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ファッションの力、自分の変化

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:早瀬英子(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
自分がダサいことに疲れていた30代。毎朝、必死に洋服を決めて玄関から1歩出ると
「なぜ、この靴を履いたのだろう」「なぜ、このスカートを選んでしまったのだろう、私ってなんかヘン」と思いながら30分の通勤時間を、ほとんど自分の否定に使うことが習慣になっていました。
女性雑誌をかかさず買っているのに少しも素敵にならない。毎日、なぜ?なぜ?と思いながら過ごしていました。女性らしく素敵な人になりたかった。自分否定の毎日を止めたかった。自分に○をつけたかった。悩んでいた10年間を改善したかった、素敵な女性へ変わりたかった。
 
まずはネット検索で出てきた、1日限りのファッションセミナーに参加しました。その後、先生に勧められたメイク教室に通いました。当時は毎日ファンデーションを使っていたので、この先もずっと使うのだろうか。歳を重ねて塗る量が増えたら厚化粧になってしまわないか小さな不安がいつもありました。そして私の人生を変える出会いが!
 
メイク教室に華美ではないけど、似合う洋服を着ている方がいました。よく見ると私が参加したファッションセミナーでアシスタントしていた方がそこにいました。私の興味はどんどん高まり、「あのアシスタントさんのようになりたい」とよく考えるようになりました。1年経っても、私の変身願望は減ることがなく、むしろどんどん増えていきました。
悩んだ末に、勇気を出してファションセミナー本講座に申し込んだのです。半年間の中で人をスタイリングする力を身につけることが目的のセミナーでしたが、おしゃれに悩んでいる人も参加できるものでした。
 
簡単におしゃれに見せるには「明るくする」ことと、2つのポイントが鍵になる。
① トップス(上着)、インナー(上着の中に着る服)、ボトムス(スカートやパンツ)を3つに分けたら、内1つに白を取り入れること。白は光を反射する力があり、明るくライトアップさせるレフ板効果がある。色彩心理では誠実・明るい・清潔などを連想させる。これを「3色展開」という。
② 濃淡バランスを考える。1つの服を「濃い色」にしたら、もう1つを「薄い色」にして濃淡を混ぜる。
 
女性雑誌のように写真だけで表現せず、適切な言葉と理論的な説明に感動した私は、セミナー初日に白いTシャツを買って帰りました。
翌日、インナーに白Tを着て、青いカーディガンを羽織り、黒いパンツを履きました。3つの内1つに白を取り入れ、Tシャツは薄い色、カーディガンとパンツは濃い色として
濃淡が完成しました。勉強したことが少し自信となり、貴重な通勤時間に自分責めすることが少しずつ減っていきました。習ったことをただ取り入れただけ、それでも私はとても満足していました。
毎日、毎日私は3色展開で通勤しました。気分が良い日は、白をパンツに取り入れました。自分が雑誌に出てくるモデルと同じではないかと、気分が高まりました。通勤途中ガラスに映る自分の姿を気分良く受け入れることができました。「私はおしゃれです」とあたかも言っているようで白いパンツなんて履けなかったのに。ずっとタンスの肥やしになっていたのに、今は楽しんで履くことができている。「学び」の偉大さを実感しました。
 
2回目のセミナーでは、毎日洋服を着て鏡に写った全身写真を撮ることを教えてもらいました。これは、客観的に自分を見ることができる手段になります。新しい服を買おうとしてお店で試着をしますが、「似合わない・恥ずかしい」と思って、着た服をすぐに脱ぎそうになることありませんか。
それは、今までの自分とは違う姿がそこにあることに慣れていないだけで、ひょっとしたらものすごくその服が似合っているかもしれない。そんな時は3分待って、目を慣らす。そして写真に取ってチェックする。写った自分は自分ではなく、他の誰かとして見えるので冷静に洋服が似合っているのか、そうでないのかが一人で買い物をしても判断できるようになります。
 
こうして私は半年かけてファッションの基本を学びました。毎日自分否定しかしていなかった私が気づいたら否定が圧倒的に減り、自分に○をつける日が増えていました。
仕事でも小さなミスで長年自分を責める日が多かった私を、自然と受け入れることができるようになったのです。窮屈な毎日が少し穏やかになり、ポジティブに考えるように変わっていきました。あの時、必死に悩んでファッションセミナーを受けようと決断した自分がとても誇らしい。ファッションは私にとって本当の自分を手に入れる入口だったと今でも感じています。
 
 
 
 
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2022-10-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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