メディアグランプリ

経験とプライドを超えたら、きっと生まれる何か。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:田口ひとみ(ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
あなたは文章を書くことは得意だろうか? 今この文章を読んでくれているということは、多少なりとも文章を書くことや読むことは苦ではないはずだ。
 
私自身、ずっと自分は文章を読むことも、書くことも得意だと思ってきた。見知らぬ人の文章からインスピレーションが高まったり、刺激を受けたりすることは多いし、何より大好きだ。
 
突然だが、先日、
「あなたの書いた文章は、読んでもよくわからないことがある」
「この書き方だと説明になっていない」
そう、仕事の相手から言われてしまった。
 
たった一人から放たれたそのひと言に、なぜか大きく揺さぶられてしまい、いまだに心が晴れていない。
お湯をかけようが霜を削り落とそうが、どうにも曇ってしまう真冬の早朝の車のフロントガラスみたい。エアコンを最強でかければ、そのうち曇りも晴れるけれど、また夜になれば霜が降り、同じことが繰り返されてしまう……。
どうしてこんなに揺さぶられて、スッキリしないのだろう?
 
ここで、相手の読解力や理解力、汲み取る力は傍に置いておいて、これまでの人生で自分が書いた文章に対し、「読んでもよくわからない」なんて人から言われたことは皆無だった。
なりわいではないものの、人の書いた本やブログ等の文章の校正や、ビジネスで使う文書作成をはじめ、推敲や添削のようなことも上司に腕を買われ、長らくやってきた。
 
もとより、幼い頃から作文が表彰されたり掲載されたりしていたし、国語の模試が県下一位だったこともある(これは、そんなにたいしたことじゃないし、だからどうだ? って話だけど、まぁプライドと言えばそうかもしれない)。
 
もちろん、自分の文章で伝えることと、読んで直すことは違う。
ビジネスのコミュニケーションと、自分の書きたいことを書く文章も違う。
わかってはいる。
 
言いたいことがうまく文章にまとまらない、そんな日ももちろんあるし、仕事のメールやコメントで、相手に伝わりやすいように何度も何度も、推敲に推敲を重ねることもある。それでも、できるだけ簡潔に、そして丁寧に文章を書いてきたつもりだ。
それなのに。
 
「あなたの書いた文章は、読んでもよくわからないことがある」と。
 
まあ、たまたま伝わらなかっただけかもね。人によって読みやすい文章、読みにくい文章ってあるし。そう。相性よ、相性。
そういって笑って済ませるのもありかとは思う。きっと、ここまで読んでくれた心優しい読者の皆さんたちはそう言って励ましてくれるに違いない。
 
だが、しかし。ここで考えなければいけないのは、仕事の相手から言われたひと言、ということだ。
このまま「よくわからない」コミュニケーションを続けるわけにはいかない。このことが理由で、理解してもらうためのやりとりが増えるのも、お互いに時間の無駄だし何よりも私にとって苦痛だ。
 
では、どうすればいいのだろうか?
一体何をすれば自分の書いた文章が、確実に相手に伝わるようになるのだろうか?
 
1)文章の書き方に関する本や、伝え方の本を読んで極意を学ぶ?
2)ひたすらブログ等、文章を書いて、読み返す&人に読んでもらう?
3)天声人語を書き写す? (←昔やらされませんでしたか?)
 
パッと思いついた方法は、どれもこれもしっくりこないものだった。
だって、本読んで文章書けるようになるんだったら、世の中の読書好きはみんな本を出しているだろう(言い過ぎ?)
例えばブログやSNSの読者がいいね!等で評価してくれるのは嬉しいけれど、自分で書いた文章を読み返したところで相手に伝わったかどうかなんてわからない(誤字脱字は発見できるだろうが)。
良質な(とかつて言われていた)文章を書き写したところで、その文体に自分の文章・文体が似るだけだ(それが出発点、と言われればそうなのかもしれないが)。
 
屁理屈? そう、屁理屈。
だけれど、自分にしっくりこないことをやることほど無駄な時間はないと思うので、ここは譲れない。
 
そんなことを考えているうちに、のび太君に勝るとも劣らぬ寝つきの良さを誇る自分が、めずらしく眠れなくなってしまった。ただでさえ惰眠を貪ることが好きな自分から、睡眠時間を奪ったら、確実に翌日の仕事に響く。
 
「おい、お前、ちゃんと寝ろよ! 眠れないなら目をつぶって深呼吸! ほら!!」
「えー? でも、考えがぐるぐるめぐって眠れないのであれば、考え抜いてしまえばいいんじゃない? それに、このモヤモヤは2022年に置いていきたいでしょ?」
 
そんな一人二役のせめぎ合いを脳内で繰り広げながら、ようやく自力で辿り着いたのが「自分の経験やプライドはともかく、文章のプロに教えを乞う」という結論だった。
何の世界でも、その道のプロにやり方を聞く、というのが一番早い。プロジェクトマネジメントでいうところの「専門家の意見」ってやつだ。
 
そうと決まったら、行動が早いのが自分のいいところ。ベッドの中でスマホを開き、眩しさに目をしょぼしょぼさせながら「文章力向上」「ライティング」「講座」をネット検索。
吟味に吟味を重ね、30分後にほぼ即決で申し込んだのが天狼院書店の「ライティング・ゼミ」。
 
サイトを見て、正直、若干の胡散臭さは否めないものの、多くの実績があるようだ。
何よりの決め手は、ゼミ生の書いた記事がすべて引きこまれるものだった。
うん。これいいんじゃない? 人生変わるらしいし。
 
そんなわけで、夜中のテンションの中、良いものを引き当てたという謎の手応えを感じつつ決済完了し、ようやくそのまま眠りについた。神さまありがとう。
 
こうして、記念すべきゼミスタートとともに、2年ぶりに執筆活動を再開する。
数ヶ月後に自分の書く文章がどのように変化するのか、それともさほど変化しないのか?
果たして文章力はアップするのか、しないのか?
仕事相手にどう評価されるようになるのか、されないまま終わるのか?
 
2022年に置いていくプライドと経験という荷物を横目で見送りながら、2023年の自分の心が晴れわたっていることを祈りつつ、今日も私はキーボードを叩き文章を生み出そうとしている。
 
 
 
 
***
 
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2022-12-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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