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育児は、職業訓練校?!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:街あゆみ(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
「育児は育自」
そんな言葉を聞いたことはありませんか?
 
子どもを育てることは、自分自身も育てることになる。本当にそう思います。なんといっても、子どものために自分を抑えて我慢することが多いですから。また、子どもにより良い人生を歩んで欲しいと思い、色々調べて悩んで、習い事をさせたり、助言したりします。その結果、うまくいくことも、いかないことも、思い通りにならないこともあり、一緒に成長してきたなと感じています。
 
そんな紆余曲折の育児の中で、今の仕事につながったと思う経験をお話させて下さい。
 

子ども達には、幼稚園から公文をさせました。
公文とは、国語・算数・英語の3教科のプリントを、一定枚数毎日学習させる教室です。一人ひとりの学力に合った内容を自学自習で学ぶことで、学年よりも先へ進み、効率よく学力をつけていきます。
「顔を洗ったり、歯みがきしたりするように学習を習慣化させる」 のが公文の理想です。そうなったら素晴らしい! と思い、通わせましたが、実現したかは……。
 
子どもが、公文のプリントをやるのをイヤがることは、たびたびあります。算数の計算などは、プリントをコピーして、私も一緒に解くこともありました。ヨーイドン! で、競争です。手加減してはいけません。私は本気で取り組みますが、スピードでは子どもにかないません。子どもにとってはゲーム感覚で面白いですし、少し簡単な計算問題は、私の脳の活性化につながりました。
 
また、公文の教室に通っていると、漢字検定や英語検定を受けるように誘導されます。子どもは、先生に誘われると、すっかり受験する気満々に。検定の勉強方法を指導してくださった先生もいました。親子同伴で勉強方法を教わるので、基本的には家で、親が主体的に問題集をさせます。せっかく受験するのであれば、合格させたいと思うのが親心ですし。
まずは、私が計画を立てます。受験日までの日付を書き、毎日、問題集でどのくらの量をこなすかを配分。問題集を2回繰り返せると良いですが、少なくとも1回は問題集が終わるように、ざっくり予定を立て、週に2日くらいは予備日にします。実際に問題集をやらせてみて、1回にこなせる量や、1週間の中で曜日によってできる日できない日があるので、バランスを見て微調整。スケジュール管理の大切さを痛感しました。
自分が子どもの頃、そんなことはできませんでした。会社員をしていた頃に、仕事のスケジュール管理はしました。それを我が子に応用して、「今日は、問題集やったかな?」 と、多少強制的に実施すると、意外とできるのです。おまけに何回か繰り返すと、自分でスケジュール表を書いて、自分で管理できるようにもなりました。びっくりです。実際に、目の前の我が子が、経験して成果が出るのは、面白く興味深い。
 
その後、長女が中学3年生の時に、私は、近所の不動産屋にパート勤めをしました。面接の時、社長に、「街さん、宅建(受験当時は宅地建物取引主任者、現在は宅地建物取引士)を受けてみない?」 と、言われ、受験することにしました。仕事に必要な資格ですし、長女が受験生ですから、母が勉強している姿を見せるのも良いかと思ったからです。また、子ども達の検定試験の勉強法を目の当たりにして、独学で資格試験を突破できるか、自分でも実験したくなりました。
 
結局、宅建の試験は、1年目は落ちてしまいましたが、2年目で合格しました。
その経験で、わかったことは……
・40代では、脳の劣化が激しく暗記が難しい。
・しかし、何度も何度も繰り返すことで、記憶は定着する。
・チンプンカンプンなことも、繰り返すことで理解できるようになる。
 
1年目は、宅建の過去問題10年分を、合計4回繰り返して解きました。あと1~2回繰り返せば、合格できたのではないかと思いつつ、繰り返す時間が取れず、1点足りずに不合格でした。
 
そして、合格した2年目、勉強を始めて驚きました。1年目では、わけもわからず暗記していた法律用語などが、急にわかるようになっていたのです。これも、子育ての経験によって、理由がわかりました。
 
子ども達は小学校で、毎日、音読の宿題がでました。音読は、明治大学文学部教授の齋藤孝さんの影響で、学校の現場に広がっていると思われます。齋藤孝さんは、大好きで著書を何冊か読みました。「意味が分からなくて良いから、子どもには、名作を音読させて身体にしみこませる」 と、本の中でおっしゃっています。
私の宅建の過去問題に対する理解が深まったのは、音読のおかげだなと思いました。問題集を解いてわからない部分は、要点をまとめたノートを作り、何度も何度も音読をして覚えました。前年は、チンプンカンプンだった裁判の事例など法律用語が、何度も何度も繰り返すことで、ある日突然すっと雲が晴れたようにわかってくる。不思議な体験でした。
 
そんなわけで、2年かかりましたが、無事、宅建に合格。子育てを通して、新しいことを学ぶ喜び、できなかったことができるようになる嬉しさを、教えてもらいました。
 
そして、不動産屋での経験を生かし、現在は小さく大家業を営んでおります。
古い戸建てを購入して、DIYを中心にリフォームして、賃貸しています。
 
インターネットで戸建ての情報を得て、不動産屋に問合せ、現地を見たり、建物の中を見たりして、購入するかを決めます。購入する場合は、想定家賃を考えて、リフォーム費用を計算し、戸建ての取得価格を割出し、価格交渉。たいてい、折合いが付かないことが多いです。1件目を買うまでに、100件ほど現地を見に行きました。
リフォーム工事は、見積りを何社か取ると、どこも高くて困りました。しかたなく、DIYでコストを抑えることを選択。わからないことばかりで、本を読んだり、セミナーに行ったり、知り合った先輩大家さんの手伝いをして教えてもらったりしました。
リフォームが終了したら、不動産屋を何件か回って、賃貸の募集をお願いします。どのような条件で募集をかければ入居してもらえるのか、他に直すべき部分はないのか、相談したり、自分でも調べて考えたり、でも、なかなか決まりません。半年くらいかかって、やっと入居が決まりました。
戸建てを探し始めて購入までに1年。リフォームして、入居が決まるまでに、更に1年かかりました。何度も、心が折れそうになりましたが、なんとか家賃収入を得ることができました。その後、これをまた繰り返すのかと思うと、なかなか次を買うことができず、2件目を買うのに3年かかりました。他にも問題は勃発して、その度に悩んで、相談して、解決して、なんとかやっています。
 
大家業は、問題が発生する度に、悩んで、凹んで、投げ出したくなります。でも、どうにかこうにか、解決。若い頃では、メンタルが持たなかったなと思います。
人見知りでシャイな私が、子どもを育てることで、立派なおばちゃんに成長したからできたことです。子どものために、突発的に発生する事件を解決することや、苦手なママ友と付き合う中で鍛えられました。
 
そんな子育ての経験は、私にとって必要不可欠な職業訓練だったとしみじみ感じています。
 
 
 
 
***
 
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2022-01-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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