メディアグランプリ

時代の変化を追い風に、古い夢を走らせる

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:野村紀美子(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
人生100年時代、老後2,000万円問題、健康寿命と平均寿命。60代を目前に控えた50代だけが抱える問題ではない。少子化が要因で年金があてにできなくなるだろうと囁かれてから久しいが、堅実に資産を築いてきた人でさえリタイヤ後の人生をどう送るか、どう送れるかに不安を抱いている人も少なくないだろう。
 
50代に差しかかったとき、祖母が104歳で他界した。自分が30代の頃は100歳を超えた人はテレビで話題になるほどの長寿だったが、今は珍しいことではなくなっている。祖母が入居していた介護施設にも100歳以上の方が5〜6人ほど入居していたと聞いた。日本人の平均寿命は今後も伸び続け、自分も100歳、又はそれ以上生きる可能性が大きいと実感した。50歳のそのときは、まさに折り返し地点だった。とてつもなく長い年月に感じる老後の50年だが、収入を得るための何かを学び習得し熟練させるには十分な時間だとも考えられる。今までとは違うこれから先の老いていく50年は、時の流れを幼少期や青年期とは違った感覚で過ごしていく。漫然とした生き方では健康と経済を維持し人生を楽しむためない。
 
老後も経済を維持していくためには公的年金に頼らず若い頃からの資産形成やそれによる不労所得も重要だ。今から自分にできることは労働または行動の対価として収入を得ることの方が現実的だと思った。
今のうちに60代以降も重宝されるような業種に転職するか、又は求人に頼らず収入を得るならば、自分で起業するか、フリーランスで個人事業主になるかという選択を迫られる。ビジネスは苦手だし資本投資というリスクがある。今さら数年で師匠やフリーランスで稼げる技術を習得し活躍できる分野はあるのか不安がつのった。
60代以降の求人は、清掃員や家事代行、介護など体力勝負で働かなければならないものが多くをしめる。老化した体に鞭打って70代、80代まで続けていくのは難しい。
70代でも現役でいられる仕事、そのために5〜10年で収入に結びつけられるスキルを習得できること、できれば今まで得た知識や経験を生かし楽しみながらできること。それらを条件に自分に合うものをあらためて探さなければならなかった。
自己家発本からスピリチュアルまで様々な本を読み漁り、今からでもできてかつ自分に向いている職業を探した。世に出ている多くの著書は30代、40代の現役世代が転身する方法、専業主婦が時間に投資してお習い事や趣味を極めて先生になったり起業したりする方法、50代のしっかり資産や地位をきづいた男性がリタイヤ後の人生を楽しむ方法などについて記されたものが主流で、その作業は難航を極めた。
いくつもの本を読みワークを繰り返し、考え抜いてようやくたどり着いたのが、かつての夢である雑誌編集者だった。
紙媒体しかなかった時代からweb媒体が生まれシフトし、ブログやSNSで誰もが発信できる時代。かつてのように出版社に就職したり、編集プロダクションに所属したりしなくとも書いて収入を得ることが可能になり、年齢も経験も関係なく参入できる分野になっている。学校に通うことも資格を取ることも必要なくどこにいてもできる仕事だ。
なんの経験もない人間がいきなり生活を支えるほどの金額は得られないし、安定して収入が得られるとも限らない仕事だ。そして今や日本語がかければ誰でもできる仕事でもあるのだから、競走も激しく淘汰されていく分野でもある。
子供も自立し一家の大黒柱ではない今後、わずかながらの年金にプラスアルファの収入を好きなことで得ることができたらと考えた。
ブログもSNSも自分を世にさらけ出すなどとても恐ろしくてできないと思っていた私はとっかかりもなく尻込みしそうになる。
だが60歳という年齢期限が差し迫ってきている今、ほかを探している猶予はない。自信がないなら少しでもノウハウを学び、同じことを目指す同志と出会い励まし合えるコミュニティに入り切磋琢磨していくしかない。そう考えてこの天狼院の『人生を変えるW
riting Seminar』に応募した。
 
高校時代、進路決定に悩み抜いた末、数学が得意で決めた理系のクラスに行き詰まり、本を読むのが好きで女性向け雑誌を見るのが大好きだった私は、活字の世界に将来を見出したのが高3の秋。理系から文系に急転換し思い定めたが、大学受験に失敗してあっさり諦めた。
その後は20年以上全く違う分野で働いた。40代前半で転職を考えたとき思い出した古い夢、再び挑戦しようかと考えたが、当時は出版に関わる仕事に就く術を全く知らず収入見込みを考慮して再び諦めた。
時代が変化していなければ三度挑戦することはなかっただろう。そもそも最初の2回は思いついただけで足を踏み入れることすらできていなかったのだから新しい船出なのだ。
 
 
 
 
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2022-04-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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