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人生の成功者になるシンプルな法則~龍から学ぶ「時」の過ごし方~


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:尹玉(ライティング・ライブ福岡会場)
 
 
「将来、何かやりたいことある?」と20歳のバイトの子に聞きます。
「え~特に、これっといってないんですよね~」
 
「就職はどうする?」
「楽なところがいいっす。厳しくされるとすぐ辞めちゃいます」
 
「じゃ、春夏秋冬の話ちょっと聞いてくれる?
ある人が春に種まくのが大変といって、種まきをさぼりました。夏も暑いし、涼しいところで遊んでいました。秋は当然収穫できるものは何もなく、他人の籠の中の果実を見ながら、羨ましいと思いました。冬になったら、食料がないことに気づいて、汗かきながら必死で探し回りました。
 
これはね、人生で例えると、若い時に楽に楽に生きた結果、80歳になって生計の為に必死になっている姿だけど、これどう思う?」
 
「え~ いやかも……」
 
「人生には青春、朱夏、白秋、玄冬のライフサイクルがあるんだよ。青春の時に流した汗や涙はなんだか美しく、頑張れ!と応援したくなるけど、年老いても生存のために必死に働かなくてはならなくなったら、少し惨めだと思わない?」
 
「ですよね。だけど、やりたい事が見つからないんですよね……」
 
 
私の青春の時代は物も情報も少なかったせいか、夢は多かった。将来「何かを持つ」、「何者かになる」事を想像しながら、わくわくして憧れていたものです。
 
現代は物や情報が溢れている時代。欲しいものはすぐ手に入れられ、欲しい情報は瞬時に取得できる。こんな時代に「夢」を持つというのは容易なことではないかも知れません。
近頃では、若者が眠れない、不安症、うつ病になっているケースが増えているようです。物と情報が豊かになるに連れて、幸せの指数も連動して増えるわけではなさそうです。
 
夢が見つかりにくい現代の若者にとっては「成功者」の言葉自体に、拒否反応があるのかも知れません。「人生の成功者」と言えるのは財産や名誉とは関係なく、心から湧き出る幸せ度に比例するものだと思うのです。
 
どうしたら幸せな人生の成功者になれるでしょう。
 
その答えは中国古代の経典である「易経」という最高の人生ガイドブックに示されています。
 
易経は64卦で構成されており、64通りの人生場面のシチュエーション、状況、時を通して私たちにどうしたら、良い人生を歩んでいけるかを教えてくれています。
 
64卦の第1卦にあたる「乾為天(けんいてん)」で、早くも人生の成功者になるシンプルな法則を伝授しています。
 
成功者になるには、基本条件があるのですが、まず自身が「創造者」であることに気付くことなのです。外から何かを与えられて感じる幸せは、幸せの条件が外にあるので、その条件が変わると幸せな状態も簡単に変わってしまうのです。
 
自分自身が創造者であることに気づいたら、外のいかなる要素にも影響されなくなる安定した「心」の持ち主になります。
 
「乾為天」での「天」は創造を意味し、その象徴として「龍」が登場します。龍は創造者そして、能力者でありますが、能力者だからといって、必ず人生の成功者になるわけではありません。
 
人生を成功させていくには法則に準じる必要があるのです。
その法則を「元」「亨」「利」「貞」言いますが、言い換えると「春」「夏」「秋」「冬」の「時」の因果法則です。
 
春という正しいタイミングで種まきを始めるが「元」
正しいタイミングで種をまいたから芽吹き、
芽吹いたものが夏に通って成長するのが「亨(こう)」。
亨(とお)った先の秋にはその成果を収穫するのが「利」
利益を正しく分配して冬に持ち越すのが「貞」
 
いつでも自然は最高の先生です。人生の営みも自然の営みと同じ法則なのです。
「元」→純粋な動機をもって、正しいタイミングで物事をスタートする。
「亨」→始めた事は慎重にコツコツと努力を重ねて育む。
「利」→正当な利益を得て、合理的に分配する。
「貞」→謙虚で公平な姿勢を貫く。
 
自然の営みも、人間の営みも同じく、生まれたものの、成長、熟成、衰退の過程を経ていきます。創造者である龍も成長過程があります。
その成長過程を「潜龍」、「見龍」、「愓(とう)龍」、「躍龍」、「飛龍」、「亢(こう)龍」という六段階に分けて、人生の「時」の過ごし方を示しています。
 
「潜龍」と「見龍」時代は、「元」の青春期です。正しい動機をもって人生のスタートを切る時です。社会に出たばかりの若者の象徴です。この段階の過ごし方は、自分の能力を全面的に表現するよりも、先輩方や能力者に素直に見習い、内面に力を蓄えることです。
 
「愓(とう)龍」時代は、「躍龍」は「亨」の朱夏期です。実践を積み重ね、実力もついて来ていますが、油断をせず慎重にコツコツ努力をし続ける時です。
 
「飛龍」時代は「利」の白秋期です。人生の全盛期のあたること時期で、空で自由に雨も風も呼べる実力者の龍のような存在です。
しかし、昇りきったものは、降りてくるのが自然の法則です。この時に自分の能力を過信して、更なる高みへと昇りつめよう驕り高ぶったら、堕落する運命になるのです。
 
もっと高みへと、驕り高ぶり、昇りつめた龍は「亢龍」になります。この段階での龍は表舞台から外され、後悔する龍です。陰極まったら、陽になる法則です。
 
人生の理想な玄冬期の状態は「飛龍」から自らゆるやかに降りた、穏やかな龍かも知れません。そうなるには、貞正な人柄であるかが試されているようです。
 
私たちは春夏秋冬のライフサイクルの中で、今「この時」の人生課題に気づく事かも知れません。その時ぴったりの事をすることが、「今を生きる」ことではないでしょうか。
 
「元」「亨」「利」「貞」と龍の成長物語が教えてくれるのは、正しい時に、正しい位置にいて、正しい行動をすることが人生を成功させるシンプルな法則だということです。
 
しかし、何が正しいのかよく見えない「蒙」の状態が多いのが現実かも知れません。
周り道をしながら、時には苦しい経験をしながら、ほんとうの自分に気が付いくのでは
ないでしょうか。
 
人生は自分探しの旅。その為に「易経」という人生ガイドブックが用意されているのです。
 
やりたい事が見つからない若者よ
 
しばらくは外の情報を遮断して、自分の中にある龍を見つけてみてはどうでしょうか。
何者になっていきたいのか、自分で決めていく権利が与えられているのです。
 
誰もが人生の成功者になるために生まれてきていることを忘れないで欲しいのです。
 
 
 
 
***
 
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2022-03-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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