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〇〇好きを公言しよう

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:玉置裕香(ライティング・ライブ福岡会場)
 
 
先日、仕事のストレス解消に動画を見ていたら、芸人・ロバートが好き過ぎて、ディレクターになった青年とロバート秋山の対談を見つけた。
小学5年生の夏休みに借りた1本のDVDが少年を変えた。4週連続でDVDを借り、ついには購入することとなった。夏休みが明けると、友達があまりいなかった少年は学校で毎日のように推しを勧め、「トゥトゥトゥサークル」の布教活動を始める。中学生になってライブに行くようになると、ライブ中はずっとメモを取り、「メモ少年」と言われ始める。高校になるとロバート自身からマネージャーにならないかと言われ、吉本興業に入りたいとまで思うようになる。
大学進学はもちろん東京へ進出した。毎週のようにライブに行く。もちろんメモをとり、完コピするくらいまで覚えている。大学の学際では実行委員となり、ロバート単独ライブを実行させた。3000人近くが来場したらしい。その経験から、マネージャーではなく、一緒に番組を作りたいと思うようになった。テレビ業界に就職し、ディレクターとなって夢を叶えた。しかも、最近は本まで出したという。
 
この動画を見て、「好き」という気持ちは凄い、と思った。
このディレクターは話している間、ずっと嬉しそうだった。好きなことをし続けて、仕事にして、今好きな人が目の前にいる。
「好き」だけでここまできたなら、もはや才能だ。
好きを隠さずに公言して、推しに正攻法で近づいたストーカー。ここまでくると笑って、応援したくなった。実際に青年はロバートファンと交流して、いろんな物や情報を貰って応援されている。
 
日常生活の中で、〇〇好きと公言することはあるだろうか。
私はこんなレベルで好きと言っていいのかな、恥ずかしいな、とか他人の目を気にして言えないことがよくある。
特に専門的な話になるほどなかなか言えない。人に語れるほど私の中は空っぽなのではないか、と思ってしまう。
でも本当はいいたい。
う〇こ好きで、おしりに興味があると。
もちろん、性癖の話ではない。医学的に排便障害と肛門管に興味があるのだ。
 
私の就職した先には肛門科がある。
そこには超マニアックな人たちが潜んでいる。肛門にしか興味ありません、と宣言する女医もいる。
「私は肛門管、このわずか4cmと闘っている」と話す先輩は、いつも楽しそうだ。
おしりにまつわる色んな病気やう○この状態を、ランチをしながら教えてくれる。もちろん診察の方法や検査の組み方・読み方、治療についても話してくれる。
多分こんな職場はなかなかないだろう。毎日話しているのに、ネタ切れすることはない。むしろ、ランチが終わっても、もっと話したくてうずうずしている先輩を制御するほどだ。
 
ランチが終わるたびにいつも思う。
私も、先輩たちのように色んなことを語れるほど、知識や経験を身につけたい。そして、一緒にディスカッションできるほど語り合いたい……。
好きなものを語っているときの先輩たちはものすごくテンションが高く、聞いているだけで楽しい。そして、私自身が何かすごいことをしているわけでもないのに、珍しい病気や治療をしてよくなっていく話を聞いたりするとなぜか嬉しくなる。
「好きを仕事にして、それを全力で向き合って、求められることはなんて素敵なんだ!」と羨ましく思った。
 
先輩たちの情熱に刺激を受け、ようやく私も「好き」を認めることができた。そして自分を知ることにつながった。
先輩たちに比べると、好きのレベルはまだひよっこだ。でも比べる必要なんてない。
わからないことだらけなのに、毎日が楽しい。もっと勉強したいと原動力になっている。
でも毎日膨大な量の情報が一気に押し寄せてくると、今何をすべきかを見失いそうになる。
時間はいくらあっても足りないのだ。
「焦らず、ゆっくり、確実に自分のものにしていこう」そう自分に言い聞かせる。
 
仕事を始めて、ようやく3ヶ月が経過した。
まだひよっこだけど、私にはやりたいことができた。
それはおしりや腸に関しての布教活動をすることだ。何それ、と不思議に思うだろう。
痛い、血がでた、膿がでた、う〇こがでない。
色んな症状で苦しんでいても、恥ずかしくて病院に行きづらい。
意外と悩んでいる人が多いのだと仕事を始めて知った。
加齢、病気、不規則な生活やストレスで生活に影響を及ぼしている人もいる。
おしりや腸に優しい生活ができるようになると、人生が心地よくなるのではないだろうか、そう考えるようになった。
いつか生活にフォーカスした習慣作りを伝える人になりたい。誰かの役に立つように。
 
好きを認めることで、ようやく私を縛っていたものから自由になれた。
 
 
 
 
***
 
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2022-07-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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