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さて、私の人生は変わったのだろうか


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:川端彩香(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
「文章を書いてみたいな」とは、ずっと思っていた。
 
天狼院書店に出会ったのは、2019年の年末だった。京都のとある縁切り縁結び神社に行く途中だった。古民家ブックカフェだ、というのが、最初の印象だ。でも、天狼院書店なんて名前の本屋さん、聞いたことない。あと、なんかちょっと名前が怪しい……。
でも、カフェスペースがある。飲食ができる。神社の帰りに寄ってみようかな……。
 
お参りして、神社を後にしたらちょうどお昼時だった。
あのちょっと怪しい本屋、行ってみよかな。そうして初めて、天狼院書店に足を踏み入れた。
 
こたつがある。なんか、ちょっと想像してたのと、良い意味で違う。
元カレーっていう、なんだか重いカレーを食べた。おいしい。おいしいけど、重い。重いけど、そのネーミングセンスが面白い。
 
退店するときに、店員さんに「ゼミもあるんですよ~」と話を聞いた。そのとき目に留まったのが、ライティング・ゼミだった。
 
ここで冒頭に戻る。文章を書いてみたいな、とはずっと思っていた。
SNSが発達し、文章を書くことは日常になっていたものの、なんかしっくりこないなと思っていた。読み返した時に、まったく面白くない。まとまりもない。ブログを始めたこともあったが、自分の文章に納得がいかず、開設と閉鎖を何度か繰り返していた。
 
本来ならばその場で受講を申し込むのだろう。だけど、浪費家の私には、その時にポンっと出せるお金がなかった。それ以上に「文章を書いてみたいな」と思ってはいたものの、そんなに強い思いではなくぼんやりとした思いだったので、私を突き動かす何かも欠けていた。
 
数ヵ月後、彼氏ができた。
その数ヵ月後、振られた。
おい神様。縁結んでから切るまで、早すぎやろ。
 
振られて、こんなに怒りに支配されたのは初めてだった。
「別れても友達でいたい」と言う彼に「無理、ふざけんなよ」と言いながら、連絡先と写真をその場で削除した。
怒りに支配された私は、奴を見返そうと、ダイエットを始めた。
結果、1年と少しで10㎏痩せた。
痩せたけど、彼はそれを知らない。知る術もなければ、私が伝える術もない。
綺麗になって見返すはずが、それを知らしめることができないというところまで、頭が回っていなかった。自分の頭の悪さを少し恨んだ。
 
そして思い出す。天狼院書店の、ライティング・ゼミを。
 
どうにか文章にして、ネット上に晒したら、もしかしたら彼に知らしめることができるかもしれない。そして、私もこのドス黒い執念から、解放されるかもしれない……。
 
こんな不純な動機でライティング・ゼミの受講を始めた人って、いないんじゃないか? いや、いるのかな? いたら絶対気が合うだろうな……。
 
ドロドロの動機が決定打となり受講を始めたが、講義は初回から非常に興味深いものだった。日曜の16時から19時半まで。久しぶりに大学生に戻った気分になった。でも、飽きない。面白い。大学の講義と違って、眠くもならない。早く文章書いてみたい! そう思った。
 
講義が終わり、ついに文章を書き始める。ドス黒い執念を、パソコンでひとつひとつ言葉にし、文章を組み立てていく。2,000字って意外と長いんだな。暗い話にしたくないから、ちょっと笑えるワードも入れたいな。そんなことを考えながらも、書きたいことは明確だったから、割とスラスラ書けた。書き終わったら、執念はどこかへ消えていた。代わりに「書くのって、楽しいな!」という新たな感情が生まれていた。
 
困ったのは、次の週からだ。
書きたいことを書いてしまったから、書くネタがなくなってしまったのだ。
あと15週もあるのに。どうしよう……。
 
初回の課題を提出してから、課題のためのネタ探しが始まった。
出社して、働いて、家に帰る。私の毎日は、何の変哲もない普通の毎日だ。そう思っていた。
 
普通の毎日の中にも、たくさんネタは転がっていた。
席を外している間にパソコンのデスクトップをイカゲームに変えられていることもあった。社長に呼び出しをくらったこともあった。なにわ男子にハマったし、ひとりカラオケにも初めて行った。
何かが大きな出来事が起こらなくても、日々過ごす中での感情に、意識を向けることが多くなった。悲しい、嬉しい、モヤモヤする、気分が良い。じゃあ、なんでそう感じたのか? この感情は、どう表現すればいいんだ?
 
普通で何もないと思っていた日常だったが、案外そうでもないのだな思った。だって、毎週課題が提出できるほどのネタはあるのだから。
もちろん、その週に起こったことばかりを書いたわけではなかった。思い出話を書いたこともあった。でも、普通だと思っていた過去の日常も、文章として成り立たせることができる。
 
ネタ探しをしていると、嫌なことや悪いことがあっても「これをどうネタにしてやろうか」と考える自分がいる。暗い話にはやっぱりしたくないから、クスッと笑えるおもしろ要素は入れたい。じゃあ、どう書けばいいだろうか?
 
……私の毎日、別に普通じゃなくない? めっちゃネタ溢れてない? おもしろくない??
 
文章を書くことが、楽しいと思えるようになった。
でも、それ以上に変わったことがある。
それは、毎日を楽しいと思えるようになったことだ。
受講前に比べて、確実に。
なんでもネタにしようという思考回路が身についてしまったから。
 
人生が変わったかと言われると、正直わからない。
転職したわけでもないし、結婚することになったわけでもないし、毎日出社して、働いて、家に帰るというルーティーンも、変わっていない。全身に電流が走るような、衝撃的な何かもない。
 
でも、同じに思える毎日に、たくさんのネタが転がっていることに気付けた。
つまらないなと、なんとなく過ごしていた毎日が、楽しいと思えるようになった。
そして、文章を書くこと、表現をすることが楽しいと知った。
小さいかもしれないが、人生と言えるほどスケールは大きくないが、ライティング・ゼミは私に変化を与えてくれた。
 
今では、元彼に振られてよかったと思っている。振られていなかったらダイエットもしていないし、ライティング・ゼミを受講しようという発想には至らなかっただろう。記憶から消えてしまっていたと思う。
 
振ってくれて、ありがとう!!!
 
こう思えるのも、ライティング・ゼミを受講したからなんだろうな。
あれだけ腹が立った元彼にも感謝ができるくらいには、私は変われたのだ。
 
 
 
 
***
 
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2022-02-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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