メディアグランプリ

旅行けば夢満ち、夢満ちれば明日が輝く


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:青梅博子(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
仕事を辞めて、「フリーランスデザイナー、時々料理人」になって、7か月が過ぎ8か月目に入る。思えば驚くほど目まぐるしい日々であった。
今までは10年間日々、職場に通って料理をつくり、週一日の休暇で家事をしたり映画を見に行ったり、近場の友達と呑んで話したりと、小さい地域で、ひっそりと繰り返しの日々を送っていた。
もちろん調理技術が着々と身に着いていた、という点では自身に変化はあったが、大きく考え方が変わったり、やることが増えたりということはなかったように思う。
 
しかし、辞めてすぐに「月額の一定額を払えば全国50の拠点の宿に泊まり放題」という「サブスクリプションの宿」システムの経営会社が募集している「宿泊レポートと宿泊施設のSNSでの紹介、および六か月間、日記を毎日書いた拠点生活の研究をしている大学教授に資料として提出すれば、2か月分の宿代が無償」という設定の研究員制度に自主企画論文を書いて応募し、まんまと合格したところから、すべての変化が始まった。
 
六か月の間に30日分どこかに行くという使命を、仕事をしながら果たすというミッションは、10年遠出をしなかった私にとって、たいそう高いハードルであった。
誇りをかぶったトランクを押し入れの奥から引きずり出し、最低でも月に二度以上、日本各地を回る日々が始まった。
千葉館山から始まり、長野県飯山、北八ヶ岳、鎌倉、岐阜県多治見市、仙台石巻、熱海、大阪、浅草、群馬、ひたちなか、屋久島、よくもよくもこれだけ行ってきたものである。
 
行く先々で、いろんな笑顔に迎えられ、良くしてもらい、土地を一緒に歩いて、土地の名物を食べた。
海辺を歩き、山に登り、川辺で思索し、自転車で島半周を駆け抜けた。
肩を組んで歌い、魚を釣って、焚火をしながら星を見上げた。
土地の記憶を見聞きし、嬉しいことも悲しいこともたくさんの話を聞いて、酒を酌み交わしながら魂を寄り添わせた。
悲しいとか口惜しいとかでなく、ただ自然の美しさと、あたたかな思いやりに涙を流した。
 
そうこうしているうちに、気持ちもどんどん活性化してきた。
知らない土地に行くたびに、町を活性化しようとしたり、自分の野望を掲げていたり、守りたいものを守ろうと一生懸命になっている、夢を明日実現しようと日々生き生きと笑っている人に沢山出会った。
そういう人をみていると、気持ちがうずうずして、わあ、私には何ができるだろう、今、何ができたら、私は嬉しくなるだろうと常に考えるようになった。
 
旅先には、ネット世界も含まれていた。
WEB3.0とNFTアートを学び、メタバースステージ構築のためのプログラミング言語と3Dソフトを勉強する中で、さまざまなDAOに参加して農業にもかかわるようになってから、日々の食事に困る人が居ることを知った。今まで、知らなかった自分の知識の浅さに愕然とするとともに、もっと世の中を知る必要があると肝に銘じた。
 
この少し前に天狼院書店のライティング講座もはじめていた。
会社員時代に、広告で上がってくるたびに興味をそそられ、書くことの奥義とはなんだろうと知りたくてたまらなかったので、仕事などが一段落したところで受講を開始したが、これが、自分探しに思わぬ効用をもたらした。
毎週月曜日16回繰り返して、コンスタントに文章を提出する課題は、自分が何を興味を持っていて、何が楽しくて、どんなことを提供したら読者が喜ぶかを模索するために、とてつもなく効果を発揮した。毎週2000文字かけて、自分の深堀をしていく行為は、やがて明確に「この先自分がやりたいこと」の形をはっきりと見せてくれた。
 
私は人が笑顔で食事をしているのを見るのが好きだ。私が作ったもので笑顔になってくれていると、もっと嬉しい。本の中に出てくる料理を再現して味覚と読書を結びつけることもやりたい。そして成長期の子供や、メンタルや体調を悪くしている人には適切な栄養素を、満足のいく内容の食事で提供することによって、劇的に改善することも知っている。
食べたい人に、食べることによって生きる力が湧くようなきちんとした食事を、廉価で提供できるシステムづくりがしたい。子供にはタダか皿洗い程度でいいから、明日の夢を描けるように、思いっきり食べてほしい。
そんな望みが、最近頭をもたげてきて、そのために各地の類似施設の業態を調べたり、食材の流れを把握するために、農業と漁業の流通の中で仕事をすることを始めている。
仕事の都合で寿司を習い始めたのをきっかけに、この技術で外貨を稼ぎ資本金をつくりながら、次は世界を巡り、世界の施設の調査と世界の人と繫がりに行く準備に着手もした。来年はTOEICと貿易検定C級もとって、国際ハンドキャリーのバイトをしながら、世界を見て歩く予定である。
こうやって、方向性が定められてきたのは、全て旅と人とライティングのおかげだと思っている。書くことは自分を見つめなおし、世界の様相を切り裂いて新しいことばで、新しい視点を開示する武器になる。
新しい夢をもっと開いていくための、言葉という武器を授けてくれた、この講座と同期の皆様、本当にありがとうございました。
 
 
 
 
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2022-12-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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