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私が10年続けている、最高の朝活のススメ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:川端麻美(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
春は新生活の季節。
うちの会社は毎年決まって新入社員が入ってくるわけでもないし、組織変更もないのであまり春を心機一転の時と思わずにゴールデンウィークに突入というのがいつもの流れである。
しかし、お店の「新生活におすすめ家電コーナー」はついつい気になるし、街で初々しい新入社員風の子たちが連れ立ってランチしてる姿を見たりすると、自然と街中に溢れているフレッシュな気持ちをチャージさせていただいている。
おかげで春はやっぱりウキウキしてしまう。
 
この季節あるあるだが、自分の経験から新入社員に伝えたいことは? というようなインタビュー記事を目にする。
私は誰にインタビューされたわけではないけれど、
今日は勝手に、私が働き始めてからずっと続けている最高の朝活を紹介したいと思う。
 
私が入社して約10年続けていること。
それは、徒歩通勤である。
 
突然、朝ヨガしたいとか朝早く起きていわゆる「朝活」を始めたくなるときが人にはあると思う。私も20代の頃、朝ヨガ、朝カフェで読書などいろんなことをやってみたときがあった。
でもどれも結局続かなかった。
 
そんな紆余曲折を経た私にとって、徒歩通勤は、10年続けられている時点で奇跡であり、最高の朝活だと思っている。
 
もともと徒歩通勤をなぜ始めようと思ったのか? それは、大学時代に遡る。
今の会社に内定が決まった大学4年生のころ、インターンとして週1〜2回ほど会社に通ってお手伝いをしていた。
その時は小田急線沿いに住んでおり、小田急線で新宿まで出て、JRに乗り換えて、だいたい1時間ぐらいをかけて電車で通っていたのだが、本当にこの時の朝の満員電車が耐えられなくて早々にギブアップした。
 
今だから話せるが、ある日、あまりの車両混雑に耐えられず、途中下車してしまい会社のインターンのバイトをズル休みしまったことがあった。
ズル休みを報告する電話越しで「体調大丈夫?」と本気で心配してくれる先輩の声を聴きながら、「これが毎日になったらきっと私はすぐ辞めてしまうでしょう。だから絶対会社に歩いて通えるぐらい近いところに住めるように頑張りますね、先輩」と、
もちろんこんな本音を先輩には伝えられず罪悪感でいっぱいだったが、このズル休み体験によって徒歩通勤への強い意志が完成した。
 
そのあとすぐに物件を探し、会社まで歩いて30分弱のアパートに引っ越し、私の社会人生活は
スタートしたのである。
 
もちろん会社の近くに住めば住むほど問題になるのは家賃問題である。
新入社員の給料ではなかなかきつい。
給料に占める家賃の比率がとても高くなってしまったが、「健康に働いていれば給料もあがるはず」と、根拠のない自信から、将来への投資だと思って契約をすることにした。
 
結果的に、あまり風邪もひかず、休まずに今まで働くことができているので、そのときの選択は間違ってなかったといえるだろう。
あれから3回の引っ越しを経験しているが、どれも会社まで徒歩で通える場所に住むことができている。
ありがたいことに、あのとき本気で心配してくれた先輩とも楽しく働き続けられている。
 
 
徒歩通勤の最大のおすすめポイントは、歩くだけで朝の仕事効率が本当に上がることだ。
どんなに眠くても、二日酔いでも、歩いていると頭が働いてくるのを感じる。
好きな音楽を聴きながらちょっと口ずさんだりできる。
歩いていると頭が活性化してきて、その日の仕事の順番やアイデアなどがふっと湧いてくるから不思議だ。
 
ちなみに個人的にロケーションとしておすすめなのは、通勤途中に橋を渡ることができるとベスト。新卒当時は隅田川にかかる橋を渡って通っていたのだけど、ここはニューヨークのハドソンリバーかと、勝手にニューヨーカー気分で毎日通っていたものである。
ちなみにニューヨークには行ったことない。
橋が自分的に江戸時代でいう関所の役割というか、仕事のオンオフの切り替えスイッチのように機能していたように思う。
 
普通に生活していると、スマホ画面を見ずに景色を見ながら歩く時間って意外と無い。
徒歩通勤していると、当たり前のように天気には敏感になるし、太陽の強さで夏が来るなあとか、さくらが終わって葉っぱが青いなあとか、都市の中にもリアルな季節の変化を感じることができる。そんな時間は本当に貴重だと思う。
 
コロナの影響で在宅勤務も増え、会社に行く機会も減った人も多いだろう。
在宅勤務できるからこそ、徒歩通勤じゃなくて、郊外に住むっしょ! という人も多いだろう。その傾向が高まっていることは十分わかっている。
そんな選択も自分が納得していればアリだと思う。
 
自分が心地よい習慣を見つけて、気分よくいられること。
1日の始まりからぐいーっとエンジン全開で始められること。
それこそが最高の朝活であると思う。
私にとっては徒歩通勤がそうだったように、みなさんにとっての最高の朝活ができますように。
 
朝、会社まで歩きながらこのコラムも思いついて書き上げた。
締切も間に合いそう……!
今日は月曜日、4月にしては暑い1日になりそうだ。
 
 
 
 
***
 
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2022-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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