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センキュー映画館!


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:青山 聡美(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
先日、約半年ぶりに映画館で映画を観ることができた。
息子のリクエストで「トップガン・マーベリック」を観ることとなった。
昔大ヒットした映画の続編である。小さい頃、両親が何度もテレビやレンタルビデオで観ていた作品である。
私自身はあまりこの作品に思い入れはないのだが、有名な作品というだけあって、気分転換になりそうだなという気持ちで足を運んだ。
 
平日だったこともあり、映画館は空いていた。
定番のポップコーンとドリンクを購入して、座席へ着いた。
4Dシアターだったので、通常の映画よりも衝撃音や振動を感じたり、風や水が吹き付けてきたりと、映画の世界にとても入り込めた。
ストーリーも王道らしいものでスムーズに理解できたし、個性的な登場人物の言動や行動、彼らのチームワークが高まっていく姿も目が離せなかった。
息子もポップコーンとドリンクから手は離さなかったものの、とても集中していた。
 
映画の後1時間ほど余韻に浸った後、ふと気がついた。
「あれ、そういえば、スマホが気にならなかったな」
もちろん、鑑賞中は電源を切っているし、電話に出ることもできないのだが。
気がついたら映画館を出てから1時間もスマホの電源を入れていなかった。
 
そこから慌てて電源を入れたところ、仕事用スマホの方は、休暇であることを伝えていたこともあり、急ぎではない数件の事務連絡メールのみであった。
プライベートの方は、不在着信1件と、メールがたくさんきていた。
こちらも緊急性が高いメールはなく、ほとんどがコミュニティのイベント案内だとか、地域の防犯メールといったものだった。
 
全くスマホが気にならない時間だったなぁ。
そして、1つのことにとても集中していたなぁ。
最近こういう時間を持ててなかったなぁ。
最後にこんなに1つのこと集中していたのはいつだったのだろう。
 
普段、私はSNSをしょっちゅう投稿するタイプではないのだが、人の投稿は気になるタイプである。私にとって有益な情報はSNSから得ることがほとんどだ。
通知が来れば、気になってつい見てしまうし、メールも同様だ。
何か調べ物があってスマホを手に取ると、ついでにメールチェックやSNSチェックをしてしまう。
読書や動画鑑賞をしている時も、通知が来るとそれらを中断して見てしまうことは毎回のことだ。
自宅でテレビを見ていたり、家事をしていたりする時も、スマホが手に取れる状況であれば通知の度に操作してしまっている。
 
いつの間にか、私はスマホの通知で、たくさんのことが中断されている毎日になっていた。
通知が来る度、また誰かが自分にとって有益な情報を提供してくれた、と感謝をしていたがどうも失っていたものに気がついたのがようやく今のようである。
 
流石に料理など、目を離せないものはそうはなっていないが、通知によってそれまでやっていたことへの集中を失ってしまう機会が多い。特に自己研鑽に関しては複数のことに同時期に取り組んでしまいがちであり何をどこまで進めていたのかがわからなくなってしまっているものが多いじゃないか!
元々、飽きっぽい性格だから、複数のことを同時進行することが自分に合っていると思い込んでいた。
もちろん、興味のあることにすぐに飛びついて始めてしまうのは自分にとって良いところであることもよくわかっている。
しかし、集中して、何度か反復しないと身につかないものがたくさんあることもわかっており、果たして、私はちゃんと自分の身に着くような学習の環境を作っているのだろうか?
切れてしまった集中でたくさんの身につく機会を失ってしまっているのではないだろうか?
飽きっぽい、という便利な言い訳で、集中できるような環境づくりをしていたのだろうか?
自分の自己研鑽のやり方、スマホ通知の設定を見直してみたくなってきた。
 
そういえば、映画の中でもこんなセリフがあった。
「準備ができていなかった」
集中に関して、まさに、それかも。
 
そして、今日。この記事を書き始める前に、早速、スマホの電源を切った。
パソコンの方は、元々通知を止めている。
準備は万端だ。
あとは、自分がうっかりメールを見たり、SNSを見たり、記事を書くことに関係のないことをやらないようにするまでだ。
 
そして、あれこれ思惑しながらの2時間、1800文字。
やれば集中、できるじゃないか。
すぐやってみる、こういうところは自分の強みだなと改めて思ったことだ。
 
1本の映画を観たほんの2時間半。
デジタルデトックスとなった時間。
集中と飽きについての気づき。
自己研鑽に関する自分の準備。
そして、大概のメールは急ぎでもなんでもないこと。
もちろん、映画もとても楽しんだ。
予想以上にたくさんのものを受け取った時間であった。
センキュー映画館。またデトックスしに足を運ぶね。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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