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メディアグランプリ

ぎっくり腰を乗り越えた自分専用の筋肉スーツ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:佐藤良樹(ライティング実践教室)
 
 
バレーボールの指導中に生徒と一緒になってジャンプサーブを打っていると腰に激痛が走った。ぎっくり腰をしてしまったのだ。とにかく痛くて痛くて立っているのが精一杯だった。腰を少し丸めて、壁を使いながらおじいさんがなんとか立っています。と言わんばかりの姿勢で、間違いなくひどい顔をしていた。その様子を見ていた先輩の先生が心配した顔で話しかけてきた。
「え? 何? 腰やった? とりあえず、痛くても普通に歩いて生活した方がすぐ治るよ」
そう言われた時は
「痛くて立つのもやっとなのになんてひどいことを言うんだ!」
と思ったが、話を聞くと動かない方がもっと痛むし、むしろひどい状態が続いて辛い経験をしたことがあると言っていたので、従うことにした。
 
私は中学教諭でバレーボール部の顧問をしている。運動は好きなので、日頃の運動不足解消と言わんばかりに時間が許される時は、生徒と一緒に体を動かしていた。体の使い方がおかしいのかアップもせずにジャンプをすると腰に違和感を覚え始めた。まだまだ29歳、余裕でしょ! と思っていたが、もうそう言う年なのか? 腰を痛めて動けなくなってくる年なのか? と思い始めていた。今回は腰を痛めないよう、走って体を温めて準備運動をしてからジャンプサーブを打ち始めたのにぎっくり腰になった。もう、俺の体はダメなのかもしれないと思った。
 
先輩先生御用達の整体にもお世話になり、一週間ほどで完治した。どうやら先輩先生が朝6時から夜22時ごろまで毎日働いているにもかかわらず、体を痛めることなく元気に仕事をしていられるのは、運動の習慣を作っているからだと知った。そのために整体だけではなくパーソナルトレーナーのところにも通っていると言っていたので、紹介してもらい行ってみることにした。
 
パーソナルトレーニングを受けることはオーダーメイドのスーツを作ってもらうようなものだと思った。スーツを作るには寸法を測り、体系に合った形のものを作ってもらう。人ぞれぞれ体型が違うため、かっこよく見えるシルエットも違う。足りない部分はスーツの形で補うことでかっこよく見せることができるのだ。
 
これと一緒で、まずは筋肉量を測った。次にぎっくり腰をしてしまって腰に不安があることを伝え、トレーニングメニューを組んでもらった。やってみると、高校生の時にはできた重さを全く上げることができず、力が入らなかった。スクワットでは腰が丸まってしまうことで股関節が使えていないことを体感することができた。自分の弱っている部分を見つけてもらうことができたのだ。
 
また、測った筋肉量から見ても上げられるはずだと伝えられた。器具を使っての筋トレは大学生の時が最後だったので、あれから約7年も経過している。使わない筋肉は使わなくてもいいようになるものらしく、これが鈍ると言うことなのかと痛いほど痛感した。このままでは、またぎっくり腰をしてしまうと思ったので週に一度のペースでお願いすることにした。
 
筋トレは正直、辛い。途中でやめたくなるが、ダメそうな時は応援しながら、手伝ってくれるので少しきつくても頑張ることができた。今回で4回目となった。股関節に体重を乗せるという意味が全くわからなかった1回目と比べると、自転車に乗るくらい簡単に再現できるようになった。おかげで、いつもなら腰を痛めていた種目が、腰を痛めることなくできるようになっていた。
 
股関節に体重を乗せるには背中側の筋肉で体を反らすことが必要だ。日頃から机に座って猫背でパソコンやスマホを見ることが習慣になっていたため、背中側の筋肉はかなり弱っていた。そのため、お腹側と背中側の筋肉のバランスが崩れて腰を痛めやすい状態になっていたのだ。
 
4回もやると、グッと力が入る感じがよくわかった。最初はバランスを崩して中断しながらなんとかやった重さも、今では「次は重さ上げていこうか!」と言われるくらい軽々と持ち上げられるようになった。
 
そして、部活でサーブの時間がやってきた。転がっているボールを手に取り、高く投げ上げて助走をつける。最高打点で思いっきり打って着地した。これを時間の限り繰り返すことができた。腰の違和感は全く感じなくなったのだ。
 
自分の筋肉量を測り、弱い部分を見つけてもらいながら強化することで、筋肉という最強のスーツを着ることができると感じた。今ならもうぎっくり腰も怖くないと思っている。しかし、まだまだスーツは未完成だ。気を抜けばパソコンで文字を打っている今でさえ猫背になっている。
 
良い姿勢になったね! いつもピシッとしていてかっこいいね! と言われるその日まで、パーソナルに通い筋トレをして自分専用の筋肉のスーツを手に入れたい。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2022-10-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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