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料理が本当に苦手な人だけ読んでください。「脱・料理コンプレックス」基本の基本


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:村山葵(ライティングゼミ日曜コース)
 
 
「料理コンプレックス」当事者の方々へ。寒くてなかなかスーパーへ行くのも億劫になるこの頃ですが、ちゃんとご飯食べてますか?
 
さて今日は、前回に引き続き、料理コンプ当事者のひとりである私が、みなさんと一緒に、日々の食事作りにおけるストレスを和らげ、健康的な食生活をスムーズに送るための、ちょっとしたコツやノウハウを考えていきたいと思います。
(なぜこんな改まった始まり方かというと、料理コンプレックス当事者にとって、料理がうまくいかないことは死活問題となるからです。)
 
料理が苦手な人は、どういうところに最も苦手さを感じるのでしょうか。
私自身はというと、「味付け」「火加減(焦げてしまう)」。この二点にすべてが集約できるといっていいほど、強い苦手意識を持っていました。
途中までいい感じで煮たり焼いたりしてきたのに、最後の味付けで台無しにしてしまったりとか、せっかく良い材料を揃えたのに、なぜかいつも「焦げ味」になってしまうとか、水っぽくなってしまうとか。あるあるですね。
ほかにも、人によっては、材料の選び方とか、下処理の仕方、なども入ってくるかもしれませんが、この「味付け」「火加減」は、私だけではなく、けっこう多くの当事者が悩むところであるように思います。というか、逆に言えば、この二つを乗り切れさえすれば、私たちはこんなに悩まないで済むに違いない。多少変わった材料でも、焦がさずまろやかに火を通し、うまくほどよい味付けができれば、もう万事OK、料理下手は卒業です。つまり、「味付けと火加減を制するものは全てを制す」ということなのです。
なので今日は、この「二大問題」について集中的に対策していきたいと思います。
ちなみに、題名にもある通り、料理コンプレックスでない人や、そこそこ作れるよという人は読まないで大丈夫です。当たり前のことばかりだと思うので。
 
まず、味付けについて。
苦手意識を持っているとどうしても、「料理本に書いてある通りに味付けをしなければ」と「こうあるべき」にとらわれてしまいがちではありませんか?または逆に、レシピを全然みないで自己流に味付けをした結果、毎回うまくいかない、など。
前者の場合は、「だし・しょうゆ・みりん・酒・塩・こしょう」などをフルで使おうとしがちです。私自身がそうでした。もちろん、それらの調味料は上手に使いこなせば、それぞれが文字通り「いい味」を出してくれるのですが、そのためには、それぞれの調味料の特徴をよく知る必要があります。良い経営者が、部下ひとりひとりの性格や特徴をよく知った上で、うまく人員配置をするのと同じようなものです。もし、部下がどんな人なのか全くわからず、ただやみくもに働かせるだけでは、経営がうまくいかなくなるのと同じように、調味料のそれぞれの特徴をよく知らずにむやみに使うだけでは、美味しい料理はできません。人も調味料も「得手不得手」があり、「適材適所」で使う必要があります。
 
調味料を「知る」ためには、少し冒険的ですが、一度、調味料を1種類、または2種類だけで味付けする、ということをやってみてください。会社で、社員ひとりひとりとじっくり面接したり、OJT期間の間にしっかり横について、その動きをよく見るようなものです。
私がやったのは、まず「塩だけ」で味付けする、ということでした。
塩はそれまで私にとって、なんとなく味を濃くするもの、ぐらいにしか認識されていなかったのですが、「塩だけ」プロジェクトをしばらくやってみるうちに、だんだん、塩がどのような味わいをもたらすか、塩だけでどのぐらいのことができるのか、といったことがわかるようになってきました。
実は、塩だけでもかなり美味しいものが作れるのです。インドの国民食・カレーは、スパイスと塩だけで味付けをします。また、野菜炒めに塩だけでも、むしろ野菜のうまみが引き立ちます。
「もう少し物足りない?」と感じた時にはじめて、他の調味料でバックアップします。メイン調味料の補佐役、という感じで。
すると、その補佐役の調味料の仕事ぶりもよく見えてきます。こうして、ひとつずつ、調味料のレパートリーを増やしていくのです。「調味料一つ一つをよく知り、仲良くなる」イメージを持つと良いでしょう。
(私自身、まだ一歩一歩実験している最中なので、すべての調味料を試し終わってはいないのですが、この「塩だけ」プロジェクトは私にとって大きな進歩をもたらしたので、ご紹介しました。)
 
次に、「火加減」対策。
これも、私自身いまだに試行錯誤中ですが……ひとつ、当事者におすすめの方法は「蒸す」。(そんなのわかってるよ、と言われるかもしれませんが。恥ずかしながら、私は最近まで料理は「炒める」か「煮る」の2択しかないと思い込んでおり、20年以上、「私がつくるものはなぜいつも、表面は焦げているのに中は硬いままなのだろう」と素朴に疑問に思っていました。)
「炒める」だけで美味しくできる人は、多分まあまあ料理上手です。炒めるオンリーで美味しく作るには、どの食材を、どのぐらいの薄さで切れば火が通るか、ということを知っていなければなりません。また、均等に切る技術も必要です。(料理コンプ当事者は、往々にして「不器用」という特徴をも併せ持っている場合があります。薄く切ったり、分厚く切ったりバラバラの状態で炒めるので、硬いor焦げている、が入り混じった失敗作になってしまいがちなようです。)
 
「これ、ちゃんと炒まるかな」と迷ったら即「蒸す」。たいがいうまく火が通ります。
蒸すとは、ご存知の通り、水分を加えて蓋を閉めることで、中を高温スチームサウナ状態にして、「炒める」と「茹でる」の中間のような状態で火を通すこと。「炒める」ほどダイレクトに火が当たらずマイルドに全体に熱が加わるため、火の通りにくい具材でも焦げにくいのが最大の利点です。これを活用しない手はありません。「えーでも中華屋さんでは炒めだけであんなに美味しいじゃん」と言われるかもしれませんが、中華屋の厨房は家庭用のコンロとは火力が違います。
 
私は最近、蒸すときに一緒に味付けをしてしまうのがマイブームです。つまり、例えば「水+酒+醤油(とかシャンタンとか)」であらかじめマイ調味料を作ってしまい、それを具材の上に投入して水分がなくなるまで蒸し上げるのです。こうすると、最後に「ああ早く味付けしないと焦げる、どうしよう、でも何をどのぐらい入れたらいいのか」とアタフタしなくても済む。いったんマイ調味料を注ぎ入れれば、心静かに、出来上がってくるのを待つだけでいいので、味付けが苦手な人はストレスが軽減できるでしょう。
 
以上、基本の基本でしたが、料理コンプレックスに悩む人にとって、参考になれば幸いです! 苦手なことだけど、毎日必ずやらなければならない「料理」。コツコツと日々工夫を重ねて、「美味しくできた!」とニッコリできる日が増えますように。
 
 
 
 
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2021-12-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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