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チャンスの神様は前髪しかない


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:J子(ライティング・ライブ福岡会場)
 
 
「阿比留先生が心臓の手術をされるそうで入院するんだって」
 
大学時代の友人が偶々教えてくれた。
 
阿比留先生は大学時代の恩師だ。
 
阿比留先生に会いたかったが、大学卒業後、中々会いに行けなかった。
私は新卒で入社したものの、入社して5か月でうつ病になり会社を休む。
活躍していない自分をどう思われるのか。
阿比留先生の反応が怖くて足が遠のいていた。
 
 
もしこのまま会えなくなるなったら一生後悔する。
勇気を出して、先生に会いに行った。
 
「先生、お久しぶりです。明日香です。覚えていますか?同期は起業し会社を設立したり、大手企業に入社し活躍しています。私はと言うと、何もまだやり遂げていません。今の自分が恥ずかしくて、なかなか先生に顔を合わせることができませんでした。
だけど先生に今合わなかったら後悔すると思い来ました」
 
そう伝えると、先生は、
 
「明日香は明日香のままでいいんだよ。よく来てくれたね」
と嬉しそうに応えてくれた。
 
そのあと、大学時代の留学の話や、卒業後の話、
今自分がどんな仕事をしているのかを話した。
先生は懐かしそうに話を聞いてくれた。
 
自分は自分でいいんだ。
私は人に評価されるために生きているのか。
もう比べるのはやめよう。
何かが吹っ切れた気がした。
 
お見舞いから2か月後、電話の着信をみると阿比留先生からだった。
 
「あすか、この前はお見舞い来てくれてありがとう。
来週ね、雲仙にフィリピン中央大学の先生と旅行に行こう思ってて。
雲仙出身だったよね?留学してたから英語話せる?」
 
「はい、話せます」
正直、勢いで話せると言ってしまった。
 
というのも、
小さい頃の私の夢は「日本と海外の懸け橋になること」
 
留学してから13年経っている。
現在働いている実家の農機具店フジシタでも英語を使う機会はほぼなかった。
 
言い訳したらきりがない。
だけど、
今回の阿比留先生とフィリピン中央大学の先生の訪問はチャンスかもしれない。
 
ふと、本に書いてあった言葉を思い出した。
「チャンスの神様は前髪しかない。通りすがる前につかめ」
 
今がその時かもしれない。
 
どうにかしてつかみたい。
 
先生が来るまでの1週間、農機具店フジシタでどんな仕事をやっているのか、
どんな商品があるのかを英語で説明する資料を作った。
 
父に相談すると、
「うちみたいな小さな店なんて、大学の教授が相手してくれないだろう」と言われた。
 
父の言葉は信じなかった。話してみないとわからない。
失うものなんてない。
私は私でいいと自分に言い聞かせた。
 
いよいよ阿比留先生とフィリピン中央大学の教授を連れてきた。
フジシタのこと、どんな商品があること、一緒に何かコラボレーションしたいことを
英語でプレゼンした。
 
フィリピン中央大学の教授は、
「面白そうですね。今度ぜひフィリピン中央大学に遊びに来てください」
と言ってくださった。
 
お世辞かもしれなかったが、これはチャンスだと勝手に思い込むことにした。
阿比留先生に話を聞くと、毎年2月にフィリピン中央大学に訪問しているそうだ。
「来年2月、私も一緒に行かせてください」
 
阿比留先生は、「いいよ」と言ってくださった。
よし、橋が少し伸びてきたぞ。
 
 
早速情報取集を始めた。ジェトロ、フィリピンに詳しい友人など片っ端から
フィリピンの農業について、農機具について、ビジネスについて問い合わせてみた。
 
友人からは、
「外国の人は少しでもメリットみえなかったらすぐ去っていくよ。相手が望む3歩先を
読んで、具体的にメリットになる提案を考えるのが大事だよ」
とのアドバイスだった。
 
アドバイスを元に、具体的にフィリピン中央大学と農機具店フジシタと
一緒に何ができるか考えた。
・フィリピン中央大学の学生がインターンシップ
・学生と一緒にフィリピンに合った農機具を共同で開発する
・学生に修理のノウハウを教える講義を開催
 
など、自分の思いつく限り具体的な案を並べた。
いよいよ2月になった。
 
阿比留先生、3歳の娘も一緒にフィリピンのイロイロシティに到着した。
「午後からミーティングがあります。ここで今回話してください」
ミーティングの参加者は、
大学長、工学部長、農工学部の教授、財務担当の責任者。
顔ぶれに圧倒されそうになったが、やるしかない。
 
準備してきたアイディアを首脳陣にぶつけた。
反応は想像以上によかった。
「ぜひ一緒にやりましょう」
 
なんと3か月後、フジシタに訪問して下さることになった!
 
チャンスの神様は前髪しかない。
前髪掴んだわよ!
 
「明日香は明日香でいいんだ」
この言葉を胸に前髪をこれからも離さない。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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