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その立場にならないと行かない場所、それはハローワーク。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:mikkiharugon(ライティング・ライブ名古屋会場)
 
 
これまで、興味はあって、のぞいてみたかった。でも、行く機会がない場所があった。
 
それは、ハローワーク。
 
そこは、失業した人でないと足を踏み入れない世界。
 
「失業」シ、ツ、ギョ、ウ……なんて、悲しい響きなの。
字のとおり、「業(なりわい)」を「失う」。
社会・経済活動に参加し、貢献しているメンバーの輪から、な~んか外されちゃった感のある2字熟語じゃありませんか?
 
そんなワタクシ、半年前に、失業者になりました!
 
失業者になる前は、立場は逆で、私は会社の採用担当として、ハローワークの窓口へ訪問することが度々あった。ハローワークの窓口担当者に会社のPRをし、「イイ感じ」な人がいれば「ぜひ弊社にご紹介ください」みたいな話。
 
だが、今度は、私が「お仕事くださーい」と仕事を求め、ハローワークに通う側になるのだ。
 
一般的に、「失業」状態って、どうしても暗いイメージがつきまとう。
 
ある日、突然会社が倒産し、仕事がなくなった、とか
ハラスメントだらけの会社を逃げるように退職し、身も心もボロッボロになってしまった、とか。何だか映画やドラマに出てきそうな状況が本当にあったりするらしい。
 
もちろん、自分の事情で失業の道を選ぶケースもあるだろうが、なんにせよ、失業したら、自分の社会での立ち位置が一気にランク落ちしちゃったような気になってしまう。
 
でも、正直、私は「失業状態になるなんて、めったにないチャンス!! これは、ハローワーク生活を楽しまなくては!」と思っていた。
 
一応記しておくと、私は働くことに対するモチベーションが低いわけではない。
仕事する気は十分ある。
早く、次の仕事が決まればそれに越したことはない。
 
だけど、自分がその立場にならないと、たぶん「ハローワーク」には一生行かないだろうと思った。
私は、転職サイトやスカウト紹介、ではなく、今回はハローワークに行ってみよう、と決めた。
 
「失業したら、こういう手続きがあります」
というハローワークへ行くための用紙を前職の会社からいただいた。
 
まずは、写真を持っていくものらしい。
写真屋で、きちんと撮影をしてもらった。
私が元気いっぱいだったので、写真屋のお父さんが、「元気だね~」と言ってくれた。
「実は、52歳で失業しちゃったの。だから、これから仕事探し! 採用されるようにキレイに撮ってね!」と話したら、私が無理して元気そうにしている……と思われたのか、そのお父さんは後の言葉が出なかった。
 
やっぱりね。
仕事失くしたっていうと、たいていは「可哀そうに」の眼差しで、温かく応援をしてくださる。
 
そして、準備を整え、まずは、ハローワークの失業認定のための窓口へ行ってみた。
会社の採用側だったときは、2階に行っていたが、今回は求職者の立場だから、4階になる。
まさに、私がこれまで足を踏み入れたことのなかったフロアだ!
 
どんな所なんだろう。
どんな人たちがいるんだろう。
職員さんたちは優しいのかしら?
などなど、期待と不安が入り混じる。
ドキドキ。
 
思っていた以上に人が並んでいた。
そして、なんていうか、皆さんの表情が……全体的に暗い。
「それじゃあ、いかんて。 みんな、仕事、本気で探す気あるの?」と言いたいくらいだった。
 
番号札をもらい、椅子に腰かけて待っていた。
相談している人たちの話が漏れ聞こえてくる。
「皆、いろんな事情を抱えているんだなぁ……、その話を聞くハローワークの人たちも大変だわ」と、思った。
 
私の順番が来た!
失業認定を受ける初回面談で、私はワクワクしていた。
 
担当になった方は、男性だった。
いろいろと、淡々と、事務的に質問をして、面談は順調に進んでいった。
 
そして、「おおぐちさん、誕生日が近いんですね」と言われた。
ハローワークでは、「認定日」という大切な数字をいただく。
そのため、受け付けた日がいつになるか、失業認定をいつから受けられるか、といったことを決定し、確認するために、面談の場所には年間カレンダーが貼ってあった。
 
その担当者は、言った。「僕も、もうすぐ誕生日なんです」と暗そうに。
そこで、私が「それはよかったですね! おめでとうございます!」と答えたら、
彼は「それが……もう40歳になるんです……なんか、どんどん年とって」とさらに暗そうに言う。
 
暗そうにしている人を見ると、ついつい元気づけたくなっちゃうオバちゃん根性がムクムクと出てきた私。
 
「何言ってるんですか! 40代なんて、めちゃくちゃ楽しい時代ですよ~。仕事もプライベートも益々充実していく時じゃないですか。 私も40代、すごく楽しかったですよ!
だから、50代は、きっともっと楽しくなるに違いない! と思って、これから先は、全く知らない世界で新しいことをしてみよう! って、仕事を替えることにしたんですよ」と話した。
 
そうしたら、彼が
「そうなんですね! 40代って、そういう時なんですね」とだんだん表情が明るくなってきた。
 
さらに、
「おおぐちさんと話して、僕、なんか元気になりました!」と嬉しい言葉まで付け加えてくれた。
 
私は、
「え~、私は失業者なんだから、私のほうが励まされる立場なんじゃないの??」と言って、二人で笑いあった。
 
ハローワークの失業認定窓口で、楽しそうに笑いながら話すなんて、私くらいかも!
 
ともかく、私は、初回認定の面談も楽しく過ごし、無事失業認定を受けた。
 
後日談としては、長年働かせてもらったおかげで、失業保険を国からいただくことができた。
仕事探しも、有難いことにあっという間に次の仕事が決まってしまい、ハローワーク通いは終了となる……
 
ハローワーク、それは、その立場にならないと行かない場所。
そして、そこには、失業に至るいろんなドラマがあり、いろんな人がいて、
仕事有る人も、無い人も、みんな、一生懸命生きてる、って思った。
 
私のハローワークのイメージが変わった数か月。
思いきって行ってみてよかった!
 
もし、仕事探しが必要になったら! ぜひ、ハローワークで明るく職探ししましょう!!
 
と言っても、ライティングライブに参加している皆さまは、そんな心配ご無用でしたね(笑)
 
 
 
 
***
 
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