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教育の主語?


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:今津眞一(ライティング・ゼミ8月コース)
 
 
「誰の為に勉強してんの?」と、よく聞かれたことがある。
「自分の為にしてるんやろ!」と、親から叱られたこともある。
社会の現状を見ていると、まだまだ「親の為に?」 「周りの人からの評価の為に?」 勉強してるという人も少なくない。
今まで私自身が教育に携わったことと言えば、企業内での社員教育ぐらいだ。一般の教育業界とはさっぱりご縁の無かった私だが、そんな私が興味を持つようになった理由は、単純だ。「このままでは日本という国が沈没するかも……」という危機感。ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないが、今日は教育の話をしたい。
 
先ず「教育」と言うと、人の一生を決めるぐらい大事なものだと思う。教育の中でも「知識」というより「考え方」の方だ。何をするにせよ、考え方がその人の行動に与える影響が大きいと思うからだ。
 
日本では、少し前には教育改革が叫ばれ、「ゆとり教育」が取り入れられたこともあった。今年から「お金の授業」が高校で始まったりと、教育現場も試行錯誤をしながら進んでいる。
そんな時、ある映画に出会った。マイケルムーア監督の「世界侵略のススメ」だった。ご覧になった方もあるかもしれないが、いつも辛辣な皮肉を映画で表現している彼が、この映画では各国の良い部分にスポットを当て、観る人に多くの示唆を与えてくれる映画だった。
 
その映画の中で、特に私が興味を持ったのはフィンランドの教育だった。
学校では宿題はなく、授業時間も少ない。なのに、フィンランドの学力は今や世界一となっている。日本の教育は凄い! と思っていたが、いつの間にか教育総合水準ランキングではOECD加盟国41ヶ国中14位だ。(2022年6月現在) 学力が全てではないというものの、毎年発表される世界幸福度ランキングでも146ヶ国中フィンランドは1位だ。(2022年調査実績) 日本と言えば、以前より良くなってきているとはいえ54位。自己肯定感の育ちにくい教育? の所為か、先進国の中でも目立って低い。
 
なぜフィンランドの教育が成果を出しているのだろうか?
これに関して、面白い話を聴いた。フィンランドの学校での話だ。
フィンランドへ転勤された日本人家族のお子さん(小学校高学年)が、学校で先生から言われた一言の意味がよく分からず、帰って両親に訊ねたという話だ。
フィンランドの公立小学校では一クラス20名までで、先生が2人つくそうだ。一人がリードし、もう一人がフォローするというチームティーチングという教え方らしい。その授業で理解できなければ、更に数名の先生が待機していて、個別に教えていただけるようになっている。その日、そのお子さんも算数で居残ることになりお世話になった。そして、最後にやっと理解できて帰る時、先生から言われた言葉が謎? で、親に訊ねたという話だ。
 
「あなた、よく最後まで諦めず分からないって言い続けたね、ありがとう!」
と、先生から言われ 「えっ? ありがとう??……」
日本だと、「よく頑張ったね!」とか「よく出来たね!」と言われると思ったその子は、意味が分からなくて親に訊ねたのだ。
 
この話は、社会の違いを端的に表していた。権利意識の高い北欧では、子どもは学ぶ権利があるのが当たりまえで、教師は子どものその権利を守るために仕事している。だから、「私の役目を最後まで務めさせてくれてありがとう!」となった訳だ。
 
つまり、教育現場において子どもが主になっている。「子どもが学びたい」という欲求に応じて、周りの大人がサポートするシステムである。
一方、日本やアメリカの教育では、よく考えてみると、国や大人が教えたいことが優先のいわば国策であり、主語は国や大人にあると言える。だから認知的な学力偏重主義になりがちで、エリートと呼ばれるような人を登用するのに適したシステムとなっている。
どうもフィンランドの子どもの学力が伸びているのは、このことが成長に大きな違いを生んでいるようだ。
 
もっと日本でも、子どもが興味を持つことに、親や学校が本気でサポートするとしたらどうなるだろう? 子どもに好きなことをさせる、なんて言うと、「子どもの為になることを大人が教えようとしているのに、何を言うんだ!」と、お𠮟りを受けそうである。でもこのままではいつまでたっても主語は大人だ。子どもにどこまで決めさせるかは、教育システムの改善も含め、まだまだ議論が必要だ。
確実に言えることは、人間は自分の関心があることには、どんどん集中し取り組むことができる。親が勉強しなさいと言わなくても、興味のあることに関しては自ら勉強するようになる。自分がやりたいことには、誰でも一生懸命になるのだ。
 
例えば、子どもが「ユーチューバーになりたい」と言ってきたとする。頭ごなしに「そんなので食べていかれへんよ!」と、大人の頭で判断し諦めさせようとするより、「それで何したいん?」「どうしてそう思ったん?」「そうなるには何の勉強が必要と思う?……」と寄り添いながら、子どもの夢を粘り強く応援する大人であってほしいと思う。
 
子どもにしっかり考えさせ、そして、大人がそれをフォローする環境を作っていけば、更によい学びと結果につながるのではないだろうか。
だから私は、この国を良くするのも、悪くするのも、子どもの教育の中にあると思っている。しっかりこれからの社会を見据え、「主語が大人から子どもに」変わるような教育に、取り組んでいくべきだと思う。
 
 
 
 
***
 
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2022-11-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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