メディアグランプリ

薄っぺらい文章からの脱却


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:油井貴代子(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「できた!」
何日も時間をかけて、やっと活動報告書を作り上げた。
印刷屋で製本をしてもらい、関係各所とお世話になった支援者に郵送する。継続的な支援をいただくために、活動をきちんと報告し、支援していただいたお金がどのような使われ方をしたのかを伝えることは、とても大切な仕事である。見た目の印象を大切に軸となる活動写真を配置、文章はわかりやすく少なめにして、収支表を掲載することで具体的にどれくらいお金がかかっているのかを知ってもらう。一年間の活動を事業ごとにまとめながら作り上げた、なかなかの自信作である。
 
いろんな人に褒めてもらいたくて、いつも私の活動への助言をいただいている方にも郵送した。
「見てもらえましたか? 感想を聞きたいのです」
そう電話すると、「見たけどね、自信作って言ってたからとても期待して開けてみたんだけど、がっかりだよ」と返事が返ってきた。そして、何についてがっかりしたのかを指摘された。「支援者に対しての活動報告書なら、もっと文章をたくさん盛り込まなくては。たくさん書くことで感謝をたくさんしていることが伝わるんだよ。ななめ読みでもいいんだから、もっと伝わる文章を書かなくてはだめだね」
 
言われていることは、いちいち納得できることばかりであった。
私は長文を読むのがあまり好きではない。特に報告書の類は要点をわかりやすく、すんなり読めるような文章を好む。自分の好みがそうであるから、書く文章も自然とそうなっていく。ただ、文章が短くなることで余白が多くなってしまうことも気になっていた。実際に報告書には多くの余白が残っていた。
 
「あんたの文章は、薄っぺらいんだよ」
 
この言葉は決してその人の口から出たものではない。でも私の心の中で「薄っぺらい」の一言が大きく広がっていくのを感じた。
 
私は、所属している団体の代表の文章が好きだ。
もう5年ほど、彼の書く日々の報告を見ているが、文章の間から流れ出る「熱さ」がものすごいのだ。活動に対して情熱をもっていることは確かで、話しているとこちらにも熱が移ってくるような感じがする。彼と話した人は自然とファンになってしまうのだ。
いつも、彼が書くような文章を私も書きたいと感じていた。想いがそのまま伝わる文章が書きたい。けれどいくら書いても堅苦しい、淡白な文章しか書くことができなかった。
 
そんな時、Facebookの広告が現れたのだ。
「人生を変えるライティング・ゼミ」
人生が変わる? いや変わらなくてもいいんだけど、文章の書き方が学べるのなら学んでみたい。今私が求めているものが、きっとそこにあるのではないかと思えた。
早速申し込みを済ませて、講座を受けてみた。なるほどと納得するようなことがとても多い。なぜ私が、代表の文章が好きなのかもよく分かった。彼は難しい言葉を一切使わない。日本語が苦手と言っているくらいなので、誰にでもわかる文章を書く。それがとても読みやすさにつながっていることが分かった。
 
毎週の課題提出はとても苦痛であったが、書くことを続けることで自分のスキルが上がっていくという指導を信じ、とにかく必ず提出することを心掛けた。最初のうちは週に3本の記事を書くことを目標に頑張った。がんばったとはいえ規定の2000字に到達することができないものが多く、なんとか文章を足し算していって課題の提出にこぎつけていた。
そのうち文章を書く過程で、自分の中にあるものがさらけ出されていくのを感じるようになった。もともと自己肯定感がとても低いと感じていたのだが、文章を書くうちにネガティブな感情がポジティブに変わっていくと思えることが多くなった。自分には文章を書くことが合っているのかもしれない、そう思えるようにまでなっていた。
 
全16回の課題のうち、前半は合格点をいただけることが多かった。それで天狗になっていたのかもしれない。後半は全く書けなくなった。いや、書くことはできているのだが、合格点がもらえない。気持ちが沈んで徐々に書くことが嫌になっていった。違う角度からあれこれ書いてみたが、悪あがきにしかならなかったようだ。当初に気持ちよく書けていた手ごたえからも、少しずつ遠ざかっていくように思えた。
それでも逃げ出すことなく私は書き続けている。
それは、熱い文章を書きたい、薄っぺらい文章から抜け出したい、という二つの大きな目標である。苦しんで書く文章を重ねることで、私自身の気づきは多く、少しずつではあるが前進しているような気がしている。
 
団体の決算が終わり、また活動報告書を作成する時期となった。
今年の報告書の出来上がりがとても楽しみである。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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