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韓国で空港に大遅刻した男が、ハンバーガーから学んだ教訓


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記事:大橋秀喜(ライティング・ゼミ 10月コース)
 
 
「置いてかないでーーー!」と心の中で叫びながら、早朝のソウルの地下鉄を猛ダッシュする日本人男性23歳。翌日、日本の会社に出社しなければならない、1人旅行中の私だ。2018年9月。予約していた帰国便が発つ時刻に、間に合わなかった。そんな冷や汗ドバドバ、心臓ドキドキの大失態の中で、私が学んだ教訓が一つだけある。実は、こんなトラブルを解決することは「ハンバーガーを食べること」なのだ!
 
韓国がかなり大好きだ。私はこれまで1人で3回ソウルに行っていて、空港に大遅刻した今回の話は、渡韓2回目の時。ここで韓国1人旅の楽しさをぜひ聞いてほしい。人よりもちょっと、いやかなり食いしん坊で太めな私は、韓国の食を心の底から愛している。1人きりで美味そうな店に入り、サムギョプサルを食べて、食べて、フライドチキンをむさぼり、むさぼり、熱々のチゲをかきこみ、かきこみ。
 
韓国には「1人メシ」の習慣があまりないらしく、変な目で見られた。しかし周りの目は気にせず「私はジャパニーズ・フードファイターだ」とつぶやいて食べる。そんなジャパニーズ・フードファイターが、空港では完敗することなんて知らずに。実は今回、食費にいっぱいお金を使うために、往復3万円ほどの格安航空券を予約していた。そのため最終日は「朝7時」に仁川国際空港を出発する飛行機に乗らないといけないが、「とりあえず5時ぐらいに着けばいいや」という、ぼんやりとした考えで眠った。
 
最終日、起きたら4時半。空港までどれほど時間がかかるか分からないまま、急いで地下鉄に乗る。段々と頭が目覚めてきて、車内でよくよく計算してみると、なんか間に合わない予感。不安を抱えながら、段々と歩くスピードが早まり、心拍数が上がり、そして駅のホームを走り、別の電車に乗り。「飛行機、私を置いてかないでーーー!」と心の中でわめきながらダッシュし、朝6時ぐらいに空港に着く。
 
「落ち着け」と自分に言い聞かせて手続きをする。しかし慌てだすスタッフ。別のスタッフを呼ぶ。嫌な予感がするが、まだ、だって、まだ、だって。案の定、こちらへ来たスタッフは申し訳なさそうに「お客様の飛行機の受付は終わりました」と告げた。遅刻の原因は、もちろん私が空港に何時に着いたら良いか調べなかったこと。あまりにもお粗末。みっともない。意識が遠のいたが、冷や汗がドバッと出てきたことだけはわかる。
 
私、あすの昼には、出勤しないといけないのです。韓国から帰れない、となってしまったらどうなるか。厳しめのうちの職場でとんでもない大問題になる。震える手で、自分が使っていた予約サイト(H)で航空券を検索してみた。成田空港に行く便はなかった。やばい、気持ち悪くなってきた。いっそこのまま、韓国でフードファイターとして暮らそうか?
 
 
さて皆さん。こんな時、皆さんならどう対応しますか?
 
 
最初に、私が皆さんに伝えた教訓は「トラブルを解決することは、ハンバーガーを食べること」。トラブルを解決することは、そのトラブルの内容をハンバーガーのように、しっかりと噛みしめて、味わってみること。そんな教訓を学ぶ出来事が、この日に起こった。
 
航空券が見つからない絶望の中でも、空腹を我慢できない、食いしん坊な私。こんな大ピンチな状況であっても、某ハンバーガーチェーンの看板を見つけた。「いったん落ち着くことも大事かも。腹が減っては戦ができぬ」。そう思いながら吸い込まれるように店に入る。コーラをごくごくと飲んで、ハンバーガーをもぐもぐと噛み締めてみて。じゅわーりと広がる肉の旨み、パンの優しい食感。不安でカラカラだった心が、潤いで満たされていく。何度も噛み締めてみて、よくよく味わっていたら、ようやく、自分の冷静さを取り戻すことができた。
 
大丈夫じゃないか、予約サイトなんていっぱいあるから頑張って探そう。それにこんなに近い隣国である韓国から日本の便なんて、いくらでもあるはず。落ち込んでいた気持ちを振り払い、別の予約サイト(E)で航空券を検索してみた。なんとか羽田空港に22時到着する便を発見した。しかも、残り1席だった!
 
トラブルを解決することは、トラブルの内容をハンバーガーのように、しっかりと噛みしめて、味わってみること。これはどんな時でも当てはまる。なんとなくうまくいかない、集中できないという原因は意外と、単純だったりする。今、自分は何に悩んでいて、何が自分を邪魔していて、今何をするべきなのか。慌ててドタバタしてしまうと、その要素が見えにくくなる。私がハンバーガーを食べたように、それらの要素をよくよく噛み締めてみる。あれ、よく味わうと実はピクルスの酸味が強いな、実はハラペーニョの辛さがクセになるな、実は予約サイトっていっぱいあるな、ということに気づく。
 
その日は空港で、朝から夜まで時間を潰して飛行機を待っていた。自分の臨機応変な対応に、我ながらびっくり。羽田空港行きの無事に乗り、帰宅できた。この日から、私はこの教訓を生かして、急なトラブルなどに直面した時には、座って食べ物を口に入れて噛みしめることにしている。カバンの中にグミを入れたり、チョコを入れたり。それが私のお守りだ。
 
しかし、どんな食べ物よりも、ちゃんと噛み締めて食べたあの日のハンバーガーが一番、美味しかったな。あの日の思い出とハンバーガーの味は、この先の人生でも忘れることができないと思う。トラブルを解決するための大事な教訓を、韓国のあのハンバーガーこそが教えてくれたからだ。
 
 
 
 
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2022-10-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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