メディアグランプリ

初めての課題本読書会に参加して


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:佐藤良樹(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「今回も掲載してもらえなかった……。もっと面白い文章が書きたいな、みんながのめり込むような楽しいやつかけたらいいな」
そう思っていた。天狼院書店で2000字の文章を最後まで読んでもらうための文章講座を受講している。2月から4ヶ月かけて受講してきた。毎週テーマは不問で2000字の文章を書く課題が出されている。出した課題は天狼院のスタッフが確認しフィードバックをくれる。よかったものについては、天狼院ホームページに掲載してもらえるシステムになっている。
 
全16回の課題のうち15回目を迎えたが、正直思うような楽しく読んでもらえる文章が書けない。そして、書く以前にどんな話をどう書いたらいいのか良い案すら思い浮かばないのだ。
 
毎月書店に出向いては、書店の方と話をさせていただきフィードバックをもらう。その度に
「ぜひ、読書会に参加してください! 佐藤さんがどんな話をするのか気になるんです」
と言ってくださっていた。行きたいのは山々だが仕事の都合や住んでいるところから電車で1時間半かかることもあり、「行けなくてすみません」と平謝りするばかりだった。
 
しかし、あと2回の課題を提出してこの講座も終わりになってしまうとなった今、毎週文章を書くことが習慣になってきたのに、ここで終わらせるのはなんだか勿体無いなと思った。この講座が終わったら5000字の文章を書く講座を受講しようと決めていたのだが、2000字でこの状況なら首を絞めるだけになってしまうのではないかと不安になった。ではどうしようか、と考えていると……。
 
「そうだ! 読書会だ!」
ふと天の言葉が降ってきた。霧のかかっていた思考に一筋の光がもたらされた。参加してほしいと言ってくださっていた書店の方の期待にも答えることができるし、きっとそこには面白い文章を書くためのヒントがあるに違いない。多くの読者が面白いと言う本を研究することこそが、より自分の文章を楽しく読んでもらえるものになると思った。
 
5月15日(日)に行われた文章の講義の後、5月29日(日)に「六人の嘘つきな大学生」という就活を題材にした小説の課題本読書会があると紹介を受けたので、すぐに参加の予約をした。課題本である本を購入して電車で読みながら帰った。
 
当日、期待に胸を躍らせて東京池袋にある天狼院書店に出向いた。少々のアクシデントがあり、始まってからの参加になってしまった。お店の前に行くと、天狼院書店代表取締役の三浦さんと書店員さんが少々高いところにセットされたコタツから話をしていた。通信講座でも行っているため内容は全国配信されている。配信の舞台といつもパソコンの向こう側で話をしていた三浦さんを直接見ることができて感激した。
 
最後まで読み切ることができずに参加したため、クライマックスの部分についての話題が出たときに共感することができず悔しい思いをした。また、なぜこうなったのだろう? と、腑に落ちない部分や就活から日本の国力を向上させるにはどうすべきか? という話題まで、小説の中だけでは収まらない内容の話を聞くことができた。
 
話のいく末に圧倒されていた私は、メモをとることで精一杯だった。いろんな人のいろんな解釈や読み手のバックグラウンドから見る就活の解釈の違いが出てきて、新しいことを知れて面白かった。話していく中で多くの課題も発見された。
「就活の起源ってどこからなのだろう?」
「大学にみんなが行けるようになってから就活が激化してきたのでは?」
「そもそも今のシステムで就活をする意味はなくて、人事の気の合う人探しになっているのではないか?」
と言った内容だ。
 
新しい就活の形として「お金を渡して起業させてみるのはどうか?」という話も出た。もし自分がその就活をするならとても面白そうだと思ったが、今の学生はこの選考をする企業は絶対に選ばない人が多数なのではないかなと思った。しかし、これからの時代に求められる力はこういう思考・判断・表現をしていく力だと思った。
 
三浦さんが
「大学で講義を受けている生徒を見ていると型にハマろうとする」
と言っていて、国力の低下と大きく関係があると感じた。もっと自由に多くのことに挑戦することが人生を楽しむ上でも大切だと思うのだが、大多数の企業は上司に忖度できる問題を起こさない従順な人を欲している。そして、就活生の親も安定こそ正義だと言い聞かせて育てている。よって、これまでの教育はそのような企業に都合の良い人材を作り上げる形になっているため、思考・判断・表現の力よりも型にハマった方が楽だし、高評価がもらえる形になっている。だからこそ国力が低下しているのだろうなと思った。
 
気になる小説の解説は、学ぶことが多々あった。錯誤が多い作品に仕上がっていて全体を見ると複雑に絡み合っているように思えるが、実はとてもシンプルな構造になっている。絡み合っているように思えるのは登場人物が多くいるからだが、多すぎても読者が処理しきれない問題も生じる。また、一人のキャラクターに表と裏の2つの顔を持たせたこと。表と裏の顔についてのストーリーを書くために表ストーリーと裏ストーリーの2部構成になっていること。しかもこれは、初めから計画しないとできないということ。そして、「そういう就活生いそうだよね!」と共感できるキャラクターになっていることなど、多くのことを学ぶことができた。
 
今回読書会に参加して最大の学びは、プロの肩書きを持つ人たちとも交流できることだ。気さくな店員さんが話を振ってくれるので、お客さん同士でも交流しやすい雰囲気がある。そして、お客さんの中には同じゼミを受けている方だったり、写真家だったり、女優だったりと色々な肩書きを持つプロの方も来ている。普通に生活しているだけでは考えられないような光景が目の前に広がったのだ。
 
本の内容についてはもちろんだったが、それ以上に本以外の交流が大きな刺激となった。来週はまた別の読書会がある。どんどん参加して多くの意見をぶつけ、さらに楽しく読んでもらえる文章を書くための糧にしていきたい。次はどんな人の意見が聞けるのか楽しみだ。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2022-06-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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