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「不注意な私が注意深くなれた魔法のツール」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木かずこ (ライティングゼミ8月コース)
 
 
経理のプロとして、20年以上働いてきた私ですが、残念ながら、緻密なきめ細やかな仕事が苦手です。
数字を読み間違えるし、不注意で数字を書き間違えたり、Excelというファイルの計算式もちゃんと反映させていなかったり。
「ねえ、鈴木さん。やる気あんの?」と何度も上司に怒られたことか。
でも、私は、経理という仕事が好きなのです。
その理由はたった一つ。経理を制する人は、組織を制するからです。
この、密かに組織の秘密を知りえることで、今後の組織の行く末を推し量ることができるのです。
こんなワクワクすることはありません。
せっかく、経理の仕事を覚えたので、何が何でも続けてやる!という意気込みだけは、誰にも負けませんでした。
 
そこで、私は、自分の脳力だけでは、経理業務ができないことを受け入れて、ひたすら仕組みを考えて、補完するものを探しにさがしました。
自転車で移動できなきゃ、車を運転できるようになればいいという発想です。
失敗を糧に、今の「経理コンサルタント」という仕事を得るまでの過程を、特別にお伝えします。
 
「どんなときに、失敗するか。統計をとる」
失敗には、人それぞれ傾向があります。
体調、睡眠時間、職場の人間関係(特に上司のタイプ)、お客さんのタイプなど。
そして、どのようなツールを使っているときに失敗が多いかも調べます。
失敗したとき、人は気持ちがへこんでしまうので、冷静に自分を分析することが難しいもの。でも、そこは、失敗ノートといった、小さな可愛いお帳面を机に常に広げておいて、有無言わずに書き留めるようにするのです。
家に帰ってから書くと、また落ち込みますから。即記録です。
すると、自分の傾向がわかってきます。
私の場合は、次のパターンでした。
・目の乱視が酷い。縦の文字や数字は間違えないけど、横書き文字と数字はよく、行をまちがえている。
・モニターの位置が悪いと、クビに痛みを抱えて集中力が落ちる。
・上司から細かすぎる指示があると駄目。大雑把に丸く概算を出すのが得意。
・同じ作業が続くと飽きてくる。
などなど。
そこで、私は「ガジェット」に課金することで、この欠点を補完することにしたのです。
 
まず、メガネをつくりました。
30代になったばかりなのに、検眼したら老眼でした。ショックですが、ここは仕事のため、背に腹は変えられません。
そして、自分にとって、ジャストの検眼ができる技術者に出会えるまで、20年要しました。今は、軽い斜位があるため、プリズムレンズを入れて矯正しています。おかげで、数字の行を読み間違えることがなくなりました。
 
次に、パソコンのモニターの位置を変えました。
職場によっては、勝手に場所を変えて怒られたことも。そのようなところは、さっさと転職して、自分にとって適正な配置をしても大丈夫な職場を選んでいきました。
コツは、顎を引く目線にしない。体を捻る姿勢をしない。の2点です。
現在、自宅で仕事をしています。おかげで、思いっきり自分が快適に過ごせる環境を作ることができています。
今は、ウルトラワイドモニターとスタンディングテスクで、肩と頚と背中のねじれが生じないようにしています。このように、仕事を選べることも必要です。
 
そして、最後にタスク管理ツールも研究しました。
今まで、様々なツールをつかってきました。スケジュール手帳、パソコンの画面に貼る付箋アプリ、スマホに記録する方法など。
そして、最終的に落ち着いた方法が、パソコンとスマホに使い分けるタスク管理方法です。
今、オールインワンアプリとして、人気が出てきている「Notion」と、タスクにかかる時間を図る「TaskChute Cloud」の2つを併用しています。
スマホからは、思いついたことをどんどんNotionに投げ入れるようにしています。そして、毎朝、パソコンのブラウザからそのアプリを開いて、簡単に分類していきます。
今日やること、一週間以内にやること、今月いっぱいまでやること。そして、捨てるタスクもあります。
こうして、選んだものを、今度はタスク消化にかかる時間を図るTaskChuteCloudにコピーアンドペーストして、見込み時間を決めていきます。
このように、タスク管理を時間も決めておくようにしたら、深く悩むことなく、どんどんと仕事を進めることができるようになりました。そして、やり忘れがなくなったのです。
私の失敗因子だった「同じ作業が続く」は、このタスクの時間を予め決めていないことで、引き起こされていたのです。最初から、30分と決めておけば、それ以上する必要がないのです。30分で終わればラッキーだし、30分超えたら、次の日に先送りしてしまうのです。
これを続けるようになると、一つのタスクを30分で終わらせるように工夫するようになりました。そして、何時間も同じ作業をすることがなくなったので、失敗するリスクが大いに下がりました。
 
 
失敗が多いから向かないと考えることもできます。
しかし、失敗が多くでも仕事をしたいと思うなら、気力や根性で治そうとせず、さっさと道具に課金して、環境もさっさと変えて、自分にあった方法を築き上げてしまえばいいのです。
どうでしょう。みなさんも、失敗を減らしてみたいと思いませんか。
私にご連絡いただければ、失敗の洗い出しからお手伝いすることができますよ。
よかったら、一緒に失敗を宝物に変えていってみませんか。
 
 
 
 
***
 
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2022-10-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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