メディアグランプリ

八百屋さんで学んだSDGsとの向き合い方


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:川端麻美(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
さてみなさんはどんなとき、四季の変化を感じますか?
私の中での密かなバロメーターは八百屋さんです。
 
「とうもろこし4本100えーん! 早いもの勝ちだよー!」
「お姉さん、メロン安いよー! 持っていってねー!」
夕方の買い物時になると、とってもとってもにぎやかになる近所の八百屋さん。
 
この八百屋さん、ちょっと変わった八百屋さんなのです。
まずはお店の立地について。
目の前にどーんと某大手スーパーの旗艦店が鎮座しています。
経営としては一見、不利とも見える場所ですが、このこじんまりと立つこのお店には毎日たくさんのお客さんが溢れかえっています。
 
そして値段。とにかくビックリするぐらい安いのです。
商品によっては大手スーパーの販売価格の7割引ほどのスペシャルプライス!
ちなみにこの間は、目の前のスーパーだと2個500円の桃を、4個300円でゲットすることに成功しました。
見た目はちょっとボコボコで、サイズも色もまばらだけれど、とっても甘くてみずみずしく美味しい桃でした。
 
この八百屋さんは仕入れ方法に特徴があるようで、色やサイズなどの問題により市場で余ってしまったり、出荷できず農家さんが処分に困ってしまったりする野菜やくだものを直接仕入れているので破格の値段で販売できているそうです。
だからいつも店頭には旬のおいしい野菜やくだものがたくさん揃います。
今の時期は桃、メロン、とうもろこし、枝豆、ピーマンなどが豊富。
今年も野菜とくだものが、私に夏がやってきたことを教えてくれました。
 
いつも威勢のよい店員さんの声出しが最高で、お店の中はいつもライブ会場さながらの熱気に包まれています。
「いまから値下げするよー! いま出てる在庫で終わりねー!」  と聞くと、いろいろなところから伸びてくる手に誘われて、ついつい買う予定のなかったものまで買ってしまう勢い。
毎日並ぶ商品も、入荷数もその時々で違うので、「用事を済ませて、ちょっと後で寄ろうかな!」  と思っていると、後からお店に行ったときにはもう無くなってたトホホ……。
など悔しい思いをすることもしばしば。
この八百屋さんを攻略するには、ときには運も大事なのです。
 
そんな風に八百屋さんライフを楽しんでいた私。
実は最近、仕事の都合で「SDGs」を学ぶ機会がありました。
いろいろな場面で聞くようになった言葉ですが、改めて調べてみるとSDGsとは、日本語では「持続可能な開発目標」と訳され、国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であり、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、17のゴールから構成されています。
 
このSDGs、例に漏れずうちの会社でも取り組むべき課題として話題に上がったのですが、世の中の情報を調べてみると大企業での壮大な取り組み事例ばかりで、うちの会社のようないわゆる中小企業では「一体、何から始めていけばいいのだろう」 と、困ってしまったのが本音。
 
さてどうしたものかと考えながら、いつも通り八百屋さんに買い物に行ったときに気づきました。
この八百屋さん、めちゃくちゃ企業の経済活動を通じてSDGsしている企業じゃん! と。
 
SDGsの17の目標のひとつに「2.飢餓をゼロに」があります。
現状、日本をはじめとする多くの国の多くの人々は食べ物を十分に食べることができるけれど、そうではない国や地域がまだまだ多いのも現実。
その目標に対して、余って捨ててしまう野菜や果物を無駄にしないこと。
まさに「食品ロスの削減」は立派なSDGsアクションと言えます。
 
そんな活動をしているお店に日々通うことで私にもSDGs活動ができているということなのかも。
私の中でSDGsを、特別なこととして考えすぎだったなと気づきました。
この八百屋さんで買い物することで、世の中の食べ物を無駄にしない。
旬なものを食べて、身も心も健康にいられるって素晴らしい。
 
うちの会社は食品業界ではないのですが、この八百屋さんがヒントをくれました。
SDGsの向き合い方とは、一過性のものではなく、企業の経済活動を通じて、ずっと続けられることなんだ。
 
そう気づいてからは、うちの会社でも無理せず出来ることを探して、少しずつですが行動し始めることができました。
ありがとう、八百屋さん!
これからも日々美味しい野菜とくだものを食べて、今年は長い長い戦いになりそうな夏の暑さを乗り切りたいなと思います。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:10:00~20:00
TEL:029-897-3325



2022-07-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事