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アプリを使った恋愛は営業トレーニング

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:キタムラサキ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
2021年1月、私は「恋をしよう!」というスイッチを入れることになった。それも、営業トレーニングのようにやってみようというスタンスだ。
 
それは、お互いの年間目標を提案する機会を友人たちと設け、私は「恋をする」という提案を受けたからである。
 
「もう30代なんだし、仕事120%を止めようよ。仕事80%、恋愛20%ぐらいにしてみたら?」
「営業みたいなものだよ。まずは母数を増やす、そのためにアプリを使うのも一つの手」
 
そう、2021年で私は31歳になった。
いま仕事も充実していて十分に幸せだし、別にわざわざ彼氏がいなくてもいいかな、と思っていた。
本心であるものの、仕事で疲れても、それを全て包み込んでくれるような存在がいたら最高だよなあと思っているのも事実。
 
「仕事できるビジネスパーソンたるや、恋愛も大事だよ。職場で探すというのもありだけど、様々なリスクを考えると、マッチングアプリでまずは探してみるのはどう?」
「営業するときだって、まずはアポを獲得するために母数増やしてアプローチするじゃない。そっから連絡をして、実際に商談をして契約成立までフォローする。恋愛もそうだよ!」
 
こう言われたら……なんだか私も頑張れそうな気がしてきた。
となれば、行動するしかない。
まずは、恋愛マッチングアプリのどれを使用すればいいかを調べた。どのツールを使用するかによって、そこにいる「顧客=彼氏候補」の母集団の質も異なるから。
調べてみると、初めて見るアプリもある。アプリも「まずライトにご飯から」というものや、「本気で婚活したい男女向け」というものなど、恋愛アプリ市場におけるポジショニングを明確に意識した作りになっている。
私は、2つのアプリに登録した。
 
平均値は不明だが、こちらから積極営業をかける前に、いただいた営業メールを順に対応するだけでも、私としては精一杯であった。
 
とはいえ、全てに返信してはダメだ。
限られた時間の中で、「案件受注=彼氏ができる」を成立させるために、私も対応すべき顧客を精査しなければならない。メールを送ってくれた顧客のプロフィールページを確認し、年齢や住まい、仕事や趣味などの基本情報を見た。
 
メールは自分の都合に合わせたコミュニケーションができるものの、返信までの時間が短い方が、テンポよくアポ取得までの調整やヒアリングができる。すぐに返信を受け取ると、先方のこちらへの関心度や積極度も高いと推測することができる。
 
登録して数日は、約20人の顧客と、互いのニーズがどこにありそうかを探っていた。
なかなか返信が早くて丁寧なA社、でもヒアリングが下手で話題の発展性があまり見込めない。
返信が早すぎず、でもほどよいタイミングでメールをくれるB社。ここは、なかなか私のニーズにも合いそうな話題提供と、絶妙な質問をくれる。
私の気持ちをくみ取り、話題を提供してくれるC社。
 
私も営業の感覚が掴めたのが活動開始から4-5日ぐらい。ちょうど、B社から商談の申し込みをいただいた。
 
うむ、B社。
私としても、ニーズに合った具体的な提案をもらえそうだと思っていたところでもあり、商談を快諾し、具体的な日時の調整に入った。活動を始めてから、商談アポ獲得まで1週間もかからなかったことから、自分の営業戦略と実行が的外れでなかったと安心した。
 
B社は、商談の日が決まってからもこちらのニーズを探ろうと丁寧な質問をくれる。日程決定から商談の日まで1週間あったが、毎日のように私の興味関心を引き出すメールを送ってきた。私も嫌な気分はしない。でも、あまりにもB社のペースにのってしまうと、安く取引できると思われてしまうのではないかという不安を抱き、返信するタイミングを遅くしたり、既読スルーしてみたり、提供された話題の一部だけに回答したりなど、70%程度の気持ちで対応していた。実際は、B社との商談で私の提案に対してどう反応するのか、逆にどんな提案をいただけるのか、日に日に楽しみになっていたにも関わらず。
 
商談は日曜日の13:30、芝公園のカフェで行うことになっていた。
普段パンツスタイルが多い私も、大事な商談はスカートを履く。だから、この日もスカートを履いた。
待ち合わせ場所まで近づくと、これからどんな議論がされるのか、先方はどんな提案をしてくれるのか楽しみで、スキップしそうになった。
 
待ち合わせ場所まで行くと……
たしかに、そこに男性はいた。でも、写真とはイメージが違う。
「人は見た目が9割」とも言うが、いやいや中身でしょってことで、マスク越しになるが超笑顔で挨拶をした。商談も第一印象が全てである。
 
B社の彼は、とても緊張してるように見えた。商談慣れしていないのかもしれないと思い、アイスブレイクを兼ねて、芝公園付近の長閑な雰囲気について話し始めた。ところが、なぜかその話しをぶった切り、いきなり「親の会社で仕事をしていて、そこにいる親戚の叔父さんが本当に面倒でさ」と愚痴をこぼし始めた。しかも楽しそうに。
 
あれ……
 
事前のメールではニーズを丁寧にヒアリングしてくれたのに、なぜいきなり本題とはあまり関係のない話をするのか。
 
「いや、これはB社の営業戦略なのかもしれない」と思い直し、お店に入ったあとも、笑顔で話を聞き続けた。その後、有益な議論ができるかと淡い期待をしたものの、親戚や部下の愚痴ばかりを私に話続けてきた。
私としては、「愚痴を言う人とは近づきたくない」というスタンスで仕事をしているため、B社は商談開始5分で、取引顧客リストから削除した。すぐに帰りたかった。けれども、相手に本心を気付かれないように笑顔で居続けるのも大事なテクニックと思い、私は耐えた。3時間も耐えた。だが、最後にB社とは取引ができないことは明確に示したことで、その後しつこく検討状況の確認を受けずに済んだ。
 
商談の獲得まではよかったと思う。でも、いくら事前のヒアリングがよくても、商談で有益な議論ができなければ、その商談獲得の努力も水の泡だ。
 
今回の件を経て、事前ヒアリングに時間を費やす前に、まずは商談を設定して議論してみるというスタンスに変えた。一方、すぐに商談を設定してあった顧客と契約成立したものの、短期での契約解消をするなど、営業は難しいということを痛感している。
 
 
 
 
***
 
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2021-09-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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