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31歳男性が女子高生の制服で女装した話


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記事:くろたん(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「ちょっと何これ!」
女子高生の制服を着て行きつけのバーに行ったのだが、その時にちょっとしたハプニングがあった。
 
これは、31歳の男性がハロウィンで女子高生の制服で女装した話である。
女子高生の制服を着た事での気づきや楽しさを味わってもらえたらと思っている。
 
きっかけは、10月初めに行きつけのバーで飲んでいた時。途中でハロウィンの話になった。
「一緒にコスプレしようよ」
って言ってくれて何のコスプレがしたいかを考える。
女子高生の制服を着たいって思った。
一緒にスマホで制服を検索すると、コスプレ用の制服が2千円で買える事が分かった。
 
数日後、楽天ショッピングで2千円のコスプレ用の制服を注文した。
数日後に届いたので制服を着て女装してみたのだが、どこか満足できない自分がいた。
 
考えてみると、コスプレ用ではなく現役の女子高生が着ているガチ制服を着たい自分がいる事に気づいた。
ここで言うガチ制服とは、指定の制服が無い高校に通う生徒が、市販で買って着ている制服の事である。
いわゆる、「なんちゃって制服」と呼ばれるものだ。
 
今までの女装も、コスプレよりもハニーズやティティアンドコーなど、憧れの女の子が実際に着ているブランドの服を着て女装をしていた。
憧れの女の子とお揃いの洋服を着て、同じ様な仕草をするのが大好きで幸せだと感じていた。
 
値段が高いのでだいぶ迷ったが、コノミという制服ショップでスカートだけで1万円するガチ制服を注文した。
値段よりもガチ制服を着たいという気持ちが勝った。
それにブラウス、カーディガン、リボンも合わせると2万5千円した。
 
女子高生のカーディガンでスカートの上の方を隠すコーデに憧れて、それらを注文した。
ミニ丈を履く勇気が無かったので、膝丈くらいのを注文した。今思うと、ミニ丈の方が女子高生ぽくて、良かったかな……
 
数日後に制服が届いて開封する。
憧れの女子高生と同じ制服が届いて、喜びで一杯である。
3年間使う用だけあって、丈夫そうな生地で作られていた。
「思ったよりスカートのプリーツがヒラヒラしないな」
という違和感はあったが……
 
ハロウィン当日の夜。制服やメイク道具が入ったカバンを持ちながらネカフェに向かう。
ネカフェの個室に入るとカラコンをして、着替えを始めた。
ブラウスはメンズのワイシャツと違って、ボタンとその穴が左右逆になっている。少し戸惑いながら着替えた。
スカート、カーディガンにリボンを付けて着替え完了。スカートは1回だけ折って履いた。
スカートを折るという女子高生と同じ事をしたくなったのだ。
 
その後、メイクを始めた。女子高生になれる喜びを感じながら、慎重にメイクをした。
メイクを終えてウィッグしたら、女装完成!
君の名に登場する男子高校生の様に、女子高生に入れ替わったわけではないが、女子高生の制服で女装できて満足である。
 
数枚自撮りして片付けが済んだら、個室から出ようとする。
それは、31歳男性が女子高生の制服を着ている姿を、他人に見せる事を意味する。ものすごく緊張した。
 
スカートがめくれないように慎重に個室を出る。会計を済ませたら、外に出た。
10月終わりの夜に、素足で膝丈のスカート姿で出た外はとても寒かった。
それでも、可愛い制服で外出する喜びとドキドキを感じて幸せな気持ちだった。
現役の女子高生は1月とかもっと寒い時に素足で外に出ているのだ。
一度そういうもっと寒い中、制服姿で外に出て女子高生の寒さを体験してみたい。
 
外では、あまり人とすれ違わなかった事にほっとしながら、行きつけのバーの前に着いた。
女子高生っぽくスカートを抑えながら階段を上った。後ろに人は誰もいないのに(笑)
 
店に入って少し待っていると女の子が来てくれた。
「くろたん可愛い!」
最高の笑顔で言ってくれた。
 
だが、間もなく、
「ちょっと何これ! スカートの糸切ってないじゃん!」
聞いた瞬間は何の事か分からなかったが、商品発送の時にプリーツが崩れないように、糸で縫ってあったのだ。
開封した時に思ったよりヒラヒラしなかった違和感の正体がやっと分かった。
 
すぐに、糸切りバサミでスカートの糸を切ってもらう。
これでヒラヒラなプリーツスカートになった。このヒラヒラした状態で外出したかったなと思った。
 
その後は、女子高生の制服を着た女の子と、お酒を飲みながら楽しく会話をしたり写真をたくさん撮った。
ものすごく幸せな時間だった。
 
1度折っていたスカートをさらに3回くらい折って、スカートの後ろを抑えながら座ろうとする。
先ほど座る時に手を当てた箇所にスカートが無くなっている事に気づいた。
スカートが短くなった実感が沸いて嬉しくなった。
 
そして、ミニスカートと脚の境目にハンカチを置いてみた。
すると、パンチラするリスクが減って、だいぶ安心な気持ちになっている自分がいた。
相手のためにする事かと思っていたので、それはちょっとした驚きだった。
ミニスカートならではの体験がたくさん出来て嬉しかった。
 
あっという間に5時間くらい経って、ハロウィンパーティーが終わった。
名残惜しい気持ちを感じながら、トイレでメイクを落として着替えて男性モードに戻った。
 
女子高生の制服を着てみたいと思っている人がいたら、最初はコスプレ用を買って着てみると良いかと思う。
私も10年くらい前は、ドンキホーテでコスプレ用の制服スカートを履いていた。
恥ずかしい気持ちでスカートを選んで買っていた。今思うと良い思い出である。
 
制服ディズニーや制服でプリクラ撮ったり、女子高生の制服で女装してやりたい事がたくさんある。
制服着て電車とかも乗ってみたいけど、さすがに恥ずかしすぎて出来ないかな。
君の名はの男性高校生みたいに、現役の女子高生と入れ替わってみたいな……
 
 
 
 
***
 
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2021-10-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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