メディアグランプリ

ライティングゼミが私を街に連れて行ってくれることになった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:くらもと けいこ(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
さて終わりだ。
これで毎週の産みの苦しみから開放されるのだ。あぁ、せいせいする。
毎週月曜日の日付が変わる前、あと30分で今日が終わる焦り。Facebookの「誰々さんが投稿しました」通知に自分だけ書けないんじゃないかと焦ってくる。自分は間に合うかしら、と残りの文字数を確認する夜。みんなも頑張ってるじやないかと自分を鼓舞して頭をひねろうとすると同時に気持ちがジリジリとしてくる。
 
毎週月曜日の夜が嫌いになりそうだった。
 
締め切りに終われる売れっ子作家になった気分と言えばカッコの良いものだが、書いてもお金になるわけでも称賛されるわけでもないものに必死になって悩んでいる自分。
モチベーションが維持することが難しい。しかし自分でお金を出して受けようと決めたのだ。
 
私のダンナはいつもその時間はとっくに寝ているか、ビールを飲んでソファでいびきをかいている。どっちにしろ寝てくれている方が私はキーボードに集中できるのでありがたい。
そして最後のこの原稿も、とうとうぎりぎりまでかかりそうな時間に書いている。そしてダンナは今日と明日出張中。最後にうんと集中できる環境を作ってくれた。
あぁ間に合いますように。
 
 
そもそもライティングゼミに入ったのは、文章を書いて人に見せても大丈夫な自分になりたかったのだ。
個人で事業をやっていこうとした途端、文章を書く機会が圧倒的に増えた。SNSに投稿を書くのも、慣れない内はこれでいいのかと迷い、全く確信が持てなかった。
そんな自分に毎週書くたびにフィードバックをいただけるのならやってみよう、と思い立ったのだ。しかし昼は仕事に出ている。やれるのか不安はあったが、私には書けるという何か、自信が必要だった。
 
受講を始めてからは、毎週月曜夜の過ごし方が変わった。前もって書いていけば良かったのだが、週1回の締め切りまでに1本完成させること。これが私の目標になった。
 
帰宅して夕飯を早めに切り上げて、そそくさとPC前に座る。
食器の洗い物は知らんぷりを決めこみ、ひたすら2,000字分の原稿を1本仕上げることに集中した。
毎週フィードバックをもらう中でたまに掲載となることがあった。花まるを貰った様で嬉しかった。毎回は決められなかったが、ごくたまに貰えるご褒美は格別だ。
 
休むことはたやすい。
ただネットでも見て締め切りの11時59分をやりすごせれば、もうその夜はは平和に安らかに眠れるよ、と何度頭の中の悪魔がささやいたことか。悪魔はカッコよすぎるかもしれない。楽な方に楽な方に流れようとする、ダイエットをしているのにポテチを食べてしまうような本来の自分の弱い気持ちがささやく。
 
そんなダイエットポテチ魔王に負けずに欠かさず書いてこれたのは、途中で成果を手にできたからかもしれない。 ご褒美が無いと頑張れない人なのだ。
 
受講を続けるうち、他のまるきり関わりのない所で書いてみても文章が多少は良くなっているのか腕試しをしてみたい気持ちにかられた時があった、
そんな時、プレゼントの懸賞を見つけ、最後のコメント欄にメッセージを書いて懸賞先の誰かに読んでもらう事にした。
 
ひとつはベルサイユのばら展チケット。
単行本は全巻揃えアニメ放送も宝塚の舞台録画のTV番組も見ていた。日曜の早朝6時くらいに学校に行く日より早起きして放送を見ていた記憶がある。子どもの頃のマイブームだった。そんな熱を書いてみた。
 
その熱はしっかり伝わった。
 
もう一つはパンプス。
教えてもらった秘伝の「コツ」を使って書いてみた。通勤の相棒にしたいのだ、云々かんぬんと書いてみたら、ある日パンプスが送られてきた。
 
更に 新発売の化粧品サンプル。
これは単純にツイていただけかもしれないが、コメントは一言書いたと思う。
アラフィフの何たらかんたら……
結果ポストに薄い宅配物として届けられた。
 
結果的に私は新発売の基礎化粧品で顔を整え、手に入れたパンプスを履き、展覧会にお出かけできることになった。
SNSにも文章を書くという心理的ハードルが下がった。ブログで文章をまとめる作業も前ほど苦にも感じなくなっている。
ライティングゼミの効能が出始めている気がする。
 
これまで15本もつたない文章を読んでもらい、フィードバックされてきたのだ。もう書いたものを人様に読まれても大丈夫。出来はどうあれ。
 
ちなみに化粧品サンプルは早めに使用した方が良い。長く持つように考えられた容器とは違い、パウチされているが密閉度は低いので余り長く保管はできないと考えた方が安全だ。だからサッサと使ってしまった方が良いのだ。
 
もしあなたが今いる場所から気持ち的にも物理的にも飛び出したいと思ったとき、書くことを学んでみるのは思った以上の効果が表れる。街に出るきっかけが手に入ったし、その準備もできた。毎回提出してきた私は最終的に文章が上手になったかはわからないが、少なくとも今立ち止まっているここからは、外に出ることができると感じている。
 
 
 
 
***
 
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2022-10-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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