メディアグランプリ

無意識の「ひとりSM」で自分を痛めつけて傷つけてませんか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:長谷川徳子(ライティング・ライブ大阪会場)
 
 
「私、なんで、こんなこともできひんのやろ? って情けなくなって……」
「今朝計画したことすら、まともに実行できひんって小学生以下やん! って思って……」
「小さなときから、私は、やるやる詐欺ばっかりで…、だから私は何してもダメなんです!」
 
表情筋のトレーナーから講師業を始めたばかりの私が友人と女性起業家支援の団体を立ち上げてから10年目になりました。6年ほど前から受託事業として開催している「ぷち起業&キャリアカフェ」という名称のグループコンサルティングで、述べ500人以上の女性たちと起業やキャリアについて話をしています。その中で、昔も今も変わらずによく登場するのが、「いえいえ、私なんて全然ダメなんです~」というセリフです。そのセリフに対して、「なぜそう思うのか具体的に教えてもらってもいいですか?」と私が質問すると、冒頭に書いたようなセリフが始まるのです! 自分自身を責めまくる言葉を吐く「ひとりSM」が!
 
そう、「ひとりSM」とは、自分で自分のダメな点を責めることです。自分のできなかったことをいくつもいくつもあげつらい、ダメ出しし、ひどいときは、行動できなかったコトだけでなく、そういう自分自身にまでダメ出しし、そして、ひどいダメージを受ける。そんな行動を「ひとりSM」と私が名付けました。
 
 
私は一人っ子だったこともあり、親からこう言われて育ちました。「あんたは一人っ子やから、何でも一人でできるようにならんとあかん。お父さんたちは必ず先に死ぬんやからね。だから、何が起きても一人で生きていける子になりなさい」
そして、私は一人で頑張る子から、何があっても人に頼らず一人でなんとかしようとする大人になり、できなかったときは、できない自分を「どうして?」「努力が足らんからや!」「○○さんはあんなに上手にできるのに!」と自分を責めまくるプロ級の「ひとりSM師」となりました。
 
うまく結果が出せなければ、自分の努力不足だと自分をなじり、うまく結果が出たとしても時間がかかり過ぎたら、分の能力が低いからだと自分に絶望し、自分よりももっとうまくできる人と自分を比較しては、どうしてあの人のようにできないんだ? と自分を責めました。
 
そして、結婚し出産した後も、そのプロ級のひとりSM師は私の中に存在していました。仕事と子育ての上に起きた想定外のトラブルで疲れ果てている自分を責めては傷つけていました。そのときの私はボロボロでした。そんな私に友人が言いました。
 
「あんたさ~、私が何かで失敗したらさ~、私のダメな点をガンガンけなして責めるん?」
 
私は即答しました。
「それ、ヒドすぎるやん。そんなことするわけないやん。責めてどうする? 責められても何もええことないやん。余計に凹むだけやん? って話やん」
 
私の返答を聞いた彼女は笑って言いました。
「そやろ? 私も、そんな友だちイヤや。なら、アンタも自分にするの、やめたったら?」
 
 
自分のイチバン近くにいる人って誰でしょう? そう、自分自身です。大切な友だちに絶対にしないことを、自分自身にしてるって……。
痛めつけられて、凹んで、傷ついて、動けなくなるのは、私ですから。1人むち打ち、1人ろうそくたらしで、快感を感じるならいいのですが、すごいダメージ受けるのがイヤだと思うなら……。
 
 
私の場合、プロ級だったこともあって、ひとりSMをやめるのはカンタンではなかったですが、最近はだいぶんマシになりました。
 
ちなみに、やめるために私がやったことは、一つです。
つい自分へのダメ出し発言とかが頭に浮かんだときは、「いやだぁ~、あたし、やっちゃってるわ~ひとりSM~っ!」ってマツコ・デラックス口調でおおげさに言ってました。本当に口に出して言ったこともありますし、頭の中でそのセリフを浮かべて、笑っていたこともあります。どっちにしても、ひとりSMをする私を否定せずに、その自分を認める。それだけです。
 
それを続けることで、自分を責めることが少なくなった以上に、責められても流せる自分になりました。これがひとりSMからの脱却で最も大きなメリットでした。だって、「何でできないんだっ!」って思ってしまうのは自分に期待していることの裏返しだって気づいたからです。今回の期待には答えられなかったけど、「乞うご期待!」でいいですよね?
 
ついついひとりSMしてしまうアナタへ。
ひとりSMしてしまったら、マツコ・デラックス口調になって、それから「乞うご期待!」
 
 
 
 
***
 
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2022-03-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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