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怖い上司からのプレゼント


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:古山有則(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
「お前の代わりなんかいくらでもいるわ!」
 
上司からこの言葉を聞いたとき、私の心は壊れてしまいました。
この出来事をきっかけに、心がどんなことにも反応しなくなってしまったのです。
つまり、私の心は無感情になりました。
仲良しの友人から結婚の報告を聞いたときも、スマホを無感情で眺めながら「おめでとう!」とLINEを返していたんです。寂しい人間ですよね。
 
おそらく仲良しの友人の結婚であれば、嬉しさで気持ちがハイテンションになったり、嫉妬心から素直におめでとうが言えなかったりするのだと思います。
正直、告白しますが、嬉しさも嫉妬心も感じることができませんでした。
 
「このままではまずい! 泣ける映画を観よう!」
 
と焦りながら、映画館で「君の膵臓をたべたい」を観ました。
 
「うっ、うっ」
 
と周りの人が、鼻をすすりながら泣いていました。
私は「きっとここで泣くんだろうな」と思いながらも、まったく泣けませんでした。
 
「薄情な男なんだ」
 
そう思って私は、自分のことを薄情な人間だと決めつけました。
それだけではなく、「どうせ私の人生はこんなもんなんだ」と諦めてしまったのです。
未来に希望を持つことができないのは、辛く、苦しいことです。
 
そんな無感情でどん底を経験している私を救ってくれたのは、親友の存在でした。
久しぶりに親友とご飯に行き、今の自分の状態の話をしていると、
 
「このお刺身は美味しいでしょ?」
 
というのです。
「うん、美味しいね!」と私が伝えると、親友は
 
「それも1つの感情じゃんか!」
 
と言ってくれたのです。
最初は、何を言っているかさっぱりピンときませんでしたが、どうやら私は「感情」を0か100で考えていることに気づきました。
つまり、ものすごく楽しい、ものすごく悔しい、ものすごく悲しいなど、大幅に変化することだけを、感情と捉えていたのです。
 
親友が私に伝えてくれたのは、
「ちょっと辛いも、感情」
「ちょっと面白いも、感情」
「ちょっとうざいも、感情」
ということでした。
どうやら、私は感情を完全に失ったわけではなかったのです。
親友のおかげで、そもそも感情を失っていなかったことに気づくことができました。
そこで思ったのが、
「代わりがきかない人になる!」ということでした。
 
上司にきつい言葉を言われて、心が壊れたのは、きっと心が、代わりがきかない存在になりたいと教えてくれたんだと思います。
代わりがきかない人になるために、選んだのが、文章です。
文章を深掘りしていくと、奥が深く、同じテーマを100人が一斉に書いても、まったく同じになることはありません。
個性が全面に出てしまうのが、文章なのです。
 
「これだ! 私の生きる道だ!」
 
そう実際に口に出してしまったくらいです。
「文章で生きていく!」といっても、当然すぐには上達しません。
「文章術」や「わかりやすい文章の書き方」などの本を参考にしながら、試行錯誤をしながらブログを書いていきました。
 
すると、面白いくらいに次から次へと壁にぶつかります。
そこで、気づいたのは、個性をもっと出していくには、もっと色々なことにチャレンジをして体験の量を多くしていくことです。
文章が面白くなるために体験の質も量も増やしていこうと思い、私は今までやったことのなかった朝起きや瞑想、ヨガ、バンジージャンプなどをしていきました。
新しいことにチャレンジするとき、不安や緊張に押し潰されそうにもなりましたが、どうしても、個性を出したくて、自分ならではの文章が書きたくて、チャレンジしました。
貴重な時間を使って私の文章を読んでくれる人が、
 
「それで、それで?」
 
とワクワクしてもらえるようにと考えて、体験を増やしていきました。
100メートルの橋の上からバンジージャンプするときは、足が震えながら、こう思ったんです。
 
「怖い。あ、ちゃんと怖いって、感じているじゃん!」
 
瞑想をしているときに、呼吸に集中していると、
 
「ちゃんと、心臓動いているじゃん!」
 
びっくりしました。無感情な私が、こんなに心が感情を感じているんですから。
生きている、って、実感を感じることができたんです。
このように考えたら、上司にきつい言葉を言われたのも、ものすごく感謝が溢れてきます。色々苦しい思いもしたけど、今こんなに生きている実感があるんですから。
「君の膵臓をたべたい」も改めて観たら、涙があごに流れ落ちるくらい泣きました。
上司のきつい言葉がなかったら、この文章を書いていません。
このように考えたら、上司のきつい言葉は、私のために「個性の大切さ、文章で生きていく覚悟、豊富な感情」を教えてくれるプレゼントだったんじゃないかなと思います。
改めて感謝します。
 
 
 
 
***
 
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2021-12-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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