メディアグランプリ

新入社員の皆さまへ、ドラクエをやれば大丈夫

thumbnail


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:nonchan(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
新入社員の皆さまへ。
この春、期待と不安を胸に入社したことだろう。
初めての社会人生活。
アルバイトをしてきた人ならもう経験ずみかもしれないけれど、自分の生活のために自分でお金を稼ぐことになる。
会社員だったら、これから自分のすることは会社の名前がついてくることになる。
きっと、今までにない経験かもしれない。
一から十までわからないことだらけかもしれない。
 
10年前の私もそうだった。
先輩たちの話している内容がわからない。
先輩たちはみんな忙しいから、質問しようにも質問できない。
わかりやすく書かれたマニュアルなんて、そんな大層なものもない。
もしかしたら、皆さまは今頃、入社後の研修を受けているときかもしれない。
もしかしたら、研修はとっくに終わっていて、先輩社員の下でO J Tを受けているときかもれない。
もしかしたら、入社当時の私のように、手探りの状態から仕事を始めている方もいるかもしれない。
 
でも大丈夫。
心配はいらない。
なぜならドラゴンクエストをやればいいのだから。
 
 
 
新入社員の皆さまへ。
ドラゴンクエストはご存知だろうか。
ドラゴンクエスト、略してドラクエ。
東京オリンピックの選手が入場する場面で流れた音楽。
あれがドラクエのテーマソングだ。
最近はスマホのゲームになっているから、もしかしたら遊んだ人もいるかもしれない。
けれども、初代ドラクエを皆さまは遊んだことはあるだろうか。
今から30年以上前に発売されたゲームだ。
 
「りゅうおうをたおし そのてからひかりのたまをとりもどしてくれ!」
ゲーム開始早々、王様はいきなり無茶振りを言ってくる。
初代ドラクエの主人公は丸腰の青年。
何も持っていない、何もできない、どうやったらりゅうおうを倒せるのかわからない。
そんな状態からスタートする。
ドラクエの世界のことは何も知らない。
というより、自分は何を知らないのか知らない状態。
仕方がないから、お城の人に話を聞いて、町の人に話を聞いて、情報を集めていく。
わからないことすらわからないから、ひたすら人に話しかける。
そうしていくうちに、ゲームを進めていくためのヒントをもらえる。
 
「このおしろをでると となりに まちがある」
「どくのぬまちにきをつけなされ」
 
断片的な情報を一つ一つ集めていって繋げていって、どうやったら先に進めるのかわかってくる。
 
けれども、町の外に出たら魔物が待ち構えている。
最初は弱いスライムですら苦戦する。
厄介な呪文をとなえるまほうつかい。
体が硬くてこちらの攻撃が通じないてつのさそり。
ドラゴン、あくまのきし、ゲームを進めていくと強敵が次々と襲いかかっていく。
とてもじゃないけど丸腰の主人公では太刀打ちできない。
まずはスライムと戦って、少しずつ経験を積んでいく。
魔物に勝てばお金が手に入るから、そのお金を使って強力な武器や防具を手に入れて、強敵たちと戦えるようになる。
 
新しい場所に行く。
初めて会う人と話す。
冒険のヒントを得る。
お金を貯めて強い武器や防具を揃える。
強敵と戦って経験を積む。
少しずつだけれども確実に積み重ねていった結果、りゅうおうを倒すことができる。
初代ドラクエはこんなゲームだ。
 
 
 
仕事も同じようなものだと思う。
自分から職場の人に挨拶してみる。
わからないことを聞いてみる。
ドラクエで町の人に話しかけるように、周りの人に聞いてみて、仕事をする上での情報やヒントをもらってみる。
初めは小さな仕事で経験を積んでみる。
スライムを倒すみたいに簡単な仕事から始めて、経験を積んでいけば、次第にドラゴンを倒すみたいな難しい仕事にチャレンジできるようになる。
給料をいただいたら、そのうち少しはスキルを身につけるためのお金に使ってみる。
ドラクエで、魔物と戦って得られたお金を使って武器や防具を買うように、仕事で稼いだお金を自己投資に回してみる。
セミナーに参加したり、仕事術の本を買って読んだり、資格の参考書を買って勉強したり。
自分にあった強力な武器や防具を手に入れてみよう。
ドラクエで新しい町に行くように、まだ行ったことがない場所に行ってみる。
そこには素敵な人との出会いが待っているかもしれない。
 
時には辛いこともあるだろう。
仕事で失敗してしまったとき。
ドラクエにたとえると、魔物に負けてしまったとき。
「あなたはしにました」
というメッセージとともに赤くなる目の前の画面。
おまけに王様からは、
「しんでしまうとはなにごとだ」
と言われる始末。
現実はドラクエよりも甘くなく、目の前が赤くなるどころか真っ暗になるかもしれない。
明日会社に行きたくない、と思ってしまう時もあるかもしれない。
周りの人に聞いても仕事が進まず、途方にくれる時もあるかもしれない。
そんな時はゲームの電源を切るように、ちょっとだけ息抜き。
身近な人と話して、ちょっとだけガス抜き。
心と体と頭をリセットしてもう一度挑戦してみる。
ドラクエは死んでしまっても経験値が残る。
仕事も同じで失敗しても経験が必ず残る。
決して無駄にはならない。
進め方がわからなくて途方に暮れたとき、情報を整理してみる、上司に相談してみる。
きっと思いがけない解決策が出てくると思う。
そんな毎日を繰り返して、自分を成長させた結果、思いがけない面白い仕事にきっと出会えるはず。
 
 
 
新入社員の皆さまへ。
不安があるかもしれないけれど大丈夫。
ドラクエをやれば大丈夫。
仕事はドラクエみたいなものだから。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2022-04-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事