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あなたの声を多くの人に伝えたいなら、まずは「あの人」に伝えることから始めてみよう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:長谷川 博紀(ライティング・ライブ名古屋会場)
 
 
先日、デザイナーの方と研修のパンフレットの構成についての打ち合わせを行いました。
「経営コンサルタントって、そんな仕事だったっけ?」と自分でも思うのですが、私の業務の半分くらいは実は「集客」です。客先訪問はもちろん、メルマガやセミナー、オンラインでの商談など様々なことを行っています。
そのいずれも共通していることは「伝える」ということで、幅広い方に研修の目的や概要について「伝える」ことを目的として、研修のパンフレットを作っています。
 
パンフレット制作はプロのデザイナーの方と意見交換をしながら一緒に進めています。大まかな構成案を私が作り、それをデザイナーの方に整理整頓してもらってパンフレットを作る流れです。
これまでのお客様の反応や社内担当者の活用方法を踏まえて、今回は冒頭部分の文章を一新することにしました。新たな文章は1,000字程度で、研修の詳細を知りたくなるような興味を惹くものでなければなりません。そこで、デザイナーの方と議論し、話題を2つ設けることにしました。
 
一つ目は、その研修とは何者なのか。
二つ目は、その研修を受講することによるメリットは何なのか。
 
「文章を書く」ということにあたり、実は私、この4ヶ月ほどライティングの講義を受講しておりました。魅力的な文章を作るための構成や思わず読んでしまうような表現方法など毎週2,000字の課題を通して磨いてきたことを仕事に活かす絶好の機会です。結構なプレッシャーを感じつつも、二つ返事で書くことにしました。
 
まずは、文章の伝えたい内容や方向性を固めるべく企画書を作ります。私が今回整理しておいた方が良いと思ったポイントは次の3つです。
 
・誰にこの文章を読んで欲しいのか
・この文章から何を伝えたいのか
・この文章をどのように伝えるのか
 
一つ目の「誰に」という点については、この研修の主な対象者が後継経営者や経営幹部の方々になりますので、彼らをターゲットとしました。
次に「何を」について、「研修の目的」と「研修を受講することによるメリット」という2つの話題がありますので、それらをしっかりと伝えることにします。
最後に「どのように」ですが、今回の文章が掲載される媒体はパンフレットです。これまではどうしても字が多く「読みづらさ」のあった文章でしたので、今回は受講の様子を伝える写真を交えながら、表現を柔らかくしていこうと考えました。
上記3点について、A4用紙2枚ほどにまとめてから文章を書き始めました。
 
ところが、企画書として要点を整理したにもかかわらず、なかなか筆が進みません。書いては見るものの、読み返しては消しての繰り返しばかり。ついには書き始めてから1時間ほどが経過したのですが、一行も書けていません。何とか出だしの一行、10字ほどをようやく絞り出したのですが、その一行がコチラ。
 
「これで大丈夫だろうか」
 
将来に対して漠然とした不安を持っている後継経営者の気持ちを表現した一文なのですが、どう見ても2,000字目標のところ1時間で10字しかかけていない今の自分の心境を表わした文でしかないです……。
 
他にもやらなければならない仕事があるため、今日のうちに文章の作成に費やせる時間は2時間程度です。しかし、1時間ほどが経過した現状は先の10字と少し。目標の1,000字には到底届きません。これではいけません!
 
改めて企画書を見直し、「誰に」の部分を変更することにしました。この研修は主に後継経営者や経営幹部の方々をターゲットとしたのですが、ターゲットの幅が広すぎて伝えたいことの焦点が書いているうちにぼやけてしまいました。
そこで、ターゲットの絞り込みを行うことにしました。トコトン絞り込みを行い、行きついた先は、現在ご提案しているある一人のお客様です。そして、この一人のお客様に対して手紙を書くような気持ちで文章を書くことができれば、「研修の目的」と「研修を受講することによるメリット」までしっかりと伝えることが出来そうです。
 
今回は文章を書くことですが、商品やサービスの提供についても同様だと思います。まずは届けたいと思う一人に確実に刺さるようにすること。そうすれば、特定の一人のお客様と同じようなタイプの間で自然と広がっていき、結果的に多くの人に届けることが出来ます。これは、実は私が前職の化粧品会社の研究員時代に学んだことだったりします。
 
このようにして書き始めたところ、2時間が過ぎて何とか500字ほど書くことが出来ました。1時間が経過した時点では10字だったにも関わらず、企画書の見直しを行うことで、だいぶ挽回しました。そして、後日に更に1時間ほどかけて、目標の1,000字を達成しました。普段書いているブログ記事であれば、3時間程度で2,000字ほど書いているのですが、このように仕事となると推敲する時間も多く難しさを感じました。今後、このような機会も増えてくると思いますので、もっと文章を書けるようにならなければいけないと思いました。
まずは、パンフレットの冒頭で掲載されるであろう文章が、ターゲットとした「あの人」に届くようにと願うばかりです。
 
 
 
 
***

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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