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メディアグランプリ

幸福を呼ぶ、白いふわふわを求めて


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:福田 乃子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「豚まんが食べたい!」
 
 
それだけの理由で、大阪に行ったことがありますか?
東京~大阪間であれば、新幹線や飛行機だと往復で3万円ぐらいの交通費がかかる。
豚まんのためだけに、3万円をかける。
これはそんな旅行をした時の話だ。
 
 
「連休での休みがなかなか取れないな……」
 
今の職場は平日休みであり、かつ連休ではない。
埼玉県に住む私からすると、東京か近隣の県でのランチやカフェが定番コースになる。
悪くはないが、ワンパターンだ。代わり映えしなくなる。
 
ましてや、コロナ禍の今だ。
「旅行に行きたい」という言葉すら、口にできない頃もあった。
 
だが、それを抜きにしても、実際に旅行に行くまでのハードルは高い。
 
「休みを取ってから……」
「みんなで日程合わせて……」
「こういう行程で移動して、ここに泊まって……」
 
複数の人間の予定を一気に合わせるのには、時間と労力がかかる。
調整と相談をひたすら繰り返す。決まるまでは果てしない道のりが存在する。
そうなると、決まってこのセリフが聞かれるのだ。
 
「いつか予定が合ったら、旅行でも行きたいね」
 
これが聞かれる時は、だいたいが旅行に行かないことが多い。
では、その「いつか」は一体いつなのか?
 
そう考えた時に、「行くなら今だ!」と急に閃いた。
 
この工程があるから、旅行に行かなくなる。それなら、最初からやらなければいいのだ。
旅行に行きたい情熱が熱いうちに、私が決めたのはこれだ。
 
 
弾丸ツアー。
 
特定の目的のためだけに現地に直行。その目的が達成できたら宿泊などせずに、トンボ帰りしてくる短期型の旅行。
 
「交通費をかけてまで行くのに、トンボ帰りだなんてもったいない!」
 
そんな気持ちも確かにある。でもそれを気にしていたら、身動きが取れなくなってしまう。
それならば、まずは自分の気持ちに素直に従ってみるのも、悪くないだろう。
 
 
行くと決めたら話は早い。
 
まず、行きは飛行機にしよう。早朝の便で大阪に行けば、どこか観光地も巡れるかもしれない。
そして、旅のメインの目的である「豚まん」を食べなければ!
そのためには、どのエリアに食べに行こうか? せっかくならいろいろ大阪グルメを堪能しないともったいない!
 
そして、おみやげも必須だ。何を買うか? どこで買うか? どれくらい買うか?
たくさん買ったら、飛行機だと厳しいかもしれない。機内に持ち込める量には制限がある。
そうなると、新幹線がいいか……?
 
一度考えを巡らせ始めると、面白いようにサクサクと予定が決まっていく。
先程まで「旅行に行きたい」や「交通費がもったいない」などの気持ちが、嘘みたいに消え去っていく。
 
誰かと意見を合わせることも無いので、自分のやりたい事ができる。行きたいところに行ける。
そして、食べたいものが食べられる。
 
すぐに私は、行きの飛行機のチケットと、帰りの新幹線の切符を確保していた。
 
 
弾丸ツアー当日はめまぐるしかった。
 
飛行機は早い便にしていたため、大阪への到着も早かった。
今までなかなか足を運べなかった場所にも、せっかくだから行ってみたかった。
 
「太陽の塔」
 
万博記念公園にどんと両手を広げて構えている、あの有名な場所だ。
塔の中が一般公開されるようになったニュースを見て以来、ずっと行ってみたかったのだ。
 
事前にしっかりと予約をして、開園時間にも間に合い、ゆったりと中も外も見学できた。
 
圧巻だった。すごく満足だった。
 
 
それから、旅のメインである、「豚まん」を食べに行った。
 
大阪の名物である551蓬莱に行く。蒸したての豚まんを購入する。
白く湯気が上がっている、出来上がったばかりの豚まん。
真っ白なふわふわの皮に、溢れんばかりの具が詰まっている。
「今すぐ食べて」
そう訴えかけてくる豚まんは、すぐ私の胃袋の中に吸い込まれていった。
 
幸せの味がした。これが食べたくて、ここまで来たのだ!
 
せっかくだから、胃袋の隙間に、他の大阪名物も入れてみた。
たこ焼きも食べた。火傷の恐怖と戦いながら、熱々のたこ焼きをなんとか無事に完食。
焼きたてのふわふわのチーズケーキも食べた。口の中に入れたら、瞬時に溶けてなくなってしまった。
「チーズケーキって飲み物だったのか!」と初めての感想を口にしてしまうぐらい、衝撃だった。
 
 
翌日の仕事の事を考えて、自由に行動できる時間は約7時間ほどだった。
 
ただ「ご飯を食べ、お茶をした」だけだ。やっていることはいつもと変わらない。
でも、街並みも、周りから聞こえてくる声も音も、全て違う。新鮮だった。
たくさんの満足を手に入れ、気持ちも心もとても満たされた。
 
「弾丸ツアーなんて、もったいない」
 
そんな気持ちがなかったわけではない。だが、実際に体験してみてわかったことがある。
 
 
「食わず嫌いはもったいない」ということ。
 
自分の思い込みで、「これは美味しくない」と思い込んでしまい、口にすらしない。
だが実際に食べてみたら、「早く食べてみればよかった……」と損をした気持ちをしたことが無いだろうか?
 
あの気持ちによく似ていた。
 
弾丸ツアーは、そんな気持ちにさせてくれる力があった。
何事も経験してみることが大切だ。頭で考えていた以上の感動を教えてくれる。
胃袋も心も満たされるだけでなく、そんな大事なことも教えてくれるものは、そうそうない。
 
 
もし何かに身動きが取れなくなっている時、悩み過ぎていませんか?
もっと自分の心の声に、素直になってみませんか?
 
 
 
私の手元に残ったのは、たくさんの幸福感とおみやげ用の二十数個の豚まんだった。
これで周りの人間にも、幸せのお裾分けもできる。
だが、持ち帰るために筋肉痛も手に入れたことは、言うまでもない。
 
 
 
 
***
 
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2021-11-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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