メディアグランプリ

運がいいのはジャンプでゲーム機を当てることだけじゃない


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:村人F(ライティング・ゼミNEO)
 
 
少年ジャンプのアンケート懸賞でPSPを当てたことがある。
プレイステーション・ポータブル。
毎号1名にしか当たらないような携帯ゲーム機だ。
あの時は「本当に当たるんだ!」と衝撃を受けた。
まあ中3の夏休み前に手に入れたので、受験を考えると本当によかったのか微妙なラインではある。
 
思い返すとあの時期は本当にツキがよかった。
これ以外にも色々な景品を当てたのである。
『ドラゴンクエスト8』も当たったし、マガジンではキャラ入りテレホンカードもゲットした。
わずか1年程度でこんなに商品を貰えたのである。
まさに神がかった時期だった。
 
しかし、以降はからっきしだ。
アンケート懸賞にも当たらないし、大人になって買うようになった宝くじも全然である。
もしや、あの時に全てのくじ運を使い切ってしまったのか。
そんな気もしている。
 
だが他に目を向けると、未だ豪運は続いているように見える。
ダイエットを考えていたタイミングで家から徒歩1分の場所にジムができたし、文章力を鍛えたいと思っていた時には『ライティング・ゼミ』で有名な天狼院書店がオープンした。
このように力を欲した段階で都合よく学ぶ環境が生まれるのだ。
ここまでの巡り合わせは滅多に起きることではないと思う。
 
しかし、ここまで運がいいと逆に困る点も出てくる。
やらなかった時に100%自己責任になってしまうのだ。
例えばジムまで自転車で30分の場合ならば、「雨だから休もう」という具合に環境を言い訳にできる。
これが徒歩1分になるとそうはいかない。
周りから甘えたことを抜かすなと説教されるハメになる。
このように言い訳を探すのに苦労してしまうのだ。
 
だが本当に運がいい状態とは、こういうことを言うのかもしれない。
実際ツイてない場面を想像すると、自分ではどうしようもない事象が多い。
鳥のフンが頭に落ちてきた。
電車が3分遅れて予定に間に合わなかった。
このように制御しようがないことでひどい目に会うケースが思い浮かぶ。
だから、全てが自分次第と断言できる状況にいることは幸運なのである。
 
この観点で考えると、不運な時は自分が制御できない領域を削ることで幸運を呼び込めるのではないかと思う。
なぜなら、アンラッキーな時にダメージを与えてくるのは、己のコントロール外にあることが多いからだ。
他人の行動や天気など、そういった祈ることしか対策できない要素である。
ここが悪い時にツイてないと感じるのではないだろうか。
 
つまり、不運な時は自分の意思で制御できる範囲を増やせば被害を減らせるのである。
余裕を持って2本前の電車に乗ってみる。
財布の中にGPS発信器を忍ばせておく。
このようにして自分がコントロールできない部分を削れば、ツイてないことによるダメージも同時に少なくなるのである。
だから「自分が悪かった」と断言できる環境の方がリスクも少ないのだ。
そう考えると、自分で責任を持つことは運を呼び込む行為なのかもしれない。
不運による影響がなくなれば、その分幸運になるのだから。
 
とはいえ私たちは、ついついそれを避けてしまう。
責任を負わない方が、失敗した時に自分以外の理由で言い訳できるからだ。
「上司が悪いからプロジェクトに失敗したんだ」、「どうしてもっと早く指示を出さなかった」など、責任の薄い立場からだと手軽に文句を言える。
だから気楽なのである。
 
とはいえ、この位置にいる限りは運の悪影響をモロに受け続けることになる。
これが積み重なってくると段々と精神を蝕んでくる。
ここでツイてない時期が長引いてしまったら目も当てられない。
 
だが責任を背負う覚悟を持つと、この悪循環から抜け出すことができる。
確かにこの状況は、失敗した時の原因が全て己に降りかかる分プレッシャーも大きい。
しかし、逆に言えば自分が頑張りさえすれば改善できる。
このポジティブな意思でチャレンジすることが、自ずと幸運を呼び込む結果につながるのである。
だからツキがないと思っている時ほど、自己責任となる厳しい状況に挑むべきだろう。
 
運は確実にある。
PSPを当てた。
晴れていたのに突然雨が降り出した。
どれも自分ではどうすることもできない。
そして、この影響で望みが叶わないこともあるだろう。
 
しかし、だからこそ自分で切り開くという心構えが必要なのである。
これさえあれば運に左右される要因を、己で制御できる。
そうすれば後は戦うだけと覚悟も決まるだろう。
 
そして幸運の女神が微笑む者は、こういうチャレンジ精神に満ち溢れた人間である。
こう信じて、自分の責任で勝負に挑んでいきたい。
 
 
 
 
***
 
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2022-07-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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