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バッターボックスを外して、履歴書に空白を創ってみませんか?


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:のんのんの旅(ライテイング・ゼミ2月コース)
 
 
履歴書に空白を創ることをすすめたい。
履歴書の空白はマイナスだろうか?
マイナスになるか、プラスになるかはあなた次第である。
あなたの未来を創るために、履歴書に空白を創ってみませんか?
 
私の履歴書には空白の1年がある。
その1年は、恥ずべき空白ではない。
間違いなく、私の新しい未来を切り拓いてくれた。
あの1年がなかったら、今ごろどうなっていただろうか?
あの1年があったからこそ、今ここに自分がいる。
空白の1年が、私の未来を創造してくれたと言っても過言ではない。
 
2人目の息子が生まれた翌日から、私は履歴書に空白の期間を作成した。
妻は、帝王切開後の痛みで少し顔が歪んでいた。
妻のベッドの隣には、保育器の中で、産まれたばかりの赤ん坊が元気よく泣いていた。
 
そんな中、私は、履歴書に空白を書き加える選択を妻に通告した。
「仕事、辞めるね」
しばらく、沈黙の時間が流れた。
 
「わかっているよ、少し休んだら」
妻は、うすうす数週間前から気づいていたかもしれない。
「少し休んだら」 は、本来なら、私が妻にかけるべき言葉である。
約40週間、大きな赤ん坊をお腹の中で育ててきたのだから。
 
なぜ、私はこのタイミングで履歴書に空白を書き加えたのだろうか?
不妊治療の末、待望の2人目の子供の誕生である。
通常なら、「2人目の子供のためにも、仕事頑張るね」 ではないだろうか?
しかし、今考えてもこのタイミングしかなかったと思っている。
 
夜に何度もうなされて目を覚ます頻度は、次男の誕生が近づくにつれ確実に増えていった。
当時の私は、ギリギリの精神状態に追い込まれていたかもしれない。
夜に何度もうなされるのは、大学受験に2年続けて落ちて以来である。
仕事はやりがいがある。医師の仕事には、誇りを感じていた。
しかし、仕事を取り巻く環境に嫌気がさしていた。
 
医師になって、10年間全力疾走で働き続けてきた。
今思うと、いわゆるバーンアウトだったかもしれない。
一度、医師の生活をリセットしたい。
10年以上、両肩にのしかかる重圧から逃れたい気持ちがあったかもしれない。
 
大学病院という、「白い巨塔」 の中での勤務は、自分の未来へのイメージがわかなかった。
未来に不安が募り、次男の誕生を目前にして、リセットしたい気持ちが日に日に増していった。
新たな未来の自分を創りたい。
そんな気持ちが抑えられなくなっていた。
 
小学生の頃から、ずっと野球をやってきた。
スコアは1点差でリードされている。ツーアウト満塁。
自分が、ここで打てばチームが勝つかもしれない。
打てなければ、ゲームセットである。
緊迫した場面で、バッターボックスを外した少年野球時代を思い出す。
思い切っていけというサインを確認した時、監督の 「信頼」 を感じた。
そんな時は、吹っ切れたように、来たボールに向かっていける。
 
「わかっているよ、少し休んだら」 の後に、かけてくれた妻の言葉を、今でも鮮明に覚えている。
「仕事辞めても、信じているから」
 
履歴書に空白を創るという行為。
将来の選択という緊張の場面で、私はバッターボックスを外すという選択をした。
その行為に、妻は少年野球時代の監督と同じサインを出してくれた。
バッターボックスを外す選択を、「信頼」 という言葉で応えてくれた。
妻に感謝しかない。
 
空白の1年は、充実した期間となった。
あらゆるスキルを備えることができた。
医師として、2人の子供の父親として、格段に視野が広がった。
今は、どんな緊迫した場面も怖くない。
どの球が来ても撃ち返すことができる自信を身につけることができた。
 
マイホームを空白の1年で買った。
その1年は、次男のオムツをたくさん交換した。
長男のオムツはあまり交換した記憶がないのに。
料理を作ることも覚えた。英語もずっと上達した。
家族と毎日夕食を食べることができた。
結婚して依頼、こんなに家族と一緒に過ごすことができた1年はない。
 
空白の1年後、再び医師として全力疾走する日々を送っている
でも今は、一点の迷いもない。
なぜなら、空白の1年で、自分がどんな未来を創りたいのか明確になったから。
自分が何をしたいのか、どうありたいのか明確になったから。
 
今は、忙しい毎日の中でも、バッターボックスを外すことを実践している。
毎日に、空白の時間を加えることを心がけている。
履歴書に空白の1年を加えたように。
相変わらず、緊張の毎日である。
コロナ禍の医療は、毎日がツーアウト満塁だ。
現場は、常に手に汗を握り、緊張感が漂っている。
だからこそ、意図的に空白を加えることが大切だと思う。
 
あなたの履歴書には空白はありますか?
あなたは、毎日の生活に空白の時間を創っていますか?
緊迫した場面で、一旦バッタボックスを外してみませんか?
先行きの見えない今の時代だからこそ、履歴書に新たな空白を創ることをすすめたい。
新たな自分の未来を創るために。
 
 
 
 
***
 
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2022-03-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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