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メディアグランプリ

「夢」と「目標」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:大薄 将人(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
4年前、僕は大きな挫折をした。
 
机の上には、数枚の原稿用紙とペン。
机の下には、描き終えた原稿用紙と、描き損じてくしゃくしゃとなった原稿用紙が落ちている。
窓を見ると、そこには疲れた自分の顔が映っていた。
少し、休もうとソファーに横になる。
 
「もうすぐ、26か‥」
心の中でそう思った。
そして、そのままソファーの上で眠ってしまった。
 
目が覚めると、もう仕事へ向かわなければいけない時間だった。
すぐに支度をして、職場に向かう。
 
普段は契約社員として、洋服を扱っているオンラインサイトの会社で勤務している。
その中での僕の業務は、洋服の採寸や撮影をすること。
特別、洋服が好きな訳ではなかったが、家も近く、時給が良かったから働いていた。
 
仕事を終え、シャワーを浴び、夕食を食べて、机に向かって絵を描く。
1週間のほとんどは、このルーティンを過ごしていた。
 
この時の僕には、夢があった。それは漫画家になること。
小さいころから、絵が上手と周りから言われ、僕自身もこれが才能だと信じていた。
いつしか僕は、将来その才能を活かしていくことになるだろうと思っていた。
しかし、25を超えてもその才能が開花することはなかった。
 
出版社に持ち込みをしても、漫画に対して良い評価を受けることはなく、
何度か持ち込みを繰り返し、時間がすぎるだけだった。
25歳までに漫画家になれていなければ、諦めると自分の中で決めていたが、
その年齢になっても、すぐには諦めきれず、26歳になるまでは大丈夫と
勝手なマイルールを作り、足掻いていた。
 
そして、その時が来た。26歳になった。
その瞬間、僕は漫画を描く気力が一気になくなってしまったのだ。
自分には才能があると信じたかったが、現実を突きつけられた。
生まれて初めて、大きな挫折をした。
 
その後、僕はどうしようか悩んだ。
今まで漫画を描く仕事以外、やりたいことなんか思いつかなかった。
周りの友人は、立派な社会人として、しっかり働いている。
今までは夢を追いかけて、周りからは応援されていたが、
今の自分を見て、周りはどう思うのか?
すっかり落ちこぼれた気分だった。
 
しばらくの間、僕は意思を持てない奴隷のようになり、
ただ、お金のために働き、夢も目標もなく生きていた。
そんな自分でいることが情けなく、辛かった。
 
そんな状態のまま、数ヶ月が経った。
今の状況でいることに嫌気がさし、
僕は、とりあえず稼げる仕事を見つけようと行動に移した。
稼ぐことができれば、やれることが増えるかもしれないと思ったからだ。
 
さっそく、稼げる仕事を検索してみたが、
不動産営業や弁護士、医師など、現実的に難しいし、
何よりやりたいとは思えない職業ばかり出た。
ふと数ヶ月前、ランチをした時に、友人がボソッと言った言葉を思い出した。
「今の時代はWEBデザイナーが儲かるね」
その友人は、月収100万を稼いだことのあるCGデザイナーだったので、信憑性があった。
友人の言葉を鵜呑みにして、僕はWEBデザイナーを目指そうと決めた。
 
決めたのは良いが、WEBデザイナーになる方法が分からないので、とにかく情報を集めた。
すると、オンラインで学べるスクールがあると知り、すぐに申し込んだ。
受講料は高かったが、お金がなくなるより、このままの状態でいる方が嫌だった。
 
それから僕はそのスクールで必死にWEBデザインを学び、
半年後、デザイン会社にWEBデザイナーとして就職することができた。
こんなに早くなれたのは、失敗したら一生このままだという危機感が、
行動へと駆り立てたのだと思う。
それと、そのスクールでは「WEBデザイナーになれる」という確信を僕に与えてくれた。
 
4年前を振り返ると、あの時の僕は「夢」を持っていたが「目標」がなかった。
この2つは似ているようで、天と地ほどの差がある。
ライト兄弟が空を飛ぶことを実現させたのも「夢」ではなく、「目標」があったからだと思う。
「いつか空を飛べたら良いな」では一生、空は飛べない。
彼らには「飛べる」という確信があったからこそ、飛ぶことができたのだ。
 
僕には確信がなかった。
「いつかは漫画家になりたいな」という、夢しか25年間、語ってこなかった。
それから「WEBデザイナーになる」という目標に変わり、半年で実現した。
 
これは、なりたい道への難易度の差では無く、
いかに確信を持てているか、
いかにそうなれた自分を想像できているか、だと僕は思う。
 
4年前の僕は、自分に才能がないことを受け入れたくなかった。
なれる想像はできないくせに、25年間、夢に費やしてきた時間やお金というものがあり、
執着を捨てきれずにいた。
 
もし、捨てられていなければ、一生夢は叶っていなかっただろう。
成功した有名人で「夢を持つな」という人がいる。
その続きを言うと、「夢を持つな、目標を持て」だと僕は思う。
もちろん、才能を持って夢を叶えた人もいる。
でもそれは、ほんの数%の確率でしかないし、夢を叶えても必ず幸せになれるとは限らない。
 
才能がないことに自ら気づき、自分には今何ができるのを考え、
行動に移すことこそが、目標に向かうための第一歩だと思う。
僕はそうやって、人生を変えることができた。
 
そして、ここから僕はWEBデザイナーから動画クリエイターへと
目標が大きく変わるのだが、その話は、また今度しようと思う。
 
 
 
 
***
 
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2022-03-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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