メディアグランプリ

働くパパの姿を子供に見せるということ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:長谷川 博紀(ライティング・ライブ名古屋会場)
 
 
先日、家でお客様と仕事の電話をしていました。
電話といっても商談ではなく、近く社長に就任する後継経営者からの「会社経営」における相談ごとでした。私の仕事は経営コンサルタント。ですので、そのような電話がかかってくることは少なくありません。
まずは、お客様の話をお聞きし、少しずつ問題の概要を整理しながら、解決の糸口を探っていく。時には、堪え切れずに涙される、というくらいに熱を帯びた意見交換を繰り広げておりました。
 
そんなときです。そのような電話の内容はお構いなしに、二人いる我が家の子供たちが揃いも揃ってやってきました。
 
まずは長女が「パパ~、何してるの~?」「Aちゃん(次女の名前)のお茶、ここに置いておくね」と部屋に入ってきました。程なくして、次女も、姉に持っていかれたお茶の容器を探しに部屋に入ってきました。
あっという間に、そこは動物園に。長女に至っては「かくれんぼしようよ!」なんて言い出す始末! 電話相手であるお客様に一言断りを入れたうえで、
「ごめんね、パパ、お仕事中だから静かにしてもらえるかな?」
と伝えると、子供たちは部屋を出ていきました。
 
家で仕事をする、いわゆる「在宅ワーク」。新型コロナウイルスの流行や働き方改革の影響もあり、すっかり一般的になってきました。事実、昨年の東京都内企業(従業員30人以上)における在宅ワーク導入率が65.7%に及んだそうです。店舗での接客や工場勤務、または私の前職のような研究職など会社あるいは現場でしか仕事が成立しない業種もありますが、多くの方が在宅ワークを経験されていることと思います。
 
そんな在宅ワークですが、私のように小さな子供を持つ方にとってはメリットとデメリットの両方が強烈にあるなぁ、と考えています。
 
メリットはもちろん育児です。通勤時間が削減できるので、仕事が終わればすぐに子供に向き合うことが出来ます。また、仕事中でも子供をデスクの隣において様子を見ることもできます。
そして、子供に自分の仕事をしている姿を見てもらえることです。子供たちが私の仕事場をのぞきにくるときは、授業参観みたいなものです。コロナ前はほぼ見ることのできなかったパパの働く姿を見せることは、今後の子供たちの仕事への理解を深めることに繋がると私は思っています。
 
一方のデメリット。これは、冒頭にあるような「仕事の邪魔」になるようなことをしてくること、でしょうか。集中して作業に取り掛かっている時に、子供たちが話しかけてくることもあります。これは子供に怒っても仕方ないので、私はある程度話を聞いて、その場を退席するよう促しています。
ちなみに、ガッツリ作業に集中したいときは、妻に伝えて子供たちが部屋に来ないようにお願いしています。他の家庭ではどのようにされているのでしょうか……? ぜひ、聞いてみたいポイントです。
 
また、在宅ワークをしていると、オンライン会議を行うことが多いです。私はお客様との商談や打ち合わせもありますが、社内のメンバーとの打ち合わせもほぼ毎日行っています。
会議の相手や内容によっては配慮していますが、基本的には子供がその場にいても私はオンライン会議を行っています。
そのため、子供が膝の上にのって、画面を覗いてくることしばしば。社内のメンバーにとってはおなじみの光景となりつつあります。
 
子供が同席することによって、最近面白いことがありました。それは、社内のメンバー(特に目上の方々)の普段見ることができない姿を見ることができたのです。
例えば、普段難しい顔をしている方が子供をあやすことでお父さんの表情が垣間見えたりします。また、「長谷川さんのお子さん、いくつになった?」とか「お子さん、大きくなったね!」というように社内で声をかけていただくことも増えました。
画面を通してですが、子供たちの成長を一緒に見守ってもらえているような形になり、新たなコミュニケーションが生まれているな、と感じました。
 
在宅ワークを通して、コロナ前であれば、まず目にすることがなかった私の仕事の風景や働くパパの姿を子供たちに見てもらえています。そのため、最近長女から
 
「パパ、仕事好きだねー」
 
とよく言われています。18時や19時まで仕事に集中して取り組んでいる私の様子を、自分たちがパズルやおままごとに熱中していることと同じと思っているようです。実に芯を食ったことを突いてくるなぁと言われるたびに苦笑しています。
 
「そうだよ、パパはお仕事が好きなんだよ」
「そっかー、お仕事は楽しいんだね!」
 
そんな言葉のやり取りを子供としていた方が健全だし、子供が良い人生を歩んでもらえそうな気がします。
決して「お金を稼ぐために仕方なくやっていて、仕事って全然面白くないんだよ」なんて表情や言動を見せたりはしたくありません。
子供たちは、よく親の表情や言動を見ています。いつ、どのようにみられているか。ある意味、在宅ワークを行うことで、緊張感を持って仕事をすることができている、ということもあると思います。
 
私にとって、在宅ワークは、子供たちへのリアルな社会科見学でもあるのです。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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