メディアグランプリ

思考は回転寿司

thumbnail


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木みえ(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
頭の中は考え事でいつも忙しい。
きっと多くの人がそうなのだと思う。
 
仕事の事、家族や友人、恋人に関することは常に頭にあるだろうし、人に話すのもためらうような重たい内容もあれば、増えてしまった体重をどう戻そう、とか今日のお昼は何を食べようか、など軽いものまで数えきれない程の考え事が常に頭の中を巡っている。
もちろん困り事ばかりでなく、楽しみにしていることや達成したいことも。
 
「頭の片隅に置いておいて」と言われることがあるけど、頭の中にはそんな片隅なんてなくて、まるで宇宙のように無限だから考え事が制限されることはない。
 
また、日常には情報が溢れていて、現代人が1日に受け取る情報量は、平安時代の一生分、江戸時代の1年分と言われているそうだ。恐ろしい話だ。
果たしてその中で本当に必要な情報はどれくらいあるのだろう? と考えてしまう。と、これもまた思考に変わっているのだが。
 
瞑想がブームになっているのも、その影響が大いにあるのだと思う。Wikipediaによると
「瞑想、冥想とは、心を静めて無心になること、何も考えずリラックスすること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらせることなどとされている」と記述されている。
 
グーグルやヤフーなど大手企業が研修として取り入れている、というのも有名な話だ。
 
そういう私も瞑想に興味を持ち、学び、瞑想トレーナーの資格を習得した。その教えは考えすぎて脳疲労を起こしやすい自分にとって救世主となった。
 
コロナ渦で先が見えないことで襲ってくる不安。それを感じないなんて無理な話だ。そんな焦りや怒りのような感情は、感じたとしても瞑想することで不思議とすっと落ち着いた。
 
とはいえ、全く「無」になることは難しく、瞑想中、あれこれと浮かんでくる事も多い。
それらをただ、受け流していくのだけど、ある日その様子がまるで「回転寿司」のように見えてきたのだ。
 
くるくるとレーンを廻っている寿司ネタは、マグロ、サーモン、イクラ、イカ、エビのようなスタンダードなものから、豚カルビチーズ、エビアボカドなどちょっと変わり種がある。
 
それを思考に当てはめると、仕事、人間関係、健康などはスタンダードな悩みで常に廻っているネタ。
そして「週末の旅行のホテルをどこにしよう」といったものは変わり種に当てはまり、いつもある考え事ではないから、それが廻っていると割と目立つのである。
 
「仕事についての考え事」をマグロで例えてみよう。
 
日常で仕事について考えるのは決して珍しい事ではない。回転寿司に行ってマグロが廻っている光景と同じ位当たり前の事である。
 
でも、それが程よく廻っているのなら良いが、時折、次から次へとマグロばかりが流れてくることがある。気が付けばレーンの上はマグロだらけになっている。
 
それは、仕事のことで頭がいっぱいの時と同じ状況に似ている。
 
また、同じネタなのにお皿の色を変えると印象が違う。白より金のお皿に乗っていた方が断然高級に見える。そんなトラップもある。
 
頭の中にある「考え事」を書き出して整理してみると、実は結局同じことを考えていた、ということに気が付くことがある。
 
悩み、考え事をいろんな方向性から眺めると、どんどん数も増え、それを「別の悩み」として捉えてしまうから、マグロの皿がどんどん増えるように、頭の中がいっぱいになるのかもしれない。
そして、それらのお皿はぐるぐると廻り続ける。そのたくさんの皿を見ていると、何から手を付けていいのかわからなくなり、そのうち面倒になる。
 
挙句の果て、廻り続けて乾燥してカピカピになる。
 
乾燥して干からびたお寿司ほど不味いものはない。その問題に向き合うのがますます苦痛になってしまう。
 
また、同時に何皿取っても食べられるのはひと皿ずつで、1回に食べられる量には限度があるし、お腹が減っていたら美味しく食べられるけど、そうでなければ辛い。
 
考え事はひとつだけではない。
 
回転寿司で色んなネタが廻っているように、思考も同じでいろんな考え事が常に頭の中を回っている。悩みは苦手なネタで楽しみは好きなネタなのだろう。
 
それらを同時に考えようとするのは、マグロとイクラとイカを一気に食べるようなもので、そんな事をしたら何を食べたのかわからない。思考を一気に整理するなんて無理な話だ。
 
大切なことは、まずレーンに何が流れているのかを観察し、把握すること。
そのうえで、今の自分が何を食べたいか=何から考えたいか、について明確にしておくこと。
 
考えすぎると回転寿司の同じネタの皿がどんどん増えていき、更に乾燥してカピカピになること。
 
そして、これがすごく大事なことだと思うのだが、オーダーストップやオーダーができるのは自分である、ということ。誰かが止めてくれることはない。
 
自分には自分だけのレーンがあって、そこはどんなに近しい人であったとしても交わることはできない領域なのだ。
 
生きていると、次から次へと気がかりなことや悩みは出てきて、ひとつ解決したなと思ってもまた別の問題が発生する。それが無くなることはないだろう。
 
そんな風に考えるようになって、考えすぎて疲れるということがとても減った。俯瞰して状況を眺めることができるのだ。
 
そしてその分、行動するエネルギーが増えたように思う。
 
あなたの頭の中の回転寿司は今、どんな状況だろうか?
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2022-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事