メディアグランプリ

欲しいものを欲しいときに買わないことは機会損失である。


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記事:大野 敏美智(ライティング・ゼミ9月コース)
 
 
僕の趣味の一つは写真撮影だが、最近、とあるカメラメーカーのトップ機種を買った。
 
俗にAPS-Cミラーレス機という、今主流のフルサイズミラーレス機と呼ばれるものより、やや小さめのカテゴリーのものだ。
 
厳密にはそのメーカーがトップ機種と認めているものは2機種あり、ひとつは撮像画素を落とし、連写等スピードを重視したもの。もう一つは撮像画素数を、他社製品を含めAPS-C ミラーレス機最大のものにし、画像の精緻さを向上させたものである。両者の間には、筐体の大きさやボディの操作感、オプション製品に違いはない。僕は主に人物写真やスナップ写真を撮るので、画像の精緻さを向上させたものにした。
 
 
きっかけは、その機種が発表された時に興味を持ち、メーカーのショールーム主催のタッチアンドトライ体験会で実際に使ってみたことからだった。
 
当時の僕は、そのメーカーとは違うフルサイズミラーレス機2台を所持しており、そのうち1台は低価格で高性能と評判だったので、サブカメラの位置付けて買ったのだが、その機種はレスポンスが遅い、質感が今一つしっくりこない等、自分とのフィーリングが合わず、知らず知らずのうちに使わなくなり、俗にいう”タンスの肥やし”と化してしまった。
 
「これ、もったいないなぁ。かと言ってムリに使って”カメラに使われている”って状況になるのも嫌だし」
「さてどうしたものか。買い取り価格が下がらないうちに買い取ってもらうか。しかしなんだかそれも寂しいし」
 
心の声が様々な迷いを発する。
 
そのときに件のカメラがメーカーのYouTubeチャンネルを通じて発表された。
 
オートフォーカスの動きが良く、人物撮影の時に目を捉えるとそのピントを維持して離さない、いわゆる瞳AFの食い付きも良い。それからそのメーカーの特徴である、フィルムカメラ時代のフィルム各種の色合いをデジタルカメラに移植した色づくりがとても良い。
 
僕は一瞬でこのミラーレスカメラに惚れた。
 
「できれば買いたい」
「しかし高い」
「じゃあ、あの”タンスの肥やし”となったカメラを下取りに出して、残額をローンで買えばいいんじゃないか?」
「買って”ハズレ”だったらどうする?」
 
欲しい時が買い時。しかし新たな迷いが走馬灯のように頭の中を駆け巡る。
 
発表された週の土曜日、カメラメーカーのショールームには早速そのカメラが展示されていた。
 
僕は”待ってました”とばかりに触ってみた。しかしショールームの景色が無機質だからなのか写欲が沸かない。
 
複雑な気持ちに支配されたその時、そのカメラの「タッチアンドトライ撮影会」のチラシが目に留まった。
 
内容は40分間貸し切りで、そのメーカーの様々なレンズを付け替えながら、女性モデルのスタジオポートレートが撮れるというものだった。
 
「自分が求めていたシチュエーションで試し撮りができる! 買うか買わないかはそれから決めても遅くない」
 
僕は早速それに申し込んだ。
 
 
撮影会当日、僕はショールームの方から簡単なレクチャーを受け、憧れのカメラの試し撮りに臨んだ。
 
シャッター音がとても良く、YouTubeでの動画のとおりオートフォーカスの食い付きも写った色合いも良い。
 
メモリへの画像書き込みが速くレスポンスがいいので、すぐに次の撮影に臨める。
 
新たにそのメーカー用のレンズを用意しなければならないが、”タンスの肥やし”状態のカメラより明らかに使用頻度が上がる。
 
40分があっという間に終わり、自宅に戻ってから撮影した写真のデータをパソコン画面で見た。
 
一般的にAPS-Cミラーレス機で撮った写真の奥行きは、フルサイズミラーレス機で撮った写真に比べてあまりないと言われているが、画素数の多さが立体感を出し、奥行き感がとても出ている。
 
そして色の発色も、パソコンの画面で見ると、アプリケーションでいじってもいないのに、撮影現場でカメラ本体の液晶画面で見たものよりも鮮やかである。
 
「このカメラ、ぜひ手に入れたい!」
「しかしローンをしてまで買うのも、借金を背負っているみたいで」
「いや、欲しい時が買い時。無理なローンを組まない限りは、買った方がカメラを長く使えるし、使わなかった時間分の機会損失が減る。それに買うお金が貯まるまでの間に”タンスの肥やし”状態のカメラの買い取り価格が落ちるから、トータルで考えると買った方が得をする」
 
葛藤を抱えながら考え抜いた結果、僕はカメラを購入するに至った。
 
そして今、新しいカメラを使い、日々を楽しんでいる。
 
 
人間、生きている時間に限りがある。
将来のためにお金を倹約して備えるという考え方があるが、自分が人生を楽しむためにお金を使う考えだってある。
僕の場合は物欲だったが、これが何かのきっかけになり僕の人生に影響を与えることもあり得る。
その影響が良い影響になるのなら、僕は自分の未来に投資したことになる。
たかが買い物の話に過ぎないが、一歩踏み出さないと変わらない毎日が続くだけ。
生かすも殺すも、自分次第。
 
 
 
 
***
 
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2022-10-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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