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衣替え

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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:奥村洋介(ライティング・ライブ福岡会場)
 
 
「そろそろ季節になったね」
ゴールデンウイーク前は、年に1度の年賀状準備のように忙しくなる。
冬服の衣替えが始まるからだ。
コートやダウンを着る寒い季節が終わる。
まだ肌寒い日もあるが、ダウンを着るほどの寒さではない。
休みを利用して冬物を一気に、クリーニングに出す作業が始まるのだ。
冬から夏の衣替えは、コートを中心にした重量級が多い。
夏から冬の衣替えより、作業が多くなるのである。
 
オフィスでは、カジュアル化が進んだ。
今では冬でもネクタイをすることがなくなった。
シャツではなく、ハイネックのシャツで仕事をすることもある。
とはいえコートやスーツはまだまだビジネスファッションの主流だ。
そして毎日、同じスーツを着ていくというわけにはいかない。
同じスーツを毎日着ると痛みも早くなるので最低でも2着は持っている。
見た目が変わらない同じ紺のスーツでも、わずかに形や色が違っていたりする。
周りの人はほとんど気にならないくらいである。
スソが折ってあるとかないとかで、違いしかない。
違わないのは分かっているが、前日と同じスーツを着ないように変えながら過ごしていく。
 
衣替えになると、クリーニング代が1シーズン2~3万円くらいの出費になる。
下手すると、安いスーツが1着買えてしまうくらいである。
春のこの時期用に、早くから予算化しておかないといけない出費である。
 
私の家の近くに100円コインズという気になるクリーニング屋がある。
100円?
安いとちゃんと仕上げてくれないのではないか?
と疑ってしまう。
ネットで100円コインズを調べてみた。
「きょくとう」という福岡では大きなチェーン店がやっているのがわかった。
200の店舗あり、工場も30か所くらいある。
このチェーン店「きょくとう」では通常価格でのクリーニングもやっている。
その中で手軽な価格で取り扱う店舗も展開している。
ここならば、通常料金でも取り扱うクリーニング装置が置いてある。
試しに100円コインズに出してみると、3万円ほどかかっていた出費が1万円になった。
一気に1/3である。
1週間後に出来上がってきた衣服をみても粗悪なクリーニングではなかった。
さらに今シーズンは、デラックスという高級クリーニングサービスが半額になっている。
出来上がりまで1週間程度の時間がかかるが、いつもより丁寧に仕上げてくれる。
半年間の保存状態もよくなるだろう。
 
なんどか100円コインズにだしていたら、隣の県である佐賀にクリーニングのコインランドリーがあるという話を聞いた。
通常の洗濯機でクリーニングができるという。
そこでは、洗浄は水でなく、パーク油溶剤を使って洗浄できる。
水あらいと比較して、水あかは落ちにくいが、油性汚れが落ちるようになる。
型崩れや収縮が起きにくい、風合いが変わりにくいという優位点がある。
関東では数か所あるらしいが九州では、佐賀の神野というここ7にしかない。
車で1時間ほどかかるが行ってみることにした。
 
佐賀の神野という場所にそのコインランドリーはあった。
「コインランドリークィーン神野店」というお店だ。
神野店というくらいだから他にもあるのかと思い、店員に聞いてみた。
九州ではここしかないとのことだった。
外国製の洗濯機なので、保守できる人がすくない。
言われてみれば、洗濯機5台くらいあるが、2台しか稼働していない。
他3台は調整中という札が貼ってある。
 
大型の洗濯機は4キロ洗えて、1回2,500円。
小型の洗濯機は2.5キロ洗えて、1回1,500円。
今回は全部で14キロの服を持参した。
コートが結構重たい。
4キロを3回している間に、2.5キロを1回洗えば終了する。
1回あたり35分なので、90分くらいですべて終了。
合計9,000円で私の分だけでなく、家族分がすべて完了した。
家族分だと合計10万円近くになる。
それが、1/10の価格で終わるのはずいぶん財布にやさしくなる。
 
ドライクリーニングに使われる溶剤には2種類ある。
業者が使う石油系は、なんでも洗えるが汚れ落ちが悪い。
一方このクリーニングで使用するドライ機は汚れ落ちがいいが、洗えないものがある。
ダウンジャケットやスキーウエアは、中綿にしみ込んだ溶剤が抜けないようだ。
試しにやってみることにした。
確かに、さらっとした溶剤が洗濯機に少し残っているのが手触りでわかる。
洗いあがったら、温かいうちに針金ハンガーで5分間くらいかけるように書いてある。
しわを伸ばし風合いが良くなるということだ。
ダウンコートのフックに皮の部分があるが、古いコートなので、だめになったら捨てよう。
そんな気持ちで洗ってみた。
 
試しにやった35分後の出来上がりは、かなりきれいになっていた。
クリーニング店より、汚れが落ちたような気がする。
においも、そこまできつくはない。
石油系の溶剤で洗濯した場合、保管している間に虫に食われてしまうこともある。
保管時には虫よけ剤が必須であるが、このクリーニング溶剤は虫も寄ってこない。
よって、次シーズンに穴が開いて悲しい思いをしないですむ。
 
今回洗濯をしていたら、マシーンが止まるというトラブルがあった。
ずいぶん機械も古くなってきた。
来シーズンまで動いているようだったら、また来年も挑戦してみることにする。
衣替え出費のストレスもなくなり、活動的な夏が待ち遠しいゴールデンウイークの始まりだ。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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