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手作りの極み ~漬物博士との出会い~


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:齋藤由佳(ライティング・ゼミ12月開講コース)
 
 
「ぬかと発酵には見えない可能性がまだまだたくさんある」とキラキラした目で漬物博士は言った。
 
私は、このお店の漬物が大好きである。この漬物には宇宙を感じるのだ。私が漬物博士と出会ったのはコロナウイルスが世の中を騒がせるようになってきた頃だった。コロナの感染を少しでも予防できる手段はないかと調べてみると、自己免疫力をあげるには「腸内環境」が鍵であるというヒントを得た。そこで私は、「ぬか漬け」を始めてみようと思った。しかし、ズボラな私は、手作りの「ぬか漬け」ではなく、美味しい「ぬか漬け」を探すことにした。そこで、老舗感を漂わせる1軒の「漬物屋」に出会った。
 
漬物屋は、駅からメイン通りを抜けて5分ほど歩くとある。入口は、前面ガラス張りで歴史を感じる少し色褪せた紺色の暖簾がかかっている。
 
お店に入ると、たくさんの種類の漬物が並べられ、漬物屋とは思えないフルーティーな香りが漂っている。その香りを嗅ぐとなぜかホッとする心地よさを感じる。
 
店内に入ると元気な女性スタッフと漬物博士が出迎えてくれる。
「いらっしゃいませ」
このお店は、平均年齢75歳以上。元気な女性スタッフと漬物博士が元気よく働いている。このお店に来るといつも元気をもらえる。年齢を感じさせない若々しいお肌と元気で働く姿を見せてもらうことで健康でいる大切さを教えてくれるのだ。
 
漬物博士は、お店に行くといつも声をかけてくれる。
 
「この漬物には、菌がたくさんすみついていて、この菌たちが腸内環境のバランスを整えてくれるんだよ。漬物の野菜の繊維と一緒にとることで食物繊維も取れ、お腹の中を菌たちがきれいに掃除してくれるんだよ」
 
「しかも、ぬかには栄養価も含まれていて、ぬかと野菜の繊維と発酵の力で腸内環境をよくしれくれるお手伝いをしてくれるんだ」
 
「食事は大事。 自然に作られたものを食べてほしい。 バランスのとれた食事にほんの少し漬物を食べてくれたらいいんだ」と言う。
 
食はその人の身体を作ってくれる大事なものである。今、手軽に食べ物が手に入る時代だが、添加物のない自然の食事を心がけてほしいといつも言ってくれる。
その健康で元気な姿は、お店に行くと分かる。この漬物で元気にパワフルにイキイキと幸せそうに働く姿を見るとこの漬物のパワーを感じることができるだろう。
 
ここの漬物には、漬物博士のこだわりがすべてつまっている。長年農家をしてきたからこそわかる旬の食材を選び、そして材料一つ一つにこだわりがある。野菜、水、天日塩、新鮮なぬかと漬物博士の愛情のすべてが一つになることで美味しい漬物が出来上がるのだ。
手作りの極みはここにあると思う。
そして、何より「多くの人を健康で元気にしたい」という強い信念を持って長年漬物を作り続けてきたのだ。そして、その探求心と今でも進化を目指す漬物博士の熱意には本当に心を打たれる。
 
いつもお店にいくと、ニコニコしながら私に漬物と発酵について熱く語ってくれる。
「ぬかと発酵には見えない可能性がまだまだたくさんある。発酵は僕もまだまだ研究していく必要があるんだ。だからもっともっと今の漬物を進化させていきたいんだ」
 
この熱意が「ぬか漬け」に伝わり、この漬物を食べた人はこの熱意と人柄に惚れ込み、ファンになってしまうのだ。そして、漬物を食べた人から体調の改善をしたと喜びの声がお店に連絡が入るのだ。1軒しかない手作りの小さなお店が全国各地のファンに毎日漬物が送られている。
 
店主は、私たちには見えないミクロの世界で菌と対話ができるのかもしれない。この店主にしか作ることのできない「白菜のぬか漬け」なのだ。たぶん、ここまで生きた菌を扱い、素材にもこだわった漬物屋は他にないだろう。今の食文化の変化と共に日本古来の「ぬか漬け」を取り入れていくことで乱れがちな食生活のバランスをとってくれる救世主なのである。この「白菜のぬか漬け」は栄養があるだけでなく、そこに着目した店主の熱意と試行錯誤を繰り返して長い年月をかけて作ったここでしか作れない唯一無二のものである。
 
そして、漬物を毎日少しずつ食べるうちに私の便秘がちのお腹に変化が起きた。少しずつだが腸内環境が改善してきたのだ。長年苦しんでいた腸内環境の悩みがなくなった。この漬物で身体の調子がよくなり、美味しい漬物を食べることで心と体のバランスを整えることができた。この漬物と出会った私は、ぬか漬けを作るのではなく美味しい漬物を買う楽しみを見つけた。季節に応じて漬物の食材が変わり、食材の移り変わりが季節を感じることができるのもここのお店の楽しみの一つでもある。この漬物との出会いで我が家の食卓に必ずこのお店の漬物が並ぶ。
今でも行くと笑顔で迎え入れてくれる温かいこのお店の雰囲気が私は大好きだ。生涯現役で漬物を作り続けたいと笑顔で話をしてくれる店主をみるといつまでも元気でいてほしいと願い、また漬物を買いに行く。
 
 
 
 
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この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2022-03-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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