通勤は最高のリフレッシュタイム
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:川瀬 みや(ライティング・ゼミ日曜コース)
職場と家が、近いことを職住近接というらしい。わたしもその部類にあてはまり、職場と家が近く、通勤時間がとても短い。よくうらやましがられるが、贅沢にも悩みはある。それは、オンとオフの切り替えをするためには、時間が短すぎて、リフレッシュできないという問題だ。
「そんなのわがままだよ」「贅沢な悩みだな」 と言われそうなので、他の人には言えない。まして家族には、さらに言えない。
以前は、車で20分程度かけて、通勤していたため、車の中で好きな音楽やラジオを聴きながら、色々なことを考えることができた。仕事に向かう時は、仕事のスケジュールや今日やることを整理しながらアクセルのペダルを踏んだ。帰りは、夕飯の用意を考えながら、家に帰ってからのことを考えながら、ハンドルを握った。そうすることで、通勤中の頭の中はグラデーションのように、向かう場所へのオンやオフの移行ができていたのではないだろうか。自分で思っていたよりも、貴重な時間だったのだ。その時間はひとりの誰にも邪魔されない時間だった。もちろん交通安全第一に、緊張感を持って、心を引き締めながらではあったが。
いまは、家から職場まで車で10分弱ほどである。車がエアコンの温度がちょうどいいと感じる間もなく着いてしまう。ついさっき、仕事の同僚と話していたのに、あっという間に家に着き、仕事場のドアから15分後くらいには、家の台所に立って、ラジオを聴いている。仕事のオフィスの独特な灰色の空気から、赤や緑の野菜や食べ物などの生活の香りがする空間にいきなり移動できてしまう。
時間の短縮と言う意味では、これ以上ない効率性があるし、本当に便利で、ありがたいと感じている。ただ、なんとなく頭の中は、まだ職場にいるようだし、気持ちもまだ白い紙の束である書類を触っていて、光る画面を前にパソコンをカタカタしている感触が残る。身体の周りの空気もオフィスのそれのようだ。振り払いたい。頭をぶんぶん横に振って、切り替えようとしたこともあったが、頭がぐわんぐわん痛くなって、終わった。
化粧を落とし、帰ったらすぐお風呂に先に入ってしまえば、切り替えはできるのだが、毎回そうはいかない。
どうしたら、よいだろうか。そう考えて、名案を思いついた。それは、単純なことで、移動手段を時間がかかるものに変えることだった。車から自転車に変えた。さらに時間がある時は、徒歩に変えた。時間は少しかかるが、必ず仕事には行かなければいけないし、少しだが、運動も兼ねられる。運動不足の身体にはもってこいだ。それを週3〜4日程のペースで、続けている。
まずリフレッシュすることができてきた。さらに、自転車では、顔に風を受けながら、とても爽快感を感じる。冬は少し寒いが、身体はポカポカ暖まる。家に入ると、気温は低いのに、暖かく感じる。足が少し細くなった。筋肉が着いてきた。いいことづくめである。身体も健康になってきたのか、風邪を引かなくなった。すばらしい変化である。たまに乱暴な運転をする車には、注意しなければいけないし、歩行者も気にしながら、安全な運転をしなければいけないが、それは車の運転も同様なので、ノーリスクとはいかない。
最近ひとに聞いた話であるが、自転車で風を感じながらこぐと、モチベーションがあがって、気分もあがるらしい。とっても良い効果ばかりだ。以前は隙あらば、エレベーターを使ってしまう運動嫌いだったが、最近は当たり前のように階段を使う。人が変わったようだ。ただ単に、仕事と家の往復ではあるが、これは絶対的な時間と労力がかかることである。毎日、毎日必要なことである。この時間をリフレッシュするために、使えることは、なんと幸せなことなのだろうか。
そう思えるようになったのも、リフレッシュできるように、自分と自分の習慣を変えられたおかげだ。仕事に行くのは、誰も楽しい気分だけではないが、その前の移動手段が身体を動かす手段というだけで、リフレッシュする時間になった。時間をかけて、気持ちもすっきりすることができるようになった。これからも続けていきたい。贅沢な悩みは、贅沢な時間へと変化した。自分だけの時間を作り出すことは、仕事や家庭の往復でいっぱいいっぱいの自分を変えてくれた。リフレッシュする時間は大切だ。これからも工夫しながら、時間をつくっていきたい。一石何鳥にもなることは、考え方を変えることで、意外と身近にある場合もある、と気づかされたことだった。(おわり)
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