の心は燃えていた。
 
そしてコンビニオープンチャレンジの話をすると、「面白い趣味ですね」と言われるので「近くにコンビニオープンしたらチャレンジして下さい!」と言ってみるが、これまで誰からもチャレンジした話は聞かない。こちらは、コンビニオープンチャレンジの為に車で30分くらいまでは行くが「近くに」とハードルを下げたというのに。
 
しかし、この記事を目にした方にも、是非、ピカピカの店内と棚いっぱいに商品の詰まったコンビニの姿を見てほしい。普段、休みなく営業しているコンビニにも始まりの瞬間と、そしていつか終わりの瞬間がある。いつでも行けるのは便利だが、そのありがたさを忘れてはいけない。
 
そして、そのコンビニにも一人目に入店して、一人目に会計を済ませた人がいるのだ。
次に新しいコンビニがオープンする時、その人物はあなたになるかもしれない。
 
 
 
 
***
 
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2021-08-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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