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仕事と私どっちが大事なの?

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:bajio(ライティング・ゼミ 2月コース)
 
 
「こっちだって仕事で疲れているんだ。そんなグチなんて聞きたくないよ」
 
あ~言ってしまった。激しい後悔。でももう遅い。妻の覚めた目。もうあとの祭り。
 
それはある日のこと。会社で踏んだり蹴ったりの日だった。
 
お客さまから部下がお叱りを受ける。
その相談を受け、お客さまに連絡。お詫びの姿勢を取りつつ、理不尽な申し出もあり、やんわりとおことわり。それにご納得頂けず、お客さまは更にヒートアップ。
やむなく上司に報告したところ、わたしの対応の悪さのせいと怒られる。
部下は相談した時点で他人事。もう関係ないという素振りにも腹が立った。
 
とにかく踏んだり蹴ったり。ヘトヘトになって家に帰る。
そんな時に妻から日中合った子どもとの出来事で相談を受けたのだ。
友達とケンカした。乱暴な性格に困っている。子どもを腐しているように感じてしまい、仕事でのイライラも相まって、つい出てしまった言葉だ。
 
最悪の雰囲気。ドラマに出てくるようなダメな夫のセリフ。まさか自分がこんな言葉を口にするとは思わなかった。
 
後悔が続く中、昔ネットで読んだ、小話を思い出した。
「コンサルタントと漁師」というタイトルだった。
こんな話だ。
─────────────────────
 
とても魚釣りが好きな漁師がいました。
漁師は好きな時間に起きて、釣りをして、子供や友達と遊んで楽しく過ごしていました。
ある日、あるビジネスマンがその漁師のそばにやってきて言いました。
男:「やあ、すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの?」
漁師:「そんなに長い時間じゃないよ」
男:「へぇ、君は魚釣りが得意なようだね。せっかくならもっと働いてみたらどうだい?」
漁師:「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だよ」
男:「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの?」
漁師:「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
男:「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。部下を雇ってもっと売り上げがでたらボートも買おう。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめて自前の水産品加工工場を建てて、ビジネスを大きくする。その頃には村を出てロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ。そうすれば老後もお金ができるよ」
漁師:「なるほど、そうなるまでにどれくらいかかるのかね?」
男:「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
漁師:「へぇ、それからどうなるの?」
男:「そしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい?すばらしいだろう」
 
─────────────────────
 
わたしにとっても、仕事をする目的は、家族が幸せになるためだ。
 
生活をするためにはお金がいる。
美味しいものを食べたり、
子どもがしたいという習いごとをしたり、
たまには家族で旅行にも行きたい
住宅ローンもまだ残っている。
 
家族で楽しく暮らすための、仕事のはずなのに。仕事のせいで家族が楽しく暮らせないのなら、本末転倒だ。
 
仕事のイライラを家に持ち込む。
仕事で疲れ、家に帰ってもろくに会話もせず、ご飯を食べてすぐに寝てしまう。
最近は休日も平日終わらなかった仕事に取り掛かったり、家族団らんの時間に1人、仕事に関連する本を読んだりしていた。
 
何をしていたんだろう。
改めて、自分にとって何が大事かを気づいた。
 
仕事は仕事。家に帰ったら、仕事のことは忘れ、家族との大事な時間に集中する。なにせ、この時間を過ごしたくて、仕事をしているんだ。
 
そう思うと、いつもの何気ないことがとても貴重なものに見える。
 
家族で食べるご飯。
子どもの宿題。分からないところを一緒に考える。
子どもと遊ぶ。公園に行く。
子どもができることが増えていく。成長を日々感じる。
妻とそれを共に喜ぶ。何か困ったことがあれば、一緒に解決方法を考える。
 
漁師が仕事で大成功を収めなくても、はじめから得ている幸せな毎日を過ごしているように、幸せは既にあったのだ。
 
「仕事とわたし、どっちが大事なの」
 
よくあるセリフだが、いまの私には刺さってくる。
 
「もちろん家族さ。家族と楽しく過ごすために、仕事をがんばってくるよ」
 
今日もいってきます!
 
 
 
 
***
 
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2022-03-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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