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「トラベルブルー症候群」になりやすいあなたにオススメな温泉旅行


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記事:鈴木亮介(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「ああ、めんどくさい!!」
大学時代の長期休みに一人旅を計画してみたことがあるのだが、たいてい旅行の1週間前にはこんな状態に陥る。
 
荷物は何が必要だっけ? 空港行くには何時の電車に乗らなきゃいけないんだ?
ホテルまでの交通手段は?
あ! ここ観光するのに事前に予約必要じゃん!
あれ、そもそも旅行中は雨予報じゃないか!?
 
旅行直前になって心配事が湯水のごとく湧き出し、その1つ1つに翻弄されているうちに、ついにプツっと何かが切れる音がして、
うわああああああ!!
と全部投げ出してしまいたくなってしまうのだ。
 
旅行自体はとても楽しい。
旅行が終われば「行ってよかった!」「良い思い出になったわ〜」「ここを離れるのが寂しい〜」と100%の楽しさと少しばかりの哀しさが入り混じった何とも言えない至福の時を迎えられる。
でも旅行前に限っては、このようにただただ憂鬱な気分になってしまう。
僕はこれをマリッジブルーならぬ、「トラベルブルー症候群」と呼んでいる。
 
僕はトラベルブルー症候群が強く出てしまいがちだ。
何人かのグループで旅行計画を立てているときにも、他のメンバーのワクワク気分が高まっている中で、僕だけ気分ダダ下がり。
一人旅を計画しようものなら、発狂寸前である。
大学時代に周りの旅行好きの友だちは1週間のヨーロッパ旅行の後に間髪入れず沖縄5日間を入れたりしていて、そのアクティブさにうらやましいと思っていたが、僕はこのトラベルブルー症候群に阻まれて長期休みにも遠出する機会が少なかった。
 
つまるところ、旅行に行きたいが計画を立てるのはめんどくさいのだ!
ところがある日、こんな旅行ズボラ人間の僕でも、やりやすい旅行を発見した。
それが、温泉旅行だ!
 
温泉旅行は本当にコスパがいい。
事前準備は旅館の予約と旅館までの交通手段の確保だけで、他にほとんど考える必要がない。旅館まではシャトルバスが出ているから、レンタカー予約も必要ない。さらに朝・夕2食付きにすれば、現地での食事も考える必要ない。宿周辺の観光スポットはたいてい温泉街に固まって存在しているため、何も考えずに行ってもぶっちゃけなんとかなる。
そう、温泉旅行は事前準備が「無い無い尽くし」なのだ。
これならトラベルブルーの僕でも、安心して旅行計画が組める。
 
それでも味わえるものは格別だ。
 
まず温泉という至上のアクティビティを楽しめる。
湯船に浸かり、からだを温め、心の安らぎを得る。
景色の良い露天風呂があれば最高。
温泉を取り囲む草花を慈しみ、空に浮かぶ月を愛でる。
かすかな硫黄の香りがその空間に彩りを加える。
温泉は五感で楽しめる、ぬくぬくとした癒やしの場だ。
 
こんな開放的な空間だからだろうか?
不思議と心の紐もゆるくなり、友人と行ったときにはついつい深い話をしてしまう。
露天風呂に浸かりながら、近況を語らい、恋バナを語らい、そして人生を語りあったのは大学時代の良い思い出である。
 
さらには食事も完璧だ。
旅館の懐石料理は彩り鮮やかで、とても上品な味わいがある。
旬な食材を楽しめ、季節の趣を感じられる。
現地の名産品もコースに含まれており、料理を通した観光も兼ねられる。
旅館の料理は、夢いっぱいの玉手箱だ。
 
このように温泉旅行は至れり尽くせりなのだが、重要なのはすべて受け身の姿勢で味わえるということだ。
キャンプのように道具の準備も必要なく、遊園地のように混み具合を気にする必要もなく、ただ目の前に出されたものを愉しむだけでよい。
ただ身も心も温泉に委ねるだけで、至福の空間へと誘ってくれる。
 
温泉旅行こそトラベルブルー患者の福音となると悟った後、僕は長期休みのたびに一人か仲の良い友人と温泉に行くようになった。
銀山、鬼怒川、伊豆、白浜、別府、指宿。
まだまだ行き足りないが、以前と比べると旅行の頻度も増えた。
旅行の楽しみに味を占めるにしたがって、計画が面倒な旅行にも手を出せるようになってきた。計画嫌いにとっては悪名高いBBQでさえも主催できるようになった。
 
20%の努力で99%の楽しみを得られる。
それが温泉旅だ。
僕のような旅行好きだが計画嫌いの人には、まず始めにオススメしたい。
コロナがもう少し落ち着いたら、またぜひ行ってみたいものである。
 
 
 
 

***
 
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2021-09-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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