fbpx
メディアグランプリ

「嫁ブロック」はなぜ起きるのか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:nasuica(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「フリーランスになろうか迷っている」
小学校からの友人に相談された。プログラミングの技術力が高いのに、給料が安いのが不満だという。
 
正直、絶対にフリーランスになった方がいいと思った。彼の能力であれば、間違いなくうまくやっていける。地道な努力でつちかった、お客さんへの細やかなコミュニケーション能力と、その要求に応じられるだけの経験を持っていた。
 
彼のことをよく知っていることもあり、なぜ迷っているかが分からなかった。ただ単に、私に背中をおしてほしいだけなのか、迷う理由が他にあるのか……。
 
詳しく聞いていくと、いわゆる「嫁ブロック」がおこっている、ということらしい。
 
「嫁ブロック」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
夫が新たな挑戦をする時に、妻に反対されることをいうらしい。例えば、転職、起業などを考えているときに、ゴールキーパーのようにブロックされる現象のことをいうようだ。「嫁」という言葉が入って入るが、男女に限った話ではないだろう。逆バージョンのことを「夫ブロック」とでも名づけられるだろうか。
 
嫁ブロックの大きな理由は、要約するとリスクが高いから、ということだった。
フリーランスになるということは、会社からの福利厚生もなく、病気になってしまったらどうするか。お客さんがいなくなってしまったら、収入はゼロになってしまう。
 
奥さんは働いているが、これから子供を作りたい、ということもリスクを気にする要因だった。
例えば産休の間、奥さんの収入は減るだろう。育休の期間も考えると、将来どのくらいお金が必要かわからないのに、夫の収入が不安定になるなんて、あり得ない。
 
そう考えると、友人の奥さんが反対している気持ちは、痛いほど分かった。
 
「どうしたら解決できるだろう?」
 
友人からの相談に、ウンウンうなって考えた。彼にはチャレンジしてほしい。優秀な彼がチャレンジしないのは、とても勿体ない。社会の損失だ、とさえ思った。さりとて、奥さんの気持ちもとても分かる。
 
かくいう私も、共働きだ。妻と二人三脚で生きていくにあたって、原点を思い出してみた。
 
結婚する理由は、二つあると思った。
一つ目は、感情的な理由だ。お互いに一緒にいたいから。
二つ目は、合理的な理由だ。一緒にいる方が、危機を乗り越えやすいから。
 
特に二つ目について、私の考えを友人に説明するために、丁寧に言葉にしようと思った。
 
夫婦で生きていくことは、株式投資をするにあたっての、株の選び方似ていると思っている。
 
例えば、あなたが株を買うことにしたとしよう。安定を好むなら、株価の動きが安定している企業を選ぶだろう。そうすれば、リスクが低い。
もっと儲けたい! と思うのであれば、株価の動きが不安定な企業を選べば、大きく儲けられる可能性がある。しかし、その代わり損をする可能性ももちろんある。つまり、リスクが高い。
 
株式投資をするにあたって、よく知られた格言がある。
「一つのカゴに卵を盛るな」
というものである。
 
たとえ、安定している企業だと思ったとしても、不祥事がおこれば、たちまち株価は下がってしまう。そのため、全ての投資資金を一つの株につぎこむのではなく、複数の株に分散してもつべきだという考えだ。分散投資、とも呼ばれる。そういう考え方を卵に例えると、「一つのカゴに卵を盛るな」という表現になるのだろう。
 
そういったリスクについての考え方は、個々人で違っていて当たり前だと思う。リスクが低い方が性に合っているならば、そういった株を買えばよい。そして、ここが勝負だと思ったのならば、分散投資さえ気にせずに、リスクが高い株に全財産をつぎ込めばいいと思う。
 
私は夫婦で一緒に生きる上でも、同じことが言えると思う。どこまでリスクをとった生き方をするか、という問題におきかえられると思うのだ。
 
今回のように、フリーランスなりたいという場合、リスクの高い株を選ぶのと似ている。夫はリスクがあるが、大きなリターンが得られると思っている。奥さんも働いているため、友人の家庭は、「分散投資」してリスクが分散されているといえるだろう。
しかし、奥さんは子供がほしいので、フリーランスになった場合、あまりにもリスクが高いと考えていると言える。
 
つまり、家庭でどのくらいのリスクをとるか、について齟齬が生じていることが根本的な問題だと思った。このリスクに対するコミュニケーションのズレが、「嫁ブロック」ではないかと思った。家庭内の投資方針がズレている状態だ。
 
「今は、このくらいのリスクで生きていこうよ」
 
そう言葉にして、二人で納得ができれば、問題は生まれない。そして、投資方針は、時間がたつにつれて変わるものでもあると思う。奥さんが産休、育休から復職すれば、リスクが低い株を買ったのと同じことだ。友人の方は、よりリスクが高いチャレンジをすることができる。
 
友人がもし、今すぐフリーランスになりたい、というのであれば、
 
「フリーランスになることは、思っているよりもリスクは低く、大きな見返りが期待できる」
 
ということを証明せねばならない。そうでなければ、二人が納得できる人生の投資方針、リスクの取り方にズレがあるままだからだ。
 
具体的には、既にお客さんがたくさんいる、とか。リピートしてくれるお客さんがいて、月に○○万円は保障できる、とか。奥さんに向き合った交渉が必要なはずだ。そして、彼ならば十分、奥さんを説得できる材料をたくさん持っていた。
 
「やってみるよ」
 
と彼は言った。
 
紆余曲折があったようだが、結果的に奥さんを説得できたようだ。後で聞いた話だが、プレゼンテーションを12枚も作成した気合のいれようだったようだ。その覚悟とやる気も、ブロックを突破できた要因だったのだろう。
 
この時代、「嫁ブロック」だけではない。「夫ブロック」もたくさんあるだろう。うちの妻がチャレンジをしたい、と言ったら私はどう反応するだろう。気持ちよく背中を押してあげられるだろうか。
 
私がチャレンジするにせよ、妻がチャレンジするにせよ、その時には人生の「投資方針会議」を開催しようと思う。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2021-09-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事