メディアグランプリ

最もスリリングな乗り物でエキサイティングな書店へ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:道上 香織(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
ほろ酔いで花火が観られる書店
 
「念願のヴァン・ショーとアペリティフ、美味しかったー」
冬のとある日、おしゃれなビストロでの話ではない。
書店でのイベントに参加後、満たされたお腹と心で余韻を楽しみながら帰ろうとすると、
「ドン、ドンッ」と言う音と共に夜空がパッと明るくなった。
雷?! 花火が上がっていた。
 
湘南天狼院は神奈川県藤沢市片瀬海岸と言う場所にある。
片瀬海岸と言ってもなじみが薄いと思うので、「えのしま」と言い換えよう。
毎年夏に何万人もの人々が訪れる海水浴場、
相模湾の生態系が集まる巨大水槽や、クラゲゾーンなどが人気の新江ノ島水族館、
何より、今年のゴールデンウィークは、島が沈むのではないかと思われるほどの観光客が戻って来た、湘南のシンボル「江の島」が目の前にある。
毎年江の島では秋に花火大会が行われるが、ここ数年はコロナの影響で中止が続いている。
しかし、地元の父兄の計らいで、学生時代の思い出が少なくなってしまった子供たちへのプレゼントとして、花火が打ち上げられるようになった。
先ほどのドドンはその花火だ。花火が観られるエキサイティングな書店、日本中にそうあるだろうか。
 
ところでそこは、江の島? 江ノ島?
 
この書店がある「えのしま」へのアクセスは以下の3つの方法がある。
 
・おなじみ江ノ島電鉄 江ノ島駅
・ロマンスカーも走っていて、旅行気分満載な小田急電鉄 片瀬江ノ島駅
・空から海へ! 湘南モノレール 湘南江の島駅
 
そろそろお気付きの方もいらっしゃるだろう。
「えのしま」の表記が2つあることに。
「江の島」と「江ノ島」
島内の神社では江島と漢字表記しているところもあるようだが、街のあちこちにこのふたつのパターンの文字を見ることができる。
前出の駅名が分かりやすいだろう。
江ノ島電鉄、小田急電鉄は「ノ」、湘南モノレールは「の」。
調べたところ、1966年に住所表記が変更されたことにより、現在は「の」で統一しているそうだ。
江ノ島電鉄は1902年開業、小田急電鉄は1929年開業、湘南モノレールは1970年開業と言うことで、登録名称はそのままで分かれているようだ。
とはいえ、どちらも「えのしま」。文字によってイメージが変わるから、使いたいように使っていいかなって解釈している。
 
さぁ、書店に向かってスリリングな15分を!
 
そんな江の島(ここからは登録の固有名詞以外は江の島と統一していく)近くにある書店へのアクセスで最もオススメなのが、「湘南モノレール」だ。
東京から来る場合、江ノ電を使って藤沢駅や鎌倉駅から行くよりも、手前の大船駅で降りてモノレールに乗車すると、約20分早く到着できる。
やや北東にある大船から、やや南西にある江の島へ対角線で向かう「トライアングル移動」。
 
そんな湘南モノレールは日本では2つしかない懸垂式のモノレールだ。
懸垂式というのはレールの下にぶらさがっているという意味で、これに対し一般的なモノレール、たとえば東京モノレールはレールの上を走っているから跨座式(こざしき)だそうだ。
ぶら下がっているとゴンドラやロープウェイなどを想像されると思う。それに加えて、ジェットコースターのようなスピード感とスリリング感を味わえる湘南モノレールへ早速乗車しよう。
右手に見える大船観音に見送られ、空中浮遊は始まる。
モノレールは大船駅を発車後、すぐさま加速する、まるで飛び立つように。
そして、右へ左へとカーブを続け、眼下の道路に沿って走る。
その後、上り下りを繰り返していくと、先ほどまではビルの2階ほどの高さで見ていた景色が、急に人家の屋根がはるか下に見えるようになる。
最高位の高さまで来ると、もう車も人もちいさーい。
その高さからは富士山がくっきり見える。朝は爽やかで凛とした、夕方は包み込むような雄大さで見ることができる。
富士山の余韻に浸る間もなく加速したモノレールは、2つあるトンネルのひとつ目に入る。
車内の窓が「ガタン」と閉まる音を皮切りに「ゴォォォー」と走り出す。
急勾配を下っているので、速度が上がるのだ。
最高速度は75km/h!
「きゃー」と言う声が聞こえたら、きっと初めてモノレールに乗った方だろう。
そもそも全長7km弱しかない距離を15分で行き来するのに、そのスポットだけ急加速で走る必要があるんか! と何度乗っても突っ込みたくなる。
その後再びアップダウンを繰り返し、最後に緑のトンネルを抜けると、モノレールは終点湘南江の島駅に到着。
ここは日本一高さのある駅のようで、その場所はビルの5階に位置する。
朝、ギリギリで電車に飛び乗るにはとても困難な高さだ……。
 
15分間スリリング感を楽しめて運賃は310円、アトラクションと思えばコスパは良いと思う。
終点のふたつ前の駅からは、目線の高さに海をみることができるので、そこからは進行方向左側に座り景色を楽しもう。
 
5階から地上に降り、駅前の道をまっすぐ海に向かって進んで行く。江の島が見えたら海沿いの道を右へ進もう。
イベントではお酒が飲めたり、ラッキーだったら花火も観られたりしちゃうかもしれないエキサイティングな書店へ行くこともお忘れなく。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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